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触れずに操作する「非接触」テクノロジー 【3. 操作感実感技術(ハプティクス)】

はじめに

このシリーズは、触れずに操作する「非接触」テクノロジーの詳細について記述していきます。

ハプティクスとは

一言で言うと、

触覚を再現し伝える技術

です。もう一言いうと、利用者に力、振動、動きなどを与えることで皮膚感覚フィードバックを得るテクノロジーのことです。

技術の内容によって「リアルハプティクス」「空中ハプティクス」「バーチャルハプティクス」がそれぞれあります。

リアルハプティクス

リアルハプティクスとは、手に力触覚を伝える何かのデバイスを持ち、手から離れたところでロボットや別のセンサなどを使って力触覚を数値化する技術です。

ここで、デバイス-ロボット間で「手の動きや力、触れた物の硬さや柔らかさといった感覚」を入出力することで、現場から離れた場所から「手触り感」を再現することが可能になるという技術です。たとえば、慶應義塾大学が発明した技術がベースとなり、「遠隔での左官作業」「袋状食品包装の空気漏れ検査」などが公表されています。

空中ハプティクス

リアルハプティクスでは、手に何らかのデバイスを持つことが前提となっていましたが、手に持つものなく触覚を伝える技術が研究されており、それを空中ハプティクスと呼びます。何も持たない代わりに、空中に超音波を発生させ、その超音波が手にぶつかった時の刺激が「手触り感」を与えるのです。

バーチャルハプティクス

VR空間内の仮想の「モノ」に触れたり掴んだりする際の「手触り感」を与えるものです。具体的には、ユーザがアクチュエータを備えたグローブを身に着けることで、さらにVRゴーグルをかけることで仮想空間内にしかないモノを持った際に、グローブ内で指に引っ張り力や圧力を与えることでモノの形・手触りを再現しようするものです。


他にもさまざまな技術が出てきているので、引き続きチェックしていきます。

(つづく)

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