人よりちょっとだけできることを仕事にしてみた
「好きなことは仕事にしたくない。仕事にしたら嫌いになりそう。」
「〇〇は好きだけど詳しくないし。」
「〇〇できるけど得意じゃないし。」
「わたしよりできる人いっぱいいる。」
10代の頃、進路が決められなかったわたしの考えです。
なんとなく「こんな大人になりたい」と思う姿はあるけど具体的には分からない。
好きなことや興味があることに対して、言い訳と偏見で道を塞ぐ。
結局、興味もないし得意でもない、なんとなく誰でもできそうで汎用性がありそうな仕事を流されるがままに始めました。
やりたいことじゃないから満足感もない。
興味がないから覚えも悪い。
1日のとても長い時間を費やして疲労感だけ溜まっていく。
すごく人生を損している気分になりました。
当時のわたしは「考え方次第で」やり甲斐は感じられると思っていました。
「仕事=つまらないもの」で、その環境の中でいかに学び楽しむかが課題で、世の中の社会人はそうやって生きてる。
社会に出て10年が過ぎた頃、その「課題」につまずいてしまいました。
退屈で仕方なくて、世の中には不満があって、何もかもがつまらない。
最終的には溜まりに溜まったストレスで体調を崩し、会社を辞めることになってしまいました。
まあ、仕事が全てじゃないし…
とは思いつつも、生きていくにはお金が必要で、今度は働いていないことがストレスになる。
なんて怠惰でわがままなんだと自分を責める日もありました。
生きるために働かないといけない。
でも、また同じように社会に馴染めず体調を崩すかもしれない。
考えれば考えるほど怖くて動けなくなってしまいました。
無いものねだり
「自分なんて…」と言いつつも、ずっと理想を追い求めていたんだと思います。
自分にないものを持ってる人が羨ましくて、適正とはかけ離れた道を進もうとしてしまっていたことに気付きました。
苦手ではあるけどできないわけじゃない。
最初は誰だって上手じゃないんだから続ければできるようになる。
鳥が地面を歩くような、
進む先に夢があるわけでもないのに、わざわざ足枷をつけて苦手なことをずっとやっていたんです。
自分にできること
振り返ってみると、子供の頃から最近まで褒められることは同じ分野でした。
いやいや、もっと上手い人いるでしょ。
クラスで一番ではない。
というか、普通。
なぜ褒めらるのかすら疑問で、得意でもないし自信もない。
今までは否定してばかりだったけど、次の仕事は「人に喜ばれることがしたい」と思い、目指すことにしました。
「好き」の確信
勇気を持って飛び込んだ世界は夢を見ているようでした。
時間の経過が早く、退屈だと思ったことがない。
同じ志向の人たちと一緒で刺激的。
やっぱり、褒めてもらえるしアドバイスが嬉しい。
本当に毎日何時間もずーっとやってても苦じゃない。
むしろやらせてほしい。身体が保つ限り…
こんなにも夢中になれるものがあるんだと、自信を持って進む覚悟ができました。
仕事にしてみた
仕事を失って1年。
毎日必死に勉強して、気がつくと少しづつお仕事がもらえるようになっていました。
こんなに辛くなくていいんですか?と申し訳ないぐらい充実した日々を送っています。
そして、きちんと自分と向き合って選んだ仕事をすることで多くの変化が起きました。
①プライベートが充実した
悩む時間、落ち込む時間、やりたくない情報収集など…
苦手ではないから効率が上がり、仕事のことを考える時間が大幅に減りました。
どんよりとした疲れを引きずることも減り、週末ずっと寝てる…なんてことも無くなりました。
②未来が明るくなった
自分のキャリアについて、わくわくした気持ちで向き合えるようになりました。
今までは必死にならないといけなかったから「仕事命!」みたいなマインドになりがちだったけど、今は無理なくプライベートも充実した未来を考えてます。
③自分を大切にできるようになった
気持ちに余裕ができて、自分と向き合うことができました。
体調の変化や身だしなみにも気を配るようになり、気分も明るくなりました。
④周りの人も大切にできるようになった
自分に自信が持てるようになってから、家族や友人にも積極的に会えるようになりました。
愚痴などの暗い話よりも、何気ない日常の話や明るい話題など、楽しい時間が過ごせるようになりました。
生きやすくなった
社会人はみんな、つまらない仕事の中にやり甲斐を見つける達人だと思っていたけど、自分に合う仕事をすれば楽しいんだと知りました。
と同時に、今までの自分は「そりぁ、しんどいよね」と選んだ道が悪かったと思えるようになりました。
自分がダメ人間だったわけじゃなくて、ただ合わない環境にいただけなんだと。
合わない環境だったんだから、そこにいる人と考えが合わなくて当然だったと。
自分に合う環境で、ちょっとだけできることを仕事にしてみたら、生きやすくなりました。
これから先、また躓くことがあっても、自分が楽しく生きられる道を選びたいと思います。
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