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アフター Mt.Fuji
富士山に登ってきました。
富士山最高峰到達やった〜!風つよ〜!
— ハチミツICHIRO (@hideki_8316) August 10, 2023
ほんで富士山ってめっちゃパルデアの大穴! pic.twitter.com/JB8ip2LiGe
人生で一度は登ってみたかった富士山。去年は台風の影響で登れなかったから「今年こそ!」と意気込んでいた富士山。
「人生観変わった!」とまではいかないけど、「死ぬ前に後悔しそうなことが1つ減ったな」って気持ちで下山しました。
事件は帰り道に起きました。
午後6時、小田原駅で新幹線を待っている間にふと左腕を上げたところ、急に左腰に近い背中が痛み出した。
「あ痛ててて…筋違えたかな。富士山登って全身使ったし疲れが溜まってるんだな…」そう思い、軽くストレッチをすると、今度は左脇腹を痛めた。
とりあえず背中の痛みでもなんとかならんかとネットで「背中 肉離れ」で検索すると「ぎっくり背中」がHIT。「寝転んでひざを抱えて患部を冷やすと楽だよ」的なことが書いてあったので小田原から新幹線に乗車しシートを倒して左膝を抱えて腰に綾鷹を当てる変なおじさん。名古屋でのぞみに乗り換えたらちょうどお盆休みの帰省ラッシュで満席の自由席。デッキに座り込んでしまうくらい立ってるのもしんどくなってきて、「早く帰らせてくれ…なんでこんな肉離れ辛いんや…」と思っていた。京都で何人か降りて椅子に座れたけどそれでも痛む背中とお腹。背中を曲げるとお腹が痛み、お腹を伸ばすと背中が痛む地獄の時間。新大阪で御堂筋線に乗り換えたときは座ってるのも立ってるのも辛く脂汗だらだら。
電車移動があまりにきつかったのでタクシーに乗り換えシートに寝転がるも、どの体勢になるのもきつくずっと脇腹を押さえたりさすったり掴んだりしていた。多分運転手さんは「こいつ漏らすんじゃないだろうな」って思っていたと思う。家までめっちゃ飛ばしてたし。
午後9時、家に帰って横になり腹と背中にサロンパスを貼るもサロンパスのスースーでお腹が痛く、もはや肉が痛いのか冷えて痛いのか分からない状況。上を向いても横を向いても痛みが和らぐポジションはなく、痛みから逃れるために戻しだす。戻してる間は痛みを忘れ、一通り出し尽くして再び横になるもまた痛みが出てトイレに駆け込みを繰り返し、胃の中が空っぽになってもトイレに駆け込んでた。
一向に痛みが治まらないので救急車を呼ぶことも考えたけど「いきなり救急車もな…」と思い、まずは#7119(救急安心センター事業)に電話。「持病はありますか?」とか「どんな痛みですか?」とか答えているうちは気が紛れて楽になるも、「今対応できそうな病院紹介します」の待ち時間が永遠に感じた。いくつか夜間対応している病院を紹介してもらい病院へ電話。とりあえず来いとのことだったのでタクシーを呼んで病院へ。あまりにサロンパスの臭いをまき散らし、辛そうにしていた僕のためにこの運転手さんも飛ばしてくれた。
午前0時、病院に到着し検温。37.4℃をたたき出し、待合のおっちゃんに「熱ある人はそこ(待合の椅子)座ってもらったら困るんでね」と冷たく突き放され、「こちとら痛みでそれどころじゃないんじゃい!」と半泣きになりながら再検温。今度は36.9℃で無事クリアー。
救急診療室みたいなところに通されて、看護師さんに「どこが痛みますか」だの「いつから痛みますか」だの「お仕事は何されてるんですか」のやりとりを経て当直のドクター登場。エコー撮るために腰にジェルを塗ってもらうのがひんやりして気持ちいい。「おしっことか出てますか?」と聞かれ「出ないです。出してないです。」と答えると、「え?溜めておくのが趣味なの?」と聞かれた。そんなわけねーだろ。
「念のためCT撮っておきますか」と言われ、「これは診療代多く取られるやつだ!!!」と急に余計な警戒心が生まれる。「撮らなくても別にいいんですよね…?」とおずおず聞くと「まあ、何もないと思いますが万が一がありますからね~」と言われ、警戒心より恐怖心が勝る。結局CTを撮る方を選択。
「CTの技師さんの準備ができる間、楽な体勢で待っててくださいね」と言われるも、「見つかりません!ずっと探してます!」と愚痴る僕。痛みで吐き気がカムバックし、えずくももちろん何も出ない。病棟に響く僕の嗚咽。
CT撮影室に通され台に寝かされ、ここでも「楽な体勢でお待ちください」と言われる。「ずっと探してるんです~逆に教えてください!」と再び泣き言を言う僕。何はともあれ撮影スタート。初めてCTというものを撮られたけど特に何事もなく終了。
診療室に戻り、画像を確認しているドクターが帰ってくるのを待つ。依然として痛むお腹と背中。再び「楽な体勢にしてくださいね」と看護師に言われ「だから!」と言うと「そうね。楽な体勢がなかったね」と軽く流される。
そして先生が戻ってくる。「ほら、何もなかっただろ?とりあえず痛み止め打ってくれよ頼むよ先生」と点滴ジャンキーの顔になりかけていた僕に先生が開口一番言い放ったのは、
「尿管結石ですね」
…え?
先生今なんと…?
「尿管に3ミリくらいの結石が詰まってて、これが痛みのもとですね」
どうやら尿管の中でも結石が詰まるポイントが3か所くらいあって、その3か所目、膀胱に一番近いポイントで結石が詰まってたとのこと。CT画像で見せてもらったけど、確かにはっきりと白い点が映っていた。この結石が膀胱まで落ちると痛みはなくなるとのこと。
「よくこれで富士山登れましたね」と言われましても…その時は痛みが出なかったんだもの…
原因が分かったところで吐き気止めと痛み止め、栄養の点滴を打ってもらい、尿管結石の予防に関する冊子と頓服の吐き気止めの飲み薬と痛み止めの座薬をもらい診察終了。やっぱり薬はすごいものですっと吐き気が治まる。点滴打ってもらったし、ワンチャン結石出てこないかな~と思いトイレで用を足す。コーラかってくらい茶色い尿が出る。
午前2時、帰宅。背中の痛みはほぼないものの、お腹が微妙にシクシク痛むので座薬を入れる。痛み疲れてすっと入眠。ポケモンスリープつけなきゃとか思ってたけどそれどころじゃなく眠る。
午前5時半、まだ続く痛みで目が覚める。まだ結石が落ちてないのかなと思い再び座薬を入れ、麦茶を一飲み。もうひと眠り。
午前9時、目覚めると若干の痛みはあるものの、結石は落ちたんじゃないかなと思えるくらいの痛み。それと入れ替わりにやってくる太ももの筋肉痛。ここでやっと「そういえば富士山登ったっけ」ということを思い出す。
未だに結石が尿と一緒に出てきた気配はないけど、今はもう痛みも治まり椅子に座る余裕が出てきたので記録にnoteを書きました。
お医者さんの話だと尿管結石は再発しやすいらしく、食生活の改善が必要とのこと。そういえばビールよく飲むか聞かれたな…
これからは塩分油分プリン体控えめの生活に励もうと思いました。