社長として欠けていること
先日ある人と話してて驚かれるというか引かれる場面があった。
それは管理職や代表として、人を動かすこと、人を褒めること、人に気に入られること、についての話題だった。
これらのことを"意識的"に行うことに僕は興味がない。
大社長が持ってるアレ
でも今会社には約70人ものスタッフがいる。
「だから田中さんには人心掌握術のような、人を惹きつける素養か人間性があるんでしょ?」と言われることもある。
ありがたいことに。
しかし全く持ってない、やる気もない。
もちろんスタッフが増えていく過程で何度かそのような本を読んで実行してみたけど、めんどくさいし性に合わないと思って諦めた。
本音なら出来る
かといって全く褒めない訳でもないし、感謝の気持ちがないわけでもない。
本当に素晴らしい行動や業務をこなしたと思えばメチャクチャ「いいね👍!いいね👍!」っていうしメチャクチャ感謝の気持ちも伝える。
ちなみに自分の子どもは意識的にあまり褒めないようにしている。
理由は褒めることによって彼(子ども)の行動が変わることが怖いから。
子どものすべての行動は、今やりたいことに没頭しているはずなのに、「すごい!偉い!」などの褒め言葉を連発して、やりたいことではなく褒められるための行動に変わることが怖いのだ。
その代わり「良かったね、頑張ったんだね、ありがとう」など、彼の行動にはちゃんと注目する。
"嫌われる勇気"を見たことも大いに影響していると思う。
やりたいことに没頭して苦手を捨てる
僕は人心掌握術を備えた大社長じゃなくていい、褒めないとパフォーマンスが変わる人とは仕事したくない。
障害者の生活を豊かにすることを一生懸命ともに考え実行してくれる人とだけ仕事ができればいいや!に振り切ったのだ。
ただ自分がやりたいことをやってきたらこんなにスタッフが増えていた。
それでも起業当初の目的は叶った
僕は最初から生活介護・就労支援・グループホームをやりたいと思ってた。
生活介護と就労支援は初期投資を抑えて開設しやすく、軌道に乗れば利益が出る。
その実績と体力(会社の体力とは資金)を持ってグループホームを出店する。
これは28才の時に企んだ計画で、僕にしては珍しく算段通りにコトが進んだ。就労支援は経営能力がなく潰してしまったけど…
途中からスピードアップできたのは、銀行からお金を借りる術を知ったからに過ぎない。
スーパー社長じゃなくても大丈夫
僕のやってきたことは誰にだってできる。
再現性の高いものだと思ってて、これらの事業が不足している地域だと同じ展開が、僕のように10年もかけずに出来るだろう。
僕の周りにはスーパー社長がたくさんいる。みんな意識的なのか無意識なのかアレを持ってて、みんなギラギラして野心に溢れている。
しかし憧れても羨んでもそれは僕には手に入らない。"出来ない"と諦めたのだから。
最後に
こんな人間味のない僕だけど、介護スタッフの処遇は上げると心に決めています。
こんなに素晴らしく美しい仕事を、本当は辞めたくないけど家族のため将来のため…
"何か"のために離職する人がいるのはこの業界にとってマイナスでしかない。
国や制度を変えることはできない(そんな努力はしない)けど、小さな会社内では変えていけると信じてます。
以上、最後は保身でした。
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