タイミングが悪すぎた『緊急地震速報』
タイトル画は2023年5月5日のものではなく、今年1月の時の緊急地震速報の画像です。このように大きな地震が起きると、放送中の番組の途中でも画面が切り替わり、緊急地震速報が流れます。
緊急地震速報は、地震の発生直後に、各地での強い揺れの到達時刻や震度などを予想し、素早く知らせる情報のことです。地震波には、最初にやって来るP波と、少し遅れてやって来るS波の二種類の波があります。この地震波の伝播速度の差を利用して、先に伝わるP波を検知した段階でS波が伝わってくる前に危険を知らせることが可能になります。緊急地震速報は、最初に到達するP波を利用した速報です。
P波からS波までの時間差はそんなにありませんが、強い揺れによる被害をもたらすのは主に後から伝わってくるS波なので、少しだけ地震に備える時間稼ぎができます。この時間に、列車のスピードを緩めたり、工場の機械などを止めれば、大災害を防げる可能性があるのです。
初めての緊急地震速報は出張先の東京で経験しました。幸か不幸か、その時は誤報だったので、地震の被害に遭うことはありませんでした。その後も何度も緊急地震速報は経験しましたが、近くで起きた大きな地震による緊急地震警報は、2016年に起きた熊本地震の時でした。このときは、福岡市でも地震の揺れを感じました。
話は変わりますが、昨日、5月5日に録画した番組を見ていたら、番組後半で緊急地震速報が入っていました。能登半島の地震による緊急速報でした。そのため、番組は突然中断し、地震報道に切り替わりました。素早い対応には感心しましたが、見たかった番組だったので少し残念でした。でも、この対応の早さが”地震国ニッポン”の強みだと思いました。
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