転職エージェントってどんな存在か知ってますか?
みなさんは転職エージェント、人材紹介会社を利用したことはありますか?
私はキャスターで働くまでに何回か転職をしているのですが、転職活動のなかで毎回転職エージェントに相談は行きました。
ただ、結論からいうと転職エージェント経由で転職先を決めたのは1回のみ。その1回も今思うと奇跡のような出会いだったなと思います。
転職しようと思って、転職エージェントに相談に行ったのにあまり有益な情報が得られなかった。同じような会社ばかり紹介された。希望と違う会社ばかり紹介された。逆に全然企業を紹介してもらえなかったなど...
そんな経験をされた方も少ないのではないでしょうか。
(もちろん、転職エージェントを使って転職がうまくいった人もたくさんいるので一概には言えませんが)
上記のような残念な体験が生まれてしまうのはなぜか?
「転職エージェントは誰が担当するか次第」
そんな話を聞くこともあります。ただ、私は転職エージェントをやっている個人の問題ではなくビジネスモデルの構造上の問題だと思っています。
私はDeNAという企業で人事もやっていたので、
優秀で本当に親身になって求職者一人一人と向き合う転職エージェントがたくさんいることを知っています。今でも相談したり話を聞かせてもらう人もたくさんいます。
それでも冒頭にあったような体験に合ってしまう人は少なくないのは、やはり転職エージェントというビジネスの構造によるところが大きいと思うので、私なりの見解を書いていきます。
転職エージェントの構造を理解する
転職エージェントの主な収益は「紹介手数料」。
つまり転職エージェントが紹介した候補者が入社した場合、その入社した会社から手数料をもらう形式です。相場は多少変動しますが、想定年収の30-35%ほど。年収500万円で転職する場合は、転職エージェントに150〜175万円ほどが売上になります。
そしてもし月の売上1000万円が目標だとしたら、だいたい毎月6名前後入社していただければいいことになります。
さて、突然ですが、問題です。
あなたが転職エージェントで毎月1000万円の売上目標があったとします。そして毎月50名の求職者を担当します。この50名から6名入社してもらうのはどういう戦略がベストになるでしょう?
1、50名を過去内定実績のない新しい取引先に紹介する
2、候補者の希望に合わせて満遍なく会社を紹介する
3、毎月安定して採用し続けてくれているお得意先の会社を紹介する
はい、正解は簡単ですね。
もちろん「3」です。
求職者個人の希望を無視するわけではないですし、必ずしも全てこのパターンになるわけではないですが、やはり関係が構築できていて、採用要件や面接官の特徴もわかっていて、そして毎月安定して採用し続けてくれるお得意先へ多くの方をご紹介すれば達成確度は高まりますよね。
良い悪い、好き嫌いは置いておいてビジネスモデルを考えるとこれは正しい。
極端な話を言えば「毎月50名採用したいからたくさん紹介してくださいーー!」という会社を担当していたら、その会社に紹介し続けるという行動になるのが普通です。
(実際に、ソーシャルゲームバブルで採用全盛期、IT系を志望する人はどの転職エージェントに行ってもDeNAとグリーばかり紹介されるような事象が起こったりしていました。)
これが求職者にとって何が良くないのか?
この転職エージェントにとってお得意先が、求職者のキャリアや志望にマッチしていれば何の問題もありません。
ただ、全てがそうはいきません。
仕事の実力はあってもフリーランスになったり、無職期間があったりする人、転職回数が多い人、キャリアに一貫性がない人、など職務経歴書上ではあまりよく見えない人にとって、良い体験を提供しにくくなります。
それ以外にもキャリアチェンジしたかったり、異業種転職したい人などもそうですね。
なぜか?
転職エージェントは候補者の紹介はするけれど、選考は企業がします。つまり企業の書類選考基準などを通りにくい人はどうしても転職エージェントのビジネスモデルの構造上、転職エージェントがお手伝いしにくいのです。
募集している仕事ができそうか、そこで実力を発揮してくれそうか、が本質ではあるんですが、その本質を見極めてもらう面接の場にたどり着く前にどうしてもハードルができてしまうんです。
でも企業は経歴がいい人じゃなくて、仕事ができる人が欲しいんです、本当は。そして転職エージェントもその人がもっとも活躍できる会社、もっともキャリアとして望ましいキャリアを歩んで欲しいんです。
でもそれがなかなかやりきれない。これをどうやったら変えられるか?
それを考え尽くした上で私たちが提供しているのがApplyというサービスです。
Applyは「求職者のエージェント」として、1人1人の希望や今後のキャリアプランにあった会社を一緒に探すところからスタートします。
つまり他の転職エージェントとは一線を画し、求人している会社、お得意先を持っていません。
候補者の方とじっくり面談し、この会社がいいかも!となったらその会社に「こんな方がいて御社に合うと思うんですが、会ってもらえませんか?」と候補者の代わりに(まさに候補者の代理人として)アプローチしていきます。
通常の転職エージェントのように、たくさん求人を紹介はできません。
スピードも遅いかもしれません。そして事業として最適か?と言われると違うかもしれません。
でも、転職エージェントや人事を経験した私たちだからこそ感じていた違和感や業界のビジネスモデルから起きている「問題」が見えているのに、そこに目を背けることができませんでした。
誰もやらないなら自分たちがやろうと。
そして、この事業が実現するとキャリアアドバイザーが時間や場所にとらわれず働くことにも繋がります。
キャスターのミッションである「リモートワークを当たり前に」にも一歩近づきます。だからこそこの事業はキャスターでやるべき事業なのです。
まだまだ始まったばかりで手探りですが、
「求職者のエージェント」として一回くらい相談してみるか?と思っていただいたらぜひ以下のページよりお問い合わせください!
今日は以上です!
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