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「好き」という感情が持つ危険性

自己分析に関する連載6日目。


「自分の好きなことを仕事にしたい」


きっと多くの人が1回は考えることなんじゃないかなと思います。


僕も大学生のころ、「好きなことってなんだろう」ってよく考えていました。


ただ、そんな簡単に自分の好きなことって見つからないですよね、、、


もし見つかったとしても、それを「仕事」に結びつけるのが難しかったりします。


(路頭に迷う、、、、、)



迷いに迷って、「これは自分の好きなことだから、絶対楽しく仕事ができる!」と思ってはじめてみたら、

「全然楽しくない、、、」ということがあったりします。



好きな仕事をすることは無理なのか!!!

と思っている方も多いはずです。


(ぼく自身もまだ本当に好きなことが何かわかってません笑)



でも、このテーマについて考えるときに、「絶対にハマってはいけない罠」が存在するんです。


せめてこの罠だけでも避けることができれば、失敗する確率をグッと低くできますし、好きなことを見つけやすくなります。


今回は、「好き」という感情が持っている危険性を把握することが大事、という話をしていきたいと思います!


自己分析をしている人全てに大切な話になると思うので、是非読んでみてください。



「好きなこと=やりたいこと」ではない

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このテーマを話すときにどうしたら良いかなぁ〜と考えていたのですが、


「簡単なストーリーを作ってみよう!」


と思いついたので、作りました(笑)



↓まず読んでみてください↓


あるところに、旅好きなウサギくんと、読書好きな亀さんがいました。

そんな2人には全く共通の夢があります。

それは、『旅をする世界の人々が安心して来れる最高のゲストハウスを作ること』です。


同じ夢を持つウサギくんと亀さんはライバルです。


そんなウサギくんは毎日のように亀さんを馬鹿にしています。

「俺は旅をしまくっている!1人でずっと本を読んでる亀なんかに負けるわけがない。」


そして、ついにお互いゲストハウスをオープンしました。



案の定1年目からウサギくんは快調で、亀さんはまだまだという感じです。


「ほら見ろ。亀なんかには出来るわけがない。俺は旅好きだからうまくいったんだよ。」



しかし、3年経ったある日、ウサギくんは思いました。

「なんか楽しくないなあ…」


その一方で、亀さんはメキメキ力をつけ、たったの3年で日本一のゲストハウスを作り上げたのです。


その姿を見たウサギくんは、ゲストハウスを諦めてしまうのでした。



ここでついに亀さんが口を開きました。


「ウサギくん、君は旅が大好きだからゲストハウスが出来ると思ってたみたいだけど、自分のことを全く理解していないみたいだね。もう一度考えてみなよ。ウサギくんは、旅することの“どこが”好きなのかを。


ここでウサギくんは「ハッ」と気付き、新しい道に進んでいくのでした。



この話で伝えたいことは2つです。

・「好き=やりたいこと」ではないということ。

・「好きなこと」の“どこが”好きなのかを知ることが大事



これを踏まえた上で、次の話を読んでみてください。


(後日、僕からウサギくんにインタビューしてみました)


僕:まずウサギくんに質問です。あなたは、「旅をすることが好きだ」と言っていましたが、具体的にどんなところが好きなんですか?


ウサギ:ぼくは、旅の中でも具体的に「1人旅」が好きでした。それに観光地とかに行くのではなくて、ちょっと冒険的な場所に行きます。


僕:なるほど、つまり、「みんなで楽しむことが好き」というわけではななくて、「1人でスリルを楽しむことが好き」ということだったんですね。


ウサギ:はい。本当その通りです。亀さんに言われて気づくことができました。


実はウサギくん、「 旅自体が好き」ではなくて、一人旅をしている時の「スリル感」が好きだったんです。


だから、ゲストハウスの経営が順調になった3年目くらいの時には、「失敗するかもしれない」という“スリル”が少なくなり、つまらなくなってしまったのです。


本質的には「スリルが好き」なので、旅じゃなくても良いわけです。

たまたま「旅」がスリルを得られやすいというだけ。


そこに気づいていなかったウサギさんは、「旅が大好き→旅人がくるゲストハウスの経営も上手くいく」というロジックで考えてしまっていました。


これこそが、「好きという感情が持つ危険性」です。

この罠がちょーーーやっかいなんですよね、、笑


しかも、こういうのってなかなか気づけないんです。


現にウサギくんは「3年間上手くいっちゃってる」んです。

その時には「スリルを感じられていた」からです。




「好き」の本質を理解する

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一方、亀さんにもインタビューしてみました。


僕:亀さんはどうしてゲストハウスが上手くいったんですか?


亀:上手くいった1番の理由は、「自分の好きなことを仕事にできた」からだと思います。


僕:あれ、でも亀さんの好きなことって「読書」でしたよね?それって何か関係がありますか?


亀:実はかなり関係があるんです。読書をすると新しい考えが手に入りますよね? 私はその新たな知識を「仲間と語り合うこと」が好きだったのです。


僕:なるほど、本質的には「本で得た知識を仲間と語り合うこと」が好きだったんですね。であれば、知識を得る媒体は本以外でも良いということになりますか?


亀:おっしゃる通りですね。インターネットでも、新聞でも、ラジオでも。そこの手段はなんでもOKです。まあ中でも「読書」が一番でしたが。


亀さんは、ゲストハウスを経営するために重要な「ゲストとの交流」を本気で楽しみながらやっていたんですね。


だから上手くいって、世界一のゲストハウスを作り上げたというわけです。


そこの本質を理解していた亀さんだからこそ、ウサギくんに馬鹿にされても焦ることなくコツコツ継続できていたんです。



「好き」の本質を見極める癖をつけよう

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「お花が好きだからお花屋さんになりたい」

「虫が好きだから昆虫博士になりたい」

「担任の先生が好きだから私も学校の先生になりたい」


幼い頃はこのようにして夢を語っていました。

素敵な夢ですが、「仕事選び」になってくると、こんな可愛らしい感じに選ぶのは危険です。



「野球が好きだからスポーツメーカーで働きたい」

「ディズニーが好きだからオリエンタルランドで働きたい」

「お酒が好きだからバーで働きたい」

「人と話すのが好きだから営業をしたい」



こうやって見ると、文章的にはおかしくないです。


ただ、そこにどんなロジックがあるのかを考えることが超重要です。



“なぜそれが好きなのか”

“それのどこが好きなのか”


これを考える癖にするとめっちゃいいっす!


ちょっとその考える流れを例として出してみます。



「人と話すのが好き!!」

「人と話している時に、冗談を言い合うのが好き!」

「冗談が好きな理由は、思いがけない“笑い”が生まれるから」

「思いがけない出来事が好きなのかも!」

「ってことは本質的に好きなことは、“無計画の中で上手くいった時の快感”なのかな?」

「たしかに、人と話している時間すべてが好きではないな」



みたいな感じですね。


こうして「好きの本質」を見ていくと、思いがけない発見があります。

そして本当の意味で「好きなことを仕事にする」ということができるようになると思います。



僕もまだまだその途中です。


1日、2日で見つかるようなことでもないので、根気強く粘りながら、お互い頑張っていきましょう!


最後までお読みいただきありがとうございました!



明日のテーマはちょい考え中っす。

ではまた!



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