阪神JF分析&全頭血統診断「再び先行有利に?」
こんばんは、ヒデです。いよいよ今週から年末にかけては2歳のG1が続く12月となりました。私はX(旧Twitter)で毎週新馬戦診断をおこなっていますが、それらの馬から選ばし18頭が出走してくると思うと胸が高鳴ります。さらに今年赤丸急上昇だったルーキー田口騎手と女性騎手No.1まで上り詰めた長島まなみ騎手の2名がG1に初騎乗。ともに父が元地方競馬の騎手(ともに現調教師)とあって、地方競馬ファンとしてはこちらも注目が集まります。
果たしてどのような馬が有利な傾向となっているのでしょうか。そして今年も波乱を巻き起こす馬はいるのでしょうか。早速見ていきましょう。それでは本日もよろしくお願いします。
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1.今年は再び先行馬が台頭!?
昨年までの3年間、阪神JFの行われた週の阪神競馬場は2開催近く行われた開催の終盤に行われていました。そのため、芝コースの内目は痛みが進行しており、路盤が露出している状態でした。
結果として逃げ切りや先行といった好走はできず、差し馬が好走していました。先行して抜け出したのは20年の覇者・ソダシくらいでしょう。
ただ、それ以前の5年間(15年~19年)は先行馬のほうが強く、逃げ馬1勝、先行馬は2勝と前目で運んだ馬のほうが好走が得意としていました。19年には当時のレコードとなる1:32.7を記録したレシステンシアも逃げ切りでした。
内が使えるのならば先行して好走できるレースが阪神JFです。差し馬は届いても2着か3着。近年は造園の技術が非常に高く、時計の出る馬場になりやすくなっていますので、今年も先行馬が有利なレースになるのではないでしょうか。
枠についても内枠外枠ほとんど差がありませんが、高速馬場になるの
ならば内枠のほうが有利になる可能性があります。こちらにも意識したところです。
2.優秀なるは東京競馬場!?
中心の前哨戦としてすっかり地位を確立した感のあるのがアルテミスS。近5年のうち3勝はこの競走から飛び出しています。近年では三冠馬リバティアイランドや白毛馬ソダシなど、3年連続で勝ち馬を輩出しています。中心は間違いなくアルテミスSと言っては過言ではありません。2014年から毎年のように、馬券になっていますから今年もこのローテーションからくる馬を中心に考えてよいでしょう。
さらに東京競馬場で行われるOP競走、アイビーS組も好走ケースが多数。今年は出走馬こそいませんが、東京競馬場が中心になっていることを示すケースとして考えられます。今年も東京好走組には要注意です。
それ以外の主流ローテはファンタジーS。前述のリアアメリアなどがこのケースに該当します。こちらは上りが上位でなければ馬券になっていませんので、末脚を意識したほうがよさそうです。
これらの傾向になっているのは阪神競馬場の長い直線が影響していると考えられます。476.3mの直線と急坂は長い持続力が必要となります。そのため、上りが重要になるのです。そのため、上りも意識しながら狙っていくのが先決。事実、上り6位以下の馬は1頭も馬券になっていません。
ちなみに前走東京競馬場OP以上×上り5位以内は【 3- 2- 3- 9/17 】で複勝率47.1%、京都競馬場OP以上×上り5位以内は【 2- 0- 0- 4/ 6 】で複勝率33.3% といずれもハイアベレージ。中心としてみておくのが良さそうです。
3.中心となるディープインパクトの血!?
昨年から常々言っていますが、ディープインパクト産駒が今年の世代から0となり転換期になっているというのはもはや朝飯前の常識となっています。ただ、まだまだその影響は色濃く残っています。
それは血統の一部になっても同様。昨年の血統を見てみるとよくわかります。昨年血統にディープインパクトの血が父母父に入った馬は5頭出走していましたが、内3頭が掲示板内に好走。サトノダイヤモンド産駒のシンリョクカが12人気2着、母父ディープインパクトだったルーラーシップ産駒ドゥアイズが3着(10人気)、ダノンバラード産駒のミシシッピテソーロが16人気5着とそれぞれ激走。「激走の陰にディープインパクトの血あり」といった傾向になっています。今年も注意が必要でしょう。
それ以外でいえば日本の芝にアジャストした欧州系が好走できる傾向にあります。昨年勝利したリバティアイランドはドゥラメンテ産駒でkingmambo系、21年に勝利したサークルオブライフはエピファネイア産駒でロベルト系とともに日本にアジャストした欧州系でした。18年の覇者ラッキーライラックはオルフェーヴル産駒でしたが、オルフェーヴルの母父(ラッキーライラックの父母父)はデイクタスでやはり欧州系の影響を強く受けています。
このように、欧州系の血が強ければ強いほどよく、米国系が母父でも父や父母父が欧州系ならば人気の穴になる可能性もありますので、警戒が必要になりそうです。
4.該当馬
それでは阪神JFの該当馬を見ていきましょう。
6.ステレンボッシュ
枠〇 先行〇 前走△ 血統〇
前走赤松賞は1人気で勝利。東京で強さを発揮しました。1勝クラスからのローテは今一つ信頼しきれませんが、欧州系のエピファネイア産駒ですからそこもこなしてほしいと思います。
また、管理する国枝栄調教師は09年1着のアパパネを筆頭に、20年2着のサトノレイナス、21年1着のサークルオブライフを管理した実績があり、この競走が得意。今回もルメール騎手との黄金コンビで勝利もあり得ます。
10.コラソンビート
5枠〇 先行〇 前走東京〇 血統〇
今年の新種牡馬としては一番の成功を果たしたスワーヴリチャードの初重賞馬。先行して安定した上りを出せるのも良いですし、競馬勘も非常に優秀。そして母父もトレンドになりつつあるオルフェーヴル産駒ですから、血統的にも楽しみです。来年のクラシックへ向けて落とせない一戦、試金石になるのではないでしょうか。
18.ドナベティ
枠〇 差し〇? 前走ファンタジーS○ 血統○
前走ファンタジーSでは9人気ながら激走を果たしての2着。極端枠で活躍しているリアルスティール産駒らしい結果になりました。上りも出せていますから、これが中心になる可能性もあります。父リアルスティールということで、祖父はディープインパクトとなる血統。ここは血の爆発とローテの合致で好走があり得るでしょう。
血統診断
こちらではG1に出走する馬の血統適性と短評を掲載しています。
・血統適性はS〜Dの5段階。
・短評は300文字程度
・距離のほか、ローテや枠なども考慮して評価しています。
・特定の馬を批判をする意図はありません。今回のレースペース、展開、距離、脚質においてどうかをジャッジしています。少し辛口ではありますが、ご了承ください。
・オークスはドゥーラを高評価!
・ダービーではソールオリエンスの敗戦を予言!
・安田記念ではソングラインの好走を予言!
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