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80才爺のぼやき、健康管理と病気管理との違い

健康管理とは、毎日の健康を維持するための知惠と知識です。
病気の管理とは、病気になってから、どうするかの医療です。
この二つは、違うのです。

このポイントに気が付かない人が多い。
健康相談を受ける時に、どういう状態なんですか、と質問すると、
病院でもらっている薬のリストを持ってくる人がほとんどです。
または血液検査の表を持って来ますが、
自分の状態を説明できません。

薬のリストは、医師の判断の結果です。
コンピューターだけ見て、患者を見ないで出した薬のリストなら、
それは医師のビジネスの結果です。
ちゃんと面と向かって診察した結果なら、その医師は、まともな医師なので、
じゃ、何と言われたのか、を聞きたいのです。

日頃の健康状態とは、
朝昼晩の血圧の変化、食欲の状態、食後にお腹が重たいか、胃酸が上がってくる事はないか、睡眠は深いか、すぐに寝られるのか、心のストレスは何か、疲れやすいのか、イライラするのか、痛い場所があるのか、陽気に毎日暮らせるか、など、
日常生活で感じる自分の状態を話し合うことで分かってきます。
ちゃんと自分の状態を説明できる人は、意外に少ないのです。
ほとんどの人が、病院で検査しましたとか、異常なしと言われているのに心配ですとか、曖昧な説明しかできないのです。
心配と不安だけは、確かなんです。

これは、日本人もアメリカ人も同じです。

食後に胃酸が上がって来る、
病院で薬をもらっているけど、
何年も治らない、と苦情を言います。
乳がんの人なら、手術をしたけど、再発しないのか心配です、と言います。
でも、日常をどう感じて生活しているのかを誰も言いません。どういう薬を飲んでいますか、と質問しても、ほとんど答えられません。
ただ、不安です、としか言いません。

私は、霊能力者じゃないので、あなたの不安を霊視しますとか、言えません。
不安だから、薬を飲んでいるけど、その薬がなんの薬か知らない、
ミステリー状態です。
不思議ですね。

薬の説明書もあるし、副作用については、インターネットに全部出てきます。
でも、自分が飲んでいる薬がなんなのか知らない人が多いのです。
例えば、説明書を読んで、胃の抗ヒスタミンとはどういう意味ですかと、聞いてくれれば説明できます。
粘膜のプロトンポンプ阻害剤ってなんですか、と聞いてくれれば説明できます。
それを長期間飲んでいれば、どういう副作用が出るかも説明できます。
でも、ほぼ全員、医師まかせで、自分で考えない人が多いですね。
実は医師自身もほとんど同じなんです。

医師も含めて多くの人は、病気にならないために病院に行って検査しますが、
検査とは、病気なったかどうかを見つける方法です。
病気になった後、どうするかの一つのアイディアです。
病気にならないためのアイディアじゃありません。
病気が見つかってから、薬剤で症状をおさえるわけです。
でも、薬剤をずっと飲み続けても、一時的に症状がなくなるだけです。
それで、より健康になるかというと、そうではありません。

つまり、医師も含めて多くの人は、病院に行きますが、
病院は、毎日の生活をどうしたら良いかを教えられません。
教えてくれないのじゃなくて、教えられません。
医師は、保健で使える範囲の、決まった薬剤を、病気の名前に応じて渡しているだけです。
医師は、健康管理のための、食事療法とか健康法について勉強したことがありません。食材についての知識もありません。
健康管理のための知恵と知識は、医師も含めて全員が足りないのです。
ですから、医師も健康法を知らないし、教えられないのです。
医師が教えられるのは、病気を早く発見するために、早めに来院してくださいだけです。

そこで、今日は、健康管理のための知恵と知識の第一段階をお知らせします。

まず、生きて行くために重要なことが三つがあります。
空気と水と栄養です。

人は息を5分止めると脳が壊れてしまいます。

水を1週間飲まないと死にます。

食事を一か月しないと、多くの人は死にかけます。

つまり、良い空気、良い水、良い栄養が基本です。
この三つの質は、大丈夫ですか?

ですから、公害地帯に住むとかタバコを吸うとかは、死に至る原因になります。
赤ん坊は身体の80%が水分で、それが、60歳を超えると60%程度に水分になります。
ちゃんと水分補給していますか?
人は年齢と共に干からびてくるのです。
皮膚や筋肉がシワシワになってくるのは、老化です。
水分を十分に補給しても、それが、体全体に行き渡るためには、栄養が必要です。
栄養は、身体の体質を決める重要な要素です。
カロリーという栄養は十分でも、
ビタミンや抗酸化作用という食品の新鮮さは、大丈夫ですか?

栄養は、近代化と産業化で、先進国で、餓死する人は居なくなりました。
でも、栄養の取り方が、重要です。

栄養の取り方が重要なのですが、
何の栄養かを知る前に、最も需要なことがあります。
どうやって食べているかです。
つまり食べ方です。

胃酸過多、逆流性胃炎の人は、早食いが原因です。
糖尿病の人は、早食いです。
腎臓病の人も早食いです。
肝臓病の人は、暴飲暴食です。
胃癌、大腸癌の人も早食いです。

早食いの癖を治さずに、薬だけ飲むと、徐々に病気は進行します。

早食いをやめましょう、と何十年も言って来ましたが、
ほとんどの人は、早食いをやめられません。
3分や5分で食事が終わる人が多いです。

早食いが、体に悪いという意識がないのですが、
実は、早食いが多くの病気の原因になることに気が付いていません。

ゆっくり食べてくださいと忠告すると、多くの患者は、何回噛んだら良いですかと聞いてきます。
でも、そういう何回という理解では、ゆっくり食べることを成就できません。

理由は、
食事を食べるのは口で、
食物が胃腸に入っていき、
消化液を出したり
胃腸の血流を良くして
内臓機能の全体を維持しているのは、
脳、神経と意識です。
意識と脳と胃腸を調和させることが大事です。
ところが、人が意識しているのは、口だけなんです。
本当に人は口先だけです。
どういう意識で食べているかなど気がついていません。

早食いこそが、万病の元です。
早食いを直せば、逆流性胃炎、消化不良も治ります。
早食いを直せば、肥満も解決できます。
それこそ、薬剤で一時しのぎをするのでは、決して治りません。

どうやればゆっくり食べる習慣が身につくか?
自分で考えてみてください。
みんな簡単なことだと軽く見がちなんですが、
これ、めちゃ大事なことなんです。

私は、患者に、食べる時に、お箸を持ったままでなく、
一口食べる度に、お箸を一旦テーブルに置いてくださいと指導していました。
でも、これでゆっくり食べる習慣が身についた人がいませんでした。

そこで、ゆっくり食べる究極の方法を伝授します。
まず、食事は目の前に運ばれて来たら、
「ありがとうございます」と言いましょう。
日本人には、食べる時に、手を合わせて、いただきますという習慣があります。
そこに、「ありがとうございます」を加えるのです。

人間は、命あるものしか食べられません。
他の命を食べることで自分の命を支えています。
植物も動物も命です。
その命を食べています。
ですから、ありがとうございます、とお礼を言いましょう。

次に、食べ物を口に入れたら、
命によって命を支えていることに、
ありがとうございますと「思い」ながらモグモグ食べるのです。

この「ありがとうございます」と言う思いを加えると、
途端に、食べる速度がゆっくりになってきます。
そして、お箸を一旦テーブルの上に戻しましょう。

食事にありがとうございますを加えるだけで、全てが落ち着いてきます。
これは、意識と脳と、口と胃腸と消化能力を調和させる方法です。
この方法は、肥満、糖尿病、胃炎、逆流性胃炎、糖尿病、胃癌、大腸がんに効果があります。
心も精神も霊的な世界も落ち着いてきます。

これが、健康法の第一歩です。
まず、この第一歩を実現してください。

空気と水と食物、
その源は、宇宙です。
宇宙で生命が誕生してから、延々と命が引き継がれています。
食べること一つにも、宇宙の歴史が存在しています。


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