#5 タバコミュニケーションってやっぱり評価に影響する?
割引あり
ほぼ週刊:エビデンスで考える人事と組織とDE&Iも早くも5本目になっている。2025年は毎週マガジンを更新していこうと決めているので、今のところはクリアである。今回は「タバコミュニケーション」についての研究を紹介していこうと思う。日本では昔からタバコミュニケーションや飲みニケーションといってタバコ部屋や飲み会といった執務スペースとは別の場所でのコミュニケーションによって人間関係が築かれてしまい、そこに参加できない人は不利な評価を受ける可能性があるのでは?とよく言われていた。実は、私も20代の頃はヘビースモーカーだったのでよく仕事の合間に喫煙所に行っては当時の部長と世間話をしていた。その頃は単純に世間話が楽しいなとしか思わなかったが、それが個人の評価にまで影響しているのだとすると大問題である。経済学の研究で、実際にこの「タバコミュニケーション」がどう評価に影響しているのか、また影響しているとすると誰に対してなのか、どの程度なのかを明らかにしたものがある。それがCullen et al.(2023)である。
タバコミュニケーションはやっぱり評価に影響する!??
Cullen et al.(2023)が答えているのはまさにこの答えである。
この研究では、定期的な上司の異動を利用してタバコを吸わない上司からタバコを吸う上司に変わった場合、タバコを吸わない部下とタバコを吸う部下ではどう評価に影響が出るかを推定したものだ。
結果は以下のようなものだった。
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?