【教育】「考える」と「悩む」の違い
若手社員が良く「ここが分からなくて悩んでいて、、」とか言ってきませんか?
それだけで、1日、いや1週間くらい経つこともあります。
こちらから近況を聞かないと永遠と悩んでいて、仕事が止まっています。
仕事を頼む側としては、困ってしまいます。
ではどうしたらいいのか?
この記事では、そんな問題を「考える」と「悩む」の違いという視点で書きました。
ぜひ参考にしてみてください。
仕事は生産性を考えなければいけない
仕事をしていると分からない事が多く存在します。
それは、若手社員にはいっぱいありますし、ベテラン社員にもあります。
しかし、仕事をしている上では、何か成果を上げていかなければ仕事にはなりません。
分からなくて悩んでいては時間だけが過ぎて、何も成果を出す事ができずに、生産性がないと仕事としての価値がないということになります。
生産性の計算式
生産性とは具体的にどういったものなのか?
具体的に表現すると、「どれだけのインプット(労力・時間)でどれだけのアウトプット(成果)を出せたか」というものです。
生産性=アウトプット(成果)/インプット(労力・時間)
このように、生産性を上げるためには少ない時間で成果を出すことで、効率良く生産性を上げる事ができます。
※次のステージに上がるため(成長するため)には、ただ生産性を上げるだけで満足してはいけません。
価値のある仕事を探すということをしなければいけません。
このことについては、次回の記事にて発信していきます。
考えると悩むの違いは何か?
では若手社員が仕事で詰まっている原因である「悩む」とは何でしょうか?
「考える」と「悩む」は似たように思えるが全く違います。
私の思うこの2つの違いは、
「悩む」=「答えが出ない」と感じていて、「考える」ふりをしていること
「考える」=「答えが出る」と信じて、解決するように考えを組み立てること
「悩む」というのは、「答えが出ない」という前提があり、いくらやっても疲労しかないです。
例えば、全く知識も経験のない土木設計会社の若手社員が、上司から設計を頼まれたとします。
知識も経験もないため、何から手をつけていいか分からなくて、悩んでいても、時間と気力だけが奪われます。
この時点で、「悩む」ことを選んだ若手社員は、「考える」ことを放棄して解決しようとしていません。
ただ、「考える」ふりをしてその場をやり過ごそうとしています。
一方で、「考える」を選んだ若手社員は、「設計に必要な手順を調べる」、「手順が書いてある書籍はどれかを聞く」、「手順を上司に聞く」といった、解決方法を考えます。
なぜなら、自分で考えても答えの出ないものであるためです。
そうして、手順が分かれば、その中で分からない問題点を探し出し、仮説を立てて、試してみるという作業を繰り返していきます。
このように、「悩む」とは「考える」フリをしている行為です。
仕事の悩みとは?
仕事で悩むことに全く価値はありません。
仕事とは、生産するものですので、悩むことで生産性が落ちます。
生産性=アウトプット(成果)/インプット(労力・時間)
上記の、アウトプットが限りなく近づき、インプットが大幅に増えます。
「悩む」ことを「考える」ことと勘違いをして、時間を大幅にムダにしてしまっている事が多いので、若手社員にはきちんと違いを指導した方がいいでしょう。
もちろん、仕事上では「悩む」事は必要ありませんが、プライベートでは必要な場合があります。
例えば、恋人や友人から相談された時とかに、「答えを出さないが時間を共有する」という目的の時間がありますので、人付き合いの中では答えを出すことだけが全てではない時があります。
解決策
ではどうやったら仕事で悩まないようにすれば良いでしょうか?
人間なので、知らないうちに「悩む」ことをしてしまっている事があります。
まずは、「悩む」ことをしてしまっている自分に、早く気づく事です。
その解決策とは、10分くらい真剣に考えても何も浮かばなければ、一度考えるのをやめる事です。
10分くらい真剣に考えても何も浮かばなければ、それは悩んでしまっている可能性が高いです。
今の時代、インターネットも発達していますし、調べることや問題を解決するツールは高まっています。
そのツールや自分の頭で考えても、進まないのであれば、答えが出ない前提で悩み続けてしまうのでやめましょう。
その悩みを分解して、分からない部分を書き出してみましょう。
それを1つ1つ解決できそうな方法を考えて、上司に聞くなりしていきましょう。
しかし、何でもすぐに上司に聞くのは、「考える」こともしていないので、自分の成長にはなりません。
まずは、10分間は真剣に「考える」ことをしましょう。
経験談
私の経験から、今の若手社員は、インターネットで調べるのが非常に上手く、言われたことを忠実にこなせる人材が多いと実感しています。(性格や環境によりますが、少なくとも私が今まで教育した30人の社員は、総じてそういう傾向でした。)
しかし、「考える」事が苦手な人が多く、声をかけなければずっと悩んでいます。
一方で、会社の誰に言われたのか分かりませんが、分からなければ自分で考えずに、すぐに聞いてくる人もいました。
このように、「考える」ことを正しく理解して、生産性を向上させることを根本的に理解してもらう事が必要だと感じました。
指導する事で、まだ経過観測中ですが「悩む」若手社員は減っている傾向です。
もし同じように感じている人がいれば、一度、若手社員に指導してみてはいかがでしょうか?
以上が、考えると悩むの違いでした。
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ありがとうございました。