魅力的な主人公とは
最近読んだ小説の中のNO.1がこれである。
手放しでオススメできる小説である。
好き過ぎてわざわざ膳所や琵琶湖へ「聖地巡礼」までした始末。
一気に成瀬ファン&滋賀県ファンである。
さて、この主人公の何が魅力的なのか。
ここでは、この小説を読んでいない方にもわかるように書く必要がある。
自分の感覚からすると、主人公「成瀬あかり」は、大ぼら吹きの「ルフィ」である。
更に、困っている人は絶対に助けずにはいられない「アンパンマン」でもある。
敵をも味方にしてしまう魅力と(単なる勘違いともいえる)強さはドラゴンボールの「孫悟空」のようでもある。
要するに、魅力的なヒーローの要素には、共通点があるということの再発見である。
とてもではないが、これらヒーローの要素を完全に真似することはできない。
ただ、部分的にはいけるかもしれない要素がある。
例えば成瀬は、日々地域のゴミ拾いを兼ねてパトロールしている。
アンパンマンと同じである。
これはある程度いける。
敵意をもっている相手に対してすらも純真に見て良さを見出し、そのマイナスの力を良い方向へもっていってしまう。
これは教育の分野で見習うべき姿勢である。
できるかできないかは置いておいて、これをやりたいのだと宣言し、小さなことから実行してみる。
これもできる。
やがて小さなことが大きな事に発展していくということもままある。
小説を読むのは、時間の無駄ではない。
単なるエンターテイメントでもない。
むしろ、単なるエンターテイメントのつもりで楽しむことの中に、宝は転がっているともいえる。
旅行一つとっても、何かの舞台という意識があると格段に楽しい。
小説を読んだり、何かにはまることで、生きる楽しみは倍増すると知った次第である。