秀逸ギターソロ005 Steve Morse Band - V.H.F. (Vertical Hair Factor)
スティーヴ・モーズならThe Introductionからこの1曲です。
このアルバムがリアルタイムだったのですが衝撃的でしたね。グラデーションで言うとフュージョンとロックの間ぐらい。
これほどロックのダイナミクスを表現しながら、フュージョンの香りがする音楽を出来る人があまりいなかったのでめちゃくちゃハマりました。コピーは至難の業!
このアルバムのいわゆるA面はバリエーションに富み名曲揃いです。
パットメセニーも当時のインタビューでロックは全部スティーヴ・モーズに任す的な発言をしていて、記事を読んだ記憶があります。バークレー出身同志でしたね。
80年代ギタリスト(自身)にとっては、カントリーって、ドリーパートンとかちょっとダサく感じていたのですが、この人の出現で頭の中刷新されましたね。
今でもアメリカ人のソウルミュージックはカントリー・ブルーグラスで、アブリルラヴィーンもテイラースイフトもカントリー出身ですよね。
でこの曲、アジア的というか、まぁ、その引き出しの幅の広さに感心します。
1:38あたりから
ソロも前半アジア的テイストでメジャー進行でペンタトニックで伸びやかで美しいメロディを奏でています。不思議とYMOを思い浮かべますね。後半マイナー進行になって得意のブリブリを多用して、らしいロックのメロディを紡いでいきます。
スティーヴ・モーズは多分、即興プレイヤーではないように思います。
でも、考えぬかれた緻密で、そして全体を通して、なぜか温かみを感じる素敵なプレイをしますね。
ディープ・パープル加入でお金を稼げるようになって本当に良かったと思います。
出来たらこの頃のマインドでもう一枚アルバム作って欲しいなー