僕とフロンターレ
―衝撃が走った―
「私、中村憲剛は川崎フロンターレを引退します。」
11年、川崎の14番の背中を追い続けた。僕が、川崎フロンターレを応援し始めたのは2009年。斜めに入ったストライプのコンフィットTシャツがクローゼットに入っている。
僕は、唯一Jを持たない政令市、浜松市に生まれ、育ち、そして、今、浜松市で働いている。
でも、僕の机の上は、川崎フロンターレで埋め尽くされている。
隣にはジュビロ磐田がある。でも、色々な思いからサッカーファンをやめようと思っていた。そこにスッと入ってきたのは、「中村憲剛」選手そして「等々力陸上競技場」の光景だった。まるで憲剛選手のスルーパスのように。
等々力劇場はまだ終わっていない。
「中村憲剛」選手から、「遠野大弥」選手へのスルーパス。そして僕へのスルーパス。2人はピッチでは一緒にやっていない。でも、奇跡だと僕は思う。
「遠野」選手は、浜松市で唯一のJFL「HondaFC」の選手だった。天皇杯で良いプレーをして、フロンターレにスカウトされる。そして「川崎フロンターレ」入団、すぐに「アビスパ福岡」にレンタル、2021年「川崎フロンターレ」にレンタルバック。
―「奇跡の種」はまだあったんだ―
2020→2021
「憲剛」選手の最後のラストパスしっかり受け取りました。
Football together 川崎フロンターレ