イタリアで騙されてホテルをキャンセル、空港で寝た
30年前のイタリア一人旅_4
1991年秋
至福のイタリア視察旅行 騙され編
いよいよこれが最終回。
ローマでの話し
旅行前からジプシーに気をつけろって言われていたが、
最後のローマで遭遇した。
写真を撮っていたら、数人の子供が新聞紙のようなもので、目隠ししてきて、
鞄をひったくろうとした。
予期していた事もあり、大きな声を出して、ケリを入れるマネをしたら逃げて行った。
ローマは危ないなって思いながら、
有名なスペイン階段、トレビの泉を観光し、信号待ちをしていた時、
インド人風の男から声をかけられた。(カナダ人らしいが)
「トレビの泉を知ってますか?」
「おー!もちろん!」
イタリア一人旅で人恋しさと、頼りにされる嬉しさで
トレビの泉を案内してあげた。
そしたら、この辺りに「ローマの休日」で出たパブがあるんで、一緒に行かないかって言うんだ。
で、場所知ってるの?って聞くと
知ってるっていうんだなmm
今から考えると、トレビの泉の場所がわからないのに、パブがわかるはずがないんだが、、
ともあれ、そのお店に入った。
彼は慣れたもので、色々オーダーしていたが、俺はカンパリソーダだけ。
女性達が横に座ってきた。
あ、そういうお店なんだ、、
と思ってたら、シャンパンとフルーツが出てきた。
彼に進められて、一人の女性とダンスした。
いい匂いだった事だけ覚えてるかな~
しかし、ローマでの最終日だったので、いい感じのレストランを予約していた。その予約時間が気になってきたんで
お開きにした。
で、、、会計は
1人17万円(日本円で)
えええええ?
と驚いていたら、彼は何気なくゴールドカードを出して半分支払っていた。
俺は、彼に恥をかかすわけにはいかないと思い、
クレジットカード(当時10万円上限)とトラベラーズチェック、現金を集めて、何とか17万円支払った。
あと必要なお金は、その日のホテル代とレストラン代、空港までの電車代だ。
ホテル宿泊とレストラン、どちらかキャンセルする必要がる。
少し考えたが、今回の目的はレストランの視察なんで、レストランには行こう
よって、ホテルをキャンセルする事に決めた。
彼とお店にそれを伝えたら、レストランまで車を出してくれるようだ。
ホテルにまずよって、キャンセルしてからレストランに送ってもらうようお願いした。
レストランに到着し、運転手にチップまで払って悠然とレストランに入った。
当時、これの話しを色んな方にしたら、バカだねー チップまで。シカトしてバイバイすれば良かったんだよ
って言われ、自分の馬鹿さ加減に呆れたが、
今となっては、当時の自分が誇らしい^_^
結局食事をしっかり楽しんで、満足して空港に向かった。
空港で寝てたら、警察?数名に銃を向けられ、「チケットを見せろ」って言われたんで
チケットとパスポートを見せたら、
「早すぎる、どうしてだ?
俺は「パブで17万円使ってホテル代が無くなった」って伝えると、みんな笑って去っていった。
サンフランシスコに帰ってから、そのカナダ人に教えてもらってた住所に手紙を出したが、
宛先不明で帰ってきた。
そこで初めて、彼がグルで、はめられた事がわかった。
ほんとマヌケな話しだ。
わかった時、怒り爆発したかどうか、覚えてないけど、
強烈に残った想いでとなった。
17万円のローマでのカンパリソーダと女性の香りは、未だに鮮明に記憶にある(笑)
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