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秀逸ギターソロ004 Allan Holdsworth - Three Sheets To the Wind

アラン・ホールズワースは本物の芸術家ですね。
僕の知っているスーパーギタリストの中では生き様含めその存在感は突出してますね。

・若い時からお金がなくて、日本にライブに呼ばれても条件がギターを貸してくれることだったらしい
・エディに助けをもらって、ワーナーブラザースでアルバムを出してもらえるのにプロデューサーのテッドテンプルマンの手法に異議を唱えたらしい(笑)
・晩年は、離婚した奥さんに慰謝料として取られたスタジオにお金を払って貸してもらったらしい
・英国紳士でウイスキーが大好きだったらしい

初めてエディのインタビューで存在を知ってi.o.uを買って聴きましたがイヤー難解!コードもソロも不協和音の連続のように聴こえて全く入ってこなかったです。
本人が気に入っていないと言われる?Road Gamesでやっとその素晴らしく美しいコードと艶やかなギターソロを理解出来るようになりました。その後はずっと聴いています。

この人もずっと進化する人でしたね。シンセギター含め、後期のジャズへのチャレンジ含め、今は主流になったレガート奏法?その最初の流れを作った人ですよね。※ちょっと流行りすぎた気もします!めっちゃ多いですよね。このスタイル

その中でまず1曲となるとこの曲のソロが素晴らしいです。

1:08あたりから
いきなり会話のように歌ってます。入り方も独創的ですね。
この人達のレベルだと速弾きの一音いちおんにちゃんと意味づけがあって、ただ適当に速いだけじゃなく、しっかり歌うんですよね。
そしてエディばりのライトハンドも素晴らしいメロディワークです。
まぁソロが長い。メセニーも長いですが、そりゃ即興アーティストですから。

自分も最近歳をとって感性が変化してくるところがありまして、アラン・ホールズワースは先鋭的なピカソやダリのような位置づけで捉えていたのですが、ふとBGMで聴いた時にあれ?しっかりジャズなのかなと感じるようになりました。そしてメセニーと同じように景色が浮かぶんですよね。生い立ち・妥協のなさ・人生も含めてひょっとしたらゴッホなのかもしれませんね。ゴッホも先鋭的かー(笑)

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