自転車

秋の雨で自転車通学ができない日が続いてた。
久しぶりに学校へ行く日と晴れが重なり、自転車で新札幌まで向かう。

やっぱり自転車は良い。 

どんどん気持ちがハッピーになる。

どんどん頭がスッキリする。 

どんどんアイディアが浮かぶ。

そこで疑問が湧いた。
なぜ?
なぜこんなに気持ちが良くてスッキリしてアイディアが浮かぶのか?

正の連鎖。活性化。

『自転車に乗ると無心になれる』と言うのはなんだかしっくりこない。

どっちかと言うと無心より遠い感覚。
すごく情報が多く感じるのだ。

たとえば
身体に当たる風の冷たさで秋を感じる。
前を歩く人や隣を走る車が視界に入る。
次動きを想定してハンドルを切る。ブレーキをかける。
頭から足に命令を出してペダルを漕ぐ。
じんわりと汗をかいてきた。
日陰に入ると涼しくて、
日向に出ると暖かい日差しを感じる。
後ろからくる車の種類がトラックなのか、軽自動車なのか、音で想像ができる。
ハンドルを握る手の力。
自転車で走り抜ける僕の脳みそには音と映像と匂いと皮膚の感覚情報が膨大に駆け巡る。

頭は情報でパンパンだ。
しかもどれも必要な情報ばかり。
緊張感がそこにある。

他の考えが浮かぶ隙間なんて、とても無いんではないか。

しかし、現実として、アイディアが溢れる。

どうしてだろう。

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