ハイプサイクルについて学ぶ(「IoTプラットフォーム」を題材に)
はじめに
「ハイプサイクル」という言葉をご存じでしょうか? 今回は、あるキーワードを例にしながら、ハイプサイクルについて解説していきます。
そもそもハイプサイクルとは
まず、Wikipediaの記載を見てみましょう。
Wikipediaの中にも書かれているように、サイクルとは呼ばれるものの円の形状はしていません。それでは、なぜサイクルなのかというと、要するに
特定の技術に対する期待と失望には「上がり下がり」がある
という点がキモであって、その意味で、
ある年のハイプサイクルだけを見てもあまり意味がない
という点に意識を向けることがが重要になります。
幻滅期と回復期
ハイプサイクルは5つの段階がありますが、私がこの図を見る時に真っ先に注目するのは
幻滅期と回復期
のものです。そのステージまでいくと、製品としても、こなれたものが多く市場に出回ってきて、活用という点で具体的なアイデアが出てくるフェーズになります。もちろん、「使いこなし」という点でまだまだ課題が残るので、直ちに製品の全面的な利用開始とはなりませんが…。
逆に「流行期」(山の上)のものは、話半分で見るようにしています。技術としてもコンセプトレベルのものしかないことが多く、そもそも
そのあとに幻滅期が来ることがわかっている
ので(この図で伝えたいメッセージはまさにそれなので)、トレンドとして把握しようとはするものの、少なくとも自分の周りでそれを実用化することは考えません。
ハイプサイクルを実際に見てみる
ハイプサイクルはガートナー社から毎年発表されていますが、ここからは、過去のハイプサイクルを見ながら、どのようにみていくと良いのかを考えていきます。
例として「IoTプラットフォーム」を取り上げます。(IoTプラットフォームとは何ぞや?論も語り始めるときりがないのですが、それはまた別の話)
2015~2016
私が「IoTプラットフォーム」という言葉を認識し出したのは2015〜16くらいなので、その頃のハイプサイクルを見てみましょう。
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