フランス料理の巨匠を口説く
踊る食感プロデューサー 食と地方のプロデュース編
2006年
気がつけば鳥取のクライマックスともいえるのが
東京、京橋のフレンチ〝シェ・イノ”
福嶋さんから、〝シェ・イノ”の井上シェフは鳥取出身だから、そこでイベントをやれんかなー
って相談があった。
面白いですねー フレンチですか、やりましょう!!
あ、しかし、この井上シェフは頑固で相当怖い事で有名。
普通にお願いに言っても難しいと考えて
井上さんが講演をするという情報を得て、そこに観客として行った。
驚いた事に、井上さんは檀上に黒ずんだペットボトルを持って出てきた。
「これが無いと話しできないんだよ、赤ワイン(笑)」
なんと一口飲んで始めたのだ。
こりゃ、噂以上だ。
講演終了し、駆け寄った。
気がつけば鳥取の趣旨を説明したら、
「おー鳥取か!いいぞ!やろう!!」
と二つ返事。
しかし、ここからが大変だった。
打ち合わせにレストランに行って説明するのだが、
「この食材を使って、、、、」と説明していたら、
「お前に料理を指図されたかないっ」と怒り出した。
一番やばかったのが、米子の名産 鯖寿司「吾左衛門鮓」をそのまま皿に盛って出してもらうよう、お願いした時だ。
「ふざけんな、そんなの料理じゃねー、ばかか」
いつかはナイフで刺されるんじゃないかと思ったほど。
しかし、古賀さん(現在は料理長)の多大なヘルプもあって、
井上さんを説得して、私のイメージのフルコースを作って頂いた。
その翌日には、青山助とらで、シロイカ踊り食い再び
鳥取以外は
静岡県(遠州)、茨城県(笠間)、岩手県のイベントを開催した。
静岡県の池谷さん、笠間の富田君、岩手・中洞牧場の小泉さんには特にお世話になった。
産地に行って語り合ったり、
頑固な方々の中に飛び込んでお願いしたり、
坂本龍馬をイメージしながらやってたかなー
ワクワクドキドキ充実感満載だった。
皆さん、ありがとうございました♪
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