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ここまでの仕事とキャリアを振り返ってみた

みなさん、こんばんは。
最近取材で「石倉さんってここまでどんなキャリアを歩んできてるんですか?」と聞かれて回答するんですが「初めて知りました」「意外でした」と言われることがほとんど。

言われたら当たり前なんですが、そういえば自分のキャリアを伝えることをそこまでしてないなーと思ったので、書いてみることにしました。(興味ある方がいるかわかりませんが...)


キャリアのスタート -> リクルートまで


僕のキャリアのスタートは、フリーターです。
早稲田大学のスポーツ科学科に通っていたのですが、もともと実家の家計が苦しかったこともあり自分のバイト代+奨学金だけで生活費と学費をすべてまかなう生活を行ってきました。

当然バイト漬けです。
当時、所沢市にある小手指駅にある居酒屋で店長より長い時間バイトとして働き、なんとかかんとか大学3年までは過ごしました。ただ働きすぎたのかその辺りから体調がおかしくなり、朝起きれない、ご飯食べられない、、みたいな生活が続きました。それでも1年近く生活してたんですがついに朝起きたら声が出なくなり、そして呼吸が苦しい状態に。。
さすがにまずいな...と思い、病院にいくと即入院。(原因は過労によるストレス性のものでした)

「大学行くために働いていたのにそれで病気になってしまって、、何のために働いているのか意味わからんな。。。なんだかな...」

療養中にそう思った僕は「大学はもういいか...」となり、退学しました。(正確にいうと学費を払えないので、その結果として退学処分になりました。)


退院後、生きていくために働かないといけないのでフリーターになりました。家から通えて時給が高い!そしてすぐ働ける!という2つの理由だけで某H通信でテレアポのバイトを始めました。(H通信がどんな会社か知らなかったw)

仕事にはすぐに慣れ、成果も残せたこともあってこのバイトはめちゃくちゃ楽しかった。なによりチームのみんなが最高でした。
テレアポのバイトって本当にいろんな人がいて。
主婦もいれば僕みたいなフリーターもいるし、学生さんもいる。それ以外にも音楽や俳優を目指している人もいるし、芸術家の卵、夜の仕事をしている人、なんか訳ありの人、、、
とにかくあらゆるタイプの人がいました。幸い、チームの仲が良かったこともあり、毎日朝から晩までテレアポしては、終わって終電まで飲みに行ってカラオケ行って、、、と本当に楽しかった。

今思えば、この時の体験が「いろんな価値観の人がいるのが当たり前」「1つの目的に向かってさえいれば所属や価値観なんてバラバラでもいい」という僕の価値観に繋がっている気がします。


そんな楽しかった生活ですが、さすがに毎日不安なんですよね。。このままの生活を何年続けるのかな?いつまでやれるかな?とか。。
そんな中で1年くらい経過した時にふと「社員になった方がいいのかなぁ」と漠然と思い、当時有料だった(確か200円くらい?)フロムエーを購入し、パラパラと眺めていました。

そこで目についたのが
「未経験からok!3年間限定!3年終了後に200万円の卒業支援金!!!」と書いた求人広告。

「まじ?3年働いたら200万円もらえるの?すごいな」と思った僕は即応募。そして翌週に面接に行き、トントンと内定をいただき、翌月から入社することになりました!
それが株式会社リクルートHRマーケティング(現在はリクルートジョブズ)。当時は一旦何の仕事をするのかもあまりわからず面接したのですが、「社員になれるし、まぁいいか」と思ってました。

あとで知ったのですが、当時リクルートにはCV職(Career Vue職)という3年限定契約社員の制度があり、その制度で働く人の募集だったのです。
あまり契約社員と正社員の違いもわからなかったし、深く考えてもいなかったけど「社員」という名前がついているので別に気にしていませんでした。


実は、結果的にリクルートには4年お世話になっています。3年限定で入社したのに、です。
入社して2年半はずっとタウンワークやフロムエーの営業やその営業チームのリーダーをやっていたのですが、ある時部署異動と正社員転換の話をもらいました。相変わらず雇用形態にこだわりもなかったし、違いもわからなかったのですが、、正直、営業部での仕事に飽きていたこともあったので「ぜひ」と回答し、当時の人事部長や役員の方とゆるーい面談(喫茶店でお茶飲みながらとかだった気がするw)を経て、正社員になりました。
年齢でいうと26歳での正社員デビューだったので、ちょっと世の中の人より遅い感じでしょうか。なにか違いを感じるかと言われればそうでもなかったのが正直なところですが。


リクルート -> リブセンス、DeNAへ


そんなリクルートも4年で退職することにしました。
僕は生まれが群馬県なのですが、たまたまそのタイミングで親が体調を崩してしまったことと、4年がっつり働き、やや疲れていたこともあり次を決めずに退職。

27歳にして無職になりました。
最初はすぐに次見つかるでしょ?と思っていたんですが、当時リーマンショック真っ最中で不景気のど真ん中。意外と次が見つからずに結果的に6ヶ月間、次のリブセンスに入るまでかかりました。
そのうち4ヶ月くらいは無職だったのですが、さすがに貯金もないしやばいな、、となり、2ヶ月くらい派遣社員として携帯ショップに派遣され、auの販売員をやったりもしてました。
(携帯販売もすごい楽しかったので、社員に誘われてなろうかどうか一瞬迷った覚えがあります。)


そんなこんなでなんとかかんとかリブセンスへ入社。
初めていきなり正社員での入社です!転職活動した時にエージェントに数社登録してたのですが、大学中退、フリーター、契約社員歴の長い僕はほとんど相手にされずで「なかなか大変なのね、、、」と思ったのもこの頃です。
結果的に、確かHPから直接応募して採用してもらったような。

そこからリブセンスで3年働き、会社も無事上場。当時、史上最年少社長の上場になり、一気に名前を知っていただいたこと、社長が連日テレビに呼ばれている姿を見て「おー上場ってすごいなぁ」と思ったものです。

そのままそこにいればいいのに、「すげー人が集まっている会社で勝負してみたい」という孫悟空的な考えを持ち始めた僕は次にDeNAへ。
DeNAではECという創業事業の営業部門の責任者をさせてもらったり、新規事業で2つも失敗させてもらったり、採用の責任者をやらせてもらったり、、となんかエリートみたいな仕事を任せてもらいました。今思うとすごい大変でしたけど、、フラットに結果残したらチャンスがあって、まっすぐで、みんな優秀で、でもいい人で、、とよい会社でした。



DeNAを辞めて、フリーランス、起業



しばらくDeNAにいるのかなー?と思っていたんですが、、
さまざまな理由でそれが難しい状況になってしまったことや、、ある出来事をきっかけに「場所や時間に関係なく働ける方がいいな」と思い、退職します。

はい、2度目の何も考えない退職ですね。
運よく多くの方に声をかけていただき、なんとなくフリーランスとしていくつかのスタートアップで働いたり、立ち上げのお手伝いをしていました。1年くらいですかね。

ただ1年経過したら1人でやっていることに限界を感じてしまって。もっと言うとこれ面白い?となってしまい。。。
どうしようかなと思っていたのですが「せっかくなら会社やってみるか」と思い、起業。ほんとうにこれ以上の理由はありませんw

そんな流れで株式会社働き方ファームという会社を設立。
なにの事業をやるかは全く決めていなかったのですが、1つだけ決めていたことがあります。
「『場所』と『時間』に関係なく当たり前に働けるようにしよう。それを阻害する事業はやらない」ことだけ決めていました。なので、実は1人目のメンバーは当時大学生のインターンだったのですが、そのインターンもリモートでやってもらってました。

事業としていくつかやる中で、スタートアップの採用をお手伝いをしていたのですがなかなか戦略を決めても実行のところまで手が回らない...
じゃあそこをウチでやっちゃった方がいいな!結果も出るし!と思い、スタートしたのが現在のCASTERBIZ recruitingの原型となる事業です。 

これをやるとなってから初めて社員採用を始めます。最初採用するのはほんとうに怖かったです。。ほんとうにうまくいくかわからないし、そんなに責任持てるのかな、とか。。ほんとうに当時入社してくれたメンバーには感謝してますし、彼ら彼女たちが何か困っていたら、いつでも何か力になりたいと思っています。(結果的に、事業は予想以上に一気に大きくなりまして、、1年間で20名以上になりました。)


売却、株式会社キャスターへ


実は、2016年から働き方ファームをやりながらキャスターのお手伝いも同時にやっていました。2016年10月には働き方ファームをやりながらキャスターの取締役になることに。


「会社やったままでいいんで、ウチの役員もやってくれません?」


代表の中川からそう言われたのがきっかけです。
そこからしばらく両社を並行してやっていたのですが、働き方ファームでやっていた事業もキャスターも伸びてきたこと、働き方ファームの事業が今後キャスターが取り組んでいきたい領域だったこと、一緒にやった方がレバレッジがかかるであろうことなどから働き方ファームをキャスターに売却し、正式にフルコミットの取締役になりました。


それから今に至るまで、いくつ事業を立ち上げたのか、いくつ新しい部署を立ち上げたのか覚えていませんが、なんとかかんとか潰さずに会社をやってきています。
今でも700名以上の大所帯となり、先日47都道府県すべてにキャスターのメンバーがいる会社になりました。


まだキャスターのミッションである「リモートワークを当たり前に」を実現できているかというと全くそんなことはありません。

ただ「当たり前にする」というためには
「誰でも普通に選べる選択肢であること」でないといけません。
優秀な人だけが選べる会社にするつもりもないし、女性のため、ママのための会社にするつもりもありません。これはずっと変わっていないところです。

そのためにもいろいろな人の居場所である人があるし、それを実現するにはさまざまな事業やポジションがないといけません。だからこそ会社を大きくすること、事業を伸ばすことに意味があると思っています。


僕みたいに無職、フリーター、派遣社員、契約社員、正社員などバラバラな経歴の人がせっかく役員やっているので。
今までの経歴や過ごしてきた会社がどうか?も大事ですが、そういったこと関係なく、一緒にできる仲間を増やして行き続けたいなと思っている今日この頃です。


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