それでも電気コードを巻きますか
ドライヤーなどの電気コードをクルクル巻いて片付ける人は多いと思う。目的は「見た目が良くなる」だろう。
が、ドライヤーの故障原因の多くにコードの断線がある。要はコードを巻いたり引っ張ったりすることによるコードの破損だ。
加えて巻くのも時間がかかるし、使うとき解くのも時間がかかる。それに見合ったリターンが得られているだろうか?
見た目が良くなることを求めて小型家電の寿命を縮め、あなたの労力と人件費(スタッフの給与)をかけてまでコードを巻く必要はあるだろうか?
「あれ?田中さんってこんな細かいことを言うやつだったっけ?」。そうだよ!
僕は現場にいるときは細部まで気になって指示を出し自らも実行していた性分。
だからこそあらゆる無駄な作業・書類・慣習的な行動を無くすことをやってきた。
言うまでもなく目的は人的資源を最適化する、そして生まれた時間をお客様に集中するためだ。
今はもうマイクロマネジメントはやってないつもり。
ちなみにいつからか覚えてないけど「お疲れ様です!」を言うのもメールで書くのも止めた。
言ったところで気持ちが通じ合うどころか、場合によっては相手の時間を奪い、集中を途切らせてしまう。
それくらいなら笑顔で「こんにちは!」とか言ったらどうだろう。「うぃーす」でもいい。こっちの方が相手も若干聞き流せる。
もう一つ「お世話になっております」も使わない、その心のこもってない定型文は誰のためだろう。
ラインなりメールでやり取りをする初回に「お世話になっております」っていうのは百歩譲ってOK(サラリーマンだね…)だとしても、同日2回目以降のメール文頭に「お世話になっております」を入れてくる人は本当にアホかなと思う。
真夏にスーツを着て、(たぶん)必要ない書類をパンパンに詰めてクタクタの手さげカバンを持って「お世話になっております」「よろしくお願いします」などの無意味な言葉を連打してくる銀行員は苦痛でしかない。
このような定型文を発する時間があれば本題を短く話して時間が余れば無駄話をしましょう。決して無駄話が嫌いな訳では無いし、そういう人が嫌いな訳では無い。むしろ好きな方だ。
いろんなことを書いたけど言いたいことは…「なんのために、誰のためにその業務をやっていますか?」ということだ。
それでも小型家電のコードを巻く必要はありますか?
「お疲れ様です」と元気よく言って相手の集中を途切らせていませんか?
「お世話になっております」というテキストを打ち込むためにキーボードを叩く時間は誰のためですか?
これらで誰か喜んでますか?
以上、すべての業務を疑い細かいことを言う嫌な奴の意見でした。しかし無意味な行動に没頭して一喜一憂する子どもは羨ましくも思う。