半導体不足が深刻なようです。
世界的な半導体不足が深刻なようです。半導体不足の原因は様々のようですが、コ〇ナによる工場の操業停止などや、アメリカの中国半導体企業への制裁も関係しているようです。その他の要因には、需要の多い半導体の種類が変化してきたことも関係しているようです。
これまで半導体産業を牽引していたのは、先端デジタル半導体であるマイクロプロセッサー(CPU) 、メモリー、ロジック回路などのICです。しかし、PC需要が飽和した今、先端デジタル半導体の需要は余り増加していません。これに代わって需要が増加しているのが、車などに搭載するレガシー半導体です。
レガシー半導体とは、電流を制御するパワー半導体、各種のセンサー半導体、アンプなどのアナログ半導体などのことです。これらの半導体の製造過程には、微細な加工技術は必要としないので、レガシー(過去の遺産)半導体と言われています。しかし、これらの半導体は車の制御に欠かせない半導体で、車載ICとして数多く使われています。
世界的な半導体不足が、物理探査の世界にも押し寄せています。現在、新しいMT探査装置の開発を実施中ですが、予定していた半導体が間に合わないため、代替品で置換する必要が生じています。また、この代替品すら品薄な状態が続いているようです。これまでは、在庫で何とか遣り繰りしていたようですが、その代替品も取り合いになるような状況らしいです。
半導体が手に入らないと、研究プロジェクトの進捗にも影響が出かねません。早くコ〇ナがおさまって、半導体の供給不足が解消されることを祈っています。