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#37 「刺身に褄は必要か」




正直、血がついた千切りの大根は食べたくない。
でも、大根が血や水分を吸い取ってくれるからお刺身の鮮度が保ててる。

お寿司の横についてくるガリや、
刺身の横についてくるツマは
抗菌効果や消化を助ける力があって食中毒や消化不良を防いでくれる。

だから必要。だし、僕は好き。

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インスタグラムで聞いてみたところ、

一人の友達が
「英樹にとって褄は走ること。」

と返してきた。
噛み砕くのに時間がかかったけど
ランニングしながら考えたらハッとした。

僕にとって褄が走ることだとしたら、

お刺身は美容師。



僕にとって、美容師である僕を支えてるのが

夢中でできる趣味である走る事。

確かに。

わかりやすい。


ふと昔を思い返し、

約6年前くらい、太ったことでダイエット目的で始めたランニング。


今のB2店長の岩瀬と仕事終わりによく走ってた。
岩瀬はまだ前の会社で美容師をやってる時で、
僕はランニングしながら岩瀬にブロッコリーのことや、スタッフのことをよく話ししてた、
僕に限らず、多分ほとんでの人がランニングしながらの会話や思考はポジティブになることが多い。
なので岩瀬との会話はいつもポジティブな内容でいい時間だった。

で、岩瀬は僕がスーパーポジティブな人間だと勘違いして、
惚れ込んでブロッコリーに入ってきてくれたんだと思う。

あれがいつも居酒屋で、腹の出た僕がビール片手にあーだこーだ言ってるようだったら今頃、岩瀬はブロッコリーにいなかったかも。

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先日も、スタッフのともみ、よしこをチーム練に誘って
パワハラ的に12キロほど一緒に走った。
多分二人にとっては相当きつかった。
そのおかげでスタッフ二人の仲がさらに良くなってくれたと思う。

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僕にとって走る事に夢中になるということは、
本職である、僕の軸である”美容師”を
支えてくれてる、
新鮮に保ってくれてる、
前を向かせてくれる大事な褄なんだなと。



なので、お刺身に褄は必要。

あなたにとっての褄はなんですか?

fin.




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藤川英樹(HDK)/(株)モテル代表  美容師×トレイルランナー
髪切ります