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#対峙力 を読んだら、役割を果たし、苦手を避け、強みを活かし、コトに向かっている人の話だった


新年あけましておめでとうございます!
今年はコロナの感染拡大もあり実家に帰省したりどこかにいくこともなく家族で静かに年末年始を過ごしたのですが、おかげでたくさん読書をすることができました。

その中でも、ホリエモンチャンネルのMCなどを努められている寺田有希さんの「対峙力」はすごく印象に残ったので感想をまとめてみたいと思います。(ご本人に届くといいな〜)


「対峙力」というタイトルがあるので、コミュニケーション術の本に見えますが、本質的には「自分の役割で成果を出すための考え方」が書かれた本だなーと思いました。

あんまり詳細に書いてネタバレになってもアレなのですが(中身に言及しすぎずに本の感想書くの難しい...)、対峙力の中では以下のような寺田さんの仕事に取り組む考え方や姿勢が書かれています。


1、役割を理解し、まっとうする
2、苦手は避け、得意な部分で勝負する
3、「人」ではなく「コト」に向かう


1、役割を理解し、まっとうする

ホリエモンチャンネルなどの番組MCという「役割」を
「視聴者と堀江さんの橋渡しになる」
「ゲストに話して欲しいことを話してもらう」などと定義して、それをどうやったらまっとうできるか?の工夫と準備がすごいです。


本にも書いてありましたが、
MCとして番組を円滑に回すためには台本が欲しくなってしまいそうですが、上記で定義した「役割」をまっとうすることをGOALにおいているからこそあえて台本を用意せずにチェックリストを用意する、打ち合わせでは目的確認しかしない、など寺田さんならではの準備をされていらっしゃるんだな、と。

話は逸れますが、私も地上波のニュース番組でコメンテーターをしていますが、その時にバッチリ台本っぽく用意してしまうと、流れが変わった時やコメントの尺が短くなった時に焦ってしまうので逆に「話すことリスト」だけを用意しています。
そのほうがどんな流れになっても「これだけ言えればok」になるんですよね。僕はアドリブやその場の話の流れに合わせて臨機応変に話を変えるのが基本的に苦手だからこそ、余白を作っておくんですが、寺田さんの準備の仕方や発想が似てて、勝手に嬉しかったです笑



2、苦手は避け、得意な部分で勝負する


自己紹介は苦手だから諦める、と書いてありましたが、これって漠然と「コミュニケーション苦手だしなぁ...」と捉えてしまうのではなく、コミュニケーションの場面や要素を分解して「苦手なところは最低限で、得意なところで頑張る」とされていらっしゃるのかなと感じました。(ご本人はナチュラルにやっているのかもしれませんが)

具体的には、
「誰かのよさを引き出す」「サポート役になる」こと、そしてその場を明るくしようとしてできるという得意を見つけて、それで勝てるやり方や場所を選んでいらっしゃるのかな、と。


仕事をしていると
得意なことって自分は苦労せずできたりするからなかなか気づかない割に、逆に苦手なことってすごく自分でわかるので気になるんですよね。
失敗ばかり覚えているし。そして苦手は避けたくなる。
例えばコミュニケーションが苦手だなと一度感じると、ずっとそのまま苦手意識を持っているケースも多い。ただ、苦手なものこそ一度向き合ってみたり、しっかり「どんな場面」が苦手なのか、「どんな手法」が苦手なのか、など漠然としているものを因数分解する、言語化することはすごく大事だと思います。

因数分解したら「あれ?そんなに苦手じゃないかも?」と思うかもしれないですし、逆に苦手と思っていたコミュニケーションでも得意な手法や場面(僕ならテキストコミュニケーションや仕事の会話は平気)が見つかるかもしれないですしね。

それでどうしても「苦手!無理」ということがあったら克服するのを諦めてもなんとかなるものだなーと思っています笑
(寺田さんのように芸能界にいらっしゃる方が、自己紹介諦めてもなんとかなるようですし)


3、「人」ではなく「コト」に向かう


これは僕の前職であるDeNA創業者の南場さんの言葉ですけど、まさに「コト」(成し遂げるべきことや目的)に向かって仕事することってどんな仕事でも大事なんだな、と。
他人の目をすごく気にされる性格だったと書かれていますが、そこからいつのまにか「人」ではなくやるべき「コト」に向き合って、結果的にそれが成果に繋がっていらっしゃる。


誰でも他人からの評価は気になるものですが、
僕の場合は前職であまりに忙しく、そして任されているミッションが重すぎて必死になっていた結果、気づいたらコトに向かっていた!!!みたいなことがありましたが、もともと他人の評価がすごく気になるタイプだった寺田さんがどうやってコトに向き合えるようになったきっかけはなんだったのだろうというのはすごく気になりました!
(もしかすると、人間は追い詰められるとコトに向かえるようになるのかもしれませんが)


その他雑感


やりたいことのために、今やるべきことに向き合うという
まさにmust -> can -> will の順で考えている点に触れられていましたが、すごく大事な考え方なんじゃないかなと個人的にも思っています。

自分が経営者になって仕事を依頼する立場になってより一層わかりましたが、目の前のやるべきことに向き合えない人にネクストチャンスを回そうとは思えないんですよね。
究極、できているかどうかは別問題で、目の前のことに向き合えているのかは仕事をする上での基本的な姿勢として持っておいて損はないんじゃないかな。やるべきことに真剣になっているとできることも増えていきますし、できることが増えると結果的にやりたいことも増えていきますしね。
とにかくやりたいことから入らないとダメというタイプもいるので、これが全てではないですが、ただどちらにせよ「目の前のやるべきことに向き合う」は仕事ができる人みんなに共通している姿勢なのでは?と思います。


僕自身も拙著「コミュ力なんていらない」を通して

- 苦手だと思うことを因数分解してみる
- 苦手なことは避けていい、得意なところで勝負する
- 目の前の役割を全うすることに全力で(コミュニケーション苦手でも仕事で成果は出せるやり方はあるよ)

この3点は伝えたかったことで、同じようなことを考え実践されてる方(勝手にそう思っているw)がいて、その方が大活躍されていてすごく個人的に勇気が持てる本でした!


おまけ)
ご自身が「スターになるんだ」と思われていたのに、実はサポートの方が向いていると気づいた時どんな心境だったのか、すんなり受け入れられたのか、などご本人とお話しする機会があったら聞いてみたいなと思っています。


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