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♨漫遊記#16 黒川温泉

黒川温泉は、熊本県阿蘇郡南小国みなみおぐに町にある温泉です。この温泉郷は、 阿蘇山の北に位置していて、南小国温泉郷の一つを構成しています。黒川温泉は全国屈指の人気温泉地で、2009年版ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで、温泉地としては異例の二つ星で掲載されました。

黒川温泉に初めて泊ったのは、30数年前でした。その頃は今ほど人気のある温泉地ではありませんでした。しかしその後、木製コースターのような『入湯手形』が考案され、これが黒川温泉の人気に火を点けました。入湯手形を購入すると、28ヶ所の露天風呂から好きな温泉3つを選んで入ることができました。宿泊しなくても、3ヶ所の露天風呂が楽しめるのは、その当時の他の温泉地には無い画期的なシステムでした。

2022年からは入湯手形がリニューアルされ、“地域通貨"としても利用できるようになりました。これまでの露天風呂の入湯に加えて、黒川温泉街の飲食店や商店でも使えるようになったようです。入湯手形があれば、手ぶらで露天風呂のハシゴと、飲食やお土産の購入ができます。

リニューアルされた入湯手形


”はじめての黒川温泉”は、温泉旅行の幹事として訪れました。福岡から数台の車で分乗して黒川温泉について、チェックインしようとした時に旅館の受付で言われた第一声は、「コンパニオンはどうしましょうか?」でした。その旅行ではコンパニオンなどのオプションは全く頭に無かったので、「必要ありません」ときっぱり断りました。

しかし、旅館の人は何故だか「わかりました。それではコンパニオンはサービスでお付けしましょう」と勝手にコンパニオンを呼ぶことになりました。当時はバブル景気の末期ぐらいで、コンパニオン目当てで温泉に来る団体客が少なくなかったからでしょう。

3ヶ所の温泉に入るには体力が必要です。体調が悪いと、湯当たりしたりしますので注意しましょう。


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