腐らない、不変に使えるITの知識のことを「銀の弾丸」と呼ぶ
はじめに
よく、DX人材育成の話をしていると
DXの知識を社内でDB化して、誰でも見られるようにしたらよいのでは?
みたいなことを言う人が出てきます。アレって何なんでしょうか? 今回はそんなことについて考えていきます。
銀の弾丸(などない)
銀の弾丸(などない)という言葉をご存じでしょうか?
ソフトウェアの開発を、見様見真似ではなく、工学(engineering)として学んできた人なら一度はどこかで触れた単語ではないでしょうか。
ただしこれは正確に言うと年数だけの問題はありません。正しくプロセスを学び、常に新たな手法にトライしている人には、10年も待たずとも「プログラマの生産性を倍増させるような技術や実践」に触れる機会がありますし、逆に単に「銀の弾丸」ただ待ちわびている人には10年どころか、永遠に表れないのです。
おわりに ~ 知のDBかゴミ溜めか
そもそもデジタルの知識は「鮮度」が重要ですので、なんらかのナレッジベースで管理するのは非常に大変だと考えます。「腐らない、不変に使えるITの知識」というのは、たとえばブルックスの「人月の神話」とか、もう少し平易なものとしても「プログラムはなぜ動くのか」に出てくるような知識を指すのであって
決して「こんな時Pythonでどう書く?」なんてアドホックなコードみたいなものではないと思うんですよね…(そんなの都度ネットでググれよとしか思わないし)
おまけ ~ 銀の弾丸を(生成AIで)作る
ちなみに「銀の弾丸」について、いろいろな生成AIを使って生成してみました。
プロンプトは「銀の弾丸(Silver bullet)」だけだと少なすぎだというので、仕方なく「狼男(Werewolf)」とか「吸血鬼(Vampire)」とか「夜(Night)」とかも入れたのですが、なぜか
狼男や吸血鬼が銃を構える
という構図になってしまいました。どうして…
そして、TOP画の物がAdobeで作ったものです。
ちなみに、前回の記事がAdobeチャレンジで好きを多くいただきました。ありがとうございます!
(この項終わり)