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伝えたいと思うことが大事

現在、生徒会役員選挙の準備の真っ只中です。
自分は立候補している生徒や応援演説をする生徒の公約を確認したり、選挙公報の文章や立会演説会でお話しすることばの確認をする担当をしております。

その中でChatGPTを、主に以下の3点で活用しております。
①こんな学校にしたいと思っているんだけれど、具体的な公約がなかなか思いつかない
②うまい文章表現が出てこない
③考えた文章量が多くて、制限字数を超えてしまう

ChatGPTを選挙で使うとただ聞くと、生徒は何も考えないと思ってしまう先生方は多いのだけれど、上記3点の利用だとかなり学習に有効である。

①の場合は、自分が作りたい学校の理想像は明確なのだけれど、具体的なアイデアが見つからない。ChatGPTとやり取りしながら、このイメージは合うとか、このイメージは合わないとかを考えることができていました。これは友達と会話しているのと同じです。

②や③の場合は、文章を整えてもらったり、要約してもらうと解決したりします。ここで大切なのは、「あー、こういう表現があるのか」という学びや「要約してこの表現を無くされると困る」という拘りだと思います。

大切なのは、「自分が伝えたいことを持つこと」です。
それがあることで、AIが出してきた内容を鵜呑みにすることがなくなるし、(AI否定派はここが気に入らないはず)もっと良い表現はないかとより学習しようとする意欲が生まれる。

以前も未来の先生フォーラム後の記事で紹介しましたが、こちらの本にも同様なことが書いてありました。めっちゃオススメの本。

また、うちの学年の生徒会担当の先生がポスター作りに工夫をしてくれています。
昨年度までは手書きポスターだったのだけれど(時代遅れすぎる)、Googleスライドで立候補者の写真と名前を載せて、具体的な公約のドキュメントをQRコードを読み込むと見られるような作りにしてくれました。
こちらの取り組みも、どんなことを伝えたいかを基に、そのために必要な表現や技術はなんなのかを学べる状況を作ることができています。

結局、やりたくないことを強制的にやらせるとChatGPTの無意味な活用につながり、やりたいことをやらせるとChatGPTの活用が有効になったり、ICTの活用技術が向上したりする。
ここを理解できない大人が増えないと、子どもに大きく影響が及び、また日本は遅れを取ってしまう。

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