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福祉用具視察で感じたこと

 先日中古介護用品事業の視察で東京、大阪に行ってきた。主にこの事業のFCオーナーが仕入れをしている卸業者だ。
 まず、広島では中古介護用品店というと珍しい部類に入るのだが、やはり東京、大阪周辺では普通に存在している。
しかし同業他社を見ることで、自分たちの優位な部分も見えてきた。

 現状自社で目指しているのは施設ご利用者の仕事作りであり専業ではない。これがスモールで進められる所以で、改めて【障害福祉サービス × 中古介護用品】の相性は良いと感じた。
 しかしこの事業は仕事量が増えていけば1事業としても成立するし分業が可能だ。それが充分わかる視察でもあった。

 僕の思う就労支援系サービスの理想は、ミッションありきで働きたい障害者が活躍するイメージ。
 その方が仕事が安定的で定型化されやすく、障害のある人にとっては働きやすい可能性が高い。且つこの事業は丁寧にやっていくと利益も出る。
 中古介護用品という利益とリサイクルを生み出す事業で社会貢献したい。その一翼を障害者が担う、そんなイメージだ。

 かと言って福祉ありきで就労系をやってるところを否定しているわけではないので、この事業に精通している人も気分を害さないでほしい。
かく言う僕もそれで就労支援を失敗した人間である。
 でももし、もう一度就労支援事業をやるなら失敗しないというか、前より上手く経営できる自信はある。
 負けず嫌いで言ってる訳ではない、7年間必死でやって失敗した経験値があるのだ。

 それともう一つ、FCオーナーとともに驚いたのは、まだまだ使える介護用品が山のように捨てられようとしている光景だ。
 リサイクル業者がたくさん現れたことによって多少回避できているのかもしれないが、扱われ方が僕たちの感覚とは違っていた。

 会社とは金銭的利益を出す団体。モラルや持続可能な社会なんてのは株主や顧客にアピールするだけあればそれ以上は不要。
そう言っているかのようにまだまだ使えるモノが大量に積み上げられていた。

 それでもまた"少しだけ"改良された新商品が生み出され要介護者に提案される。その後処理や狭間で利益と精神的満足感を生み出そうとする福祉施設。
 今までもこういう構図だったのかもしれないと感じた一日であった。

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