逃避の散歩 167.調布市と府中市の「旧甲州街道」
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京王線柴崎駅北口から出て線路沿いに進み、最初の踏切前で右折。国道20号・甲州街道に出る。野川に架かる馬橋と調布警察署前を通過し、旧甲州街道入口交差点に7分で着く。
今回はここから府中市までの間にある甲州街道の旧道区間である旧甲州街道を歩く。この道は以前にも一部区間を歩いたが、改めてルートを確認してみると歩くには程よい距離であることを知ったことが歩く理由だ。ちなみに端から端まで全て通して歩くのは初めて。
蛇足だが、環状八号線の高井戸陸橋がある杉並区の上高井戸一丁目交差点の西側すぐの分岐から調布市の仙川三叉路交差点まで、甲州街道と京王線の線路の間を通る同名の道がある。こちらも旧道の一部だが今回の道よりも距離が短く、水無川の暗渠道(165回)などを歩いた時に横切っている。
横断歩道を渡った先にある左への分岐。そこからがスタートとなる。開始3分で都道11号・狛江通りの終点と交わる国領駅入口交差点を過ぎ、その先で右へカーブを経て直線になり、この道で最初のバス停となる小田急バスの布田停留所を過ぎた8分に布田駅前交差点で信号待ちになる。
この交差点は都道121号・三鷹通り(146回)の起点との交点だ。横断歩道を渡り、布田停留場を過ぎる。ここから小田急バスと京王バス共通の路線になり、商店街に入る。まだ人通りは少なめだ。信号なしの横断歩道の前を二つ越え、布田一丁目停留所の先にある交差点までは以前も歩いている。
この辺りから京王線調布駅(35回)に近いこともあり、人通りが増える。鬼太郎と目玉おやじ、猫娘、一反木綿の大きなフィルムが貼られている調布駅北第1自転車駐車場、鬼太郎のオブジェが入口の街灯に乗っている天神通りの前を過ぎ、17分に調布駅北口交差点に出る。
その名の通り、この交差点は左折すると調布駅前のロータリーに出ることから、いつも人で混みあっている。だが、横断歩道を渡り1分ほど歩いて次の調布駅西交差点を過ぎたところで一気に人通りが減り、さらに調布銀座停留所を経て小島町一丁目交差点過ぎた途端に商店街も終わる。
小田急バスが停まる調布停留所を通過した先で、次の交差点を知らせる案内標識が目に入り、22分に都道19号・鶴川街道および都道12号・武蔵境通りとの交点である下石原一丁目交差点で信号待ちに出る。
この交差点は鶴川街道の終点かつ武蔵境通りの起点になっていて、市内駅ラリー(93回)で甲州街道の下石原交差点からこの交差点を経て鬼太郎ひろばまで歩いている。
横断歩道を渡り、火の見下停留所から交差点を一つ挟んで下石原一丁目停留所を過ぎたところで右へカーブしていき、30分に都道229号・府中調布線と合流する交差点に出る。
ここから旧甲州街道も都道番号が119号から229号に変わる。京王バスの深夜急行バス西調布駅入口停留所を過ぎ、都道123号・境調布線の終点と交わる西調布駅入口交差点の横断歩道を渡ると道幅が狭くなるとともに長い直線が続く。
調布警察署上石原交番前と西光寺前停留所から、中央自動車道の高架下にある上石原一丁目交差点を通過。西光寺前停留所から京王バスのみの路線に変わっている。飛田給一丁目停留所を経て39分に京王線飛田給駅前を通るスタジアム通りとの交点となる飛田給駅入口交差点を通過する。
この交差点から少しだけ右へ曲がり、また長い直線になる。
交差点を二つ越え、42分に府中市に入ったことを知らせる案内標識が目に入る。実はこの手前にある消火器箱で同市に入ったことがわかっていたが、案内標識を見ると不思議と気持ちが改まる。
その1分後に府中市のコミュニティバス「ちゅうバス」の白糸台六丁目停留所を過ぎる。ここからはちゅうバスの路線になるということか。そして白糸台三丁目東停留所を経て49分に車返団地入口交差点を渡る。その次の交差点を過ぎて100メートルほど進んだところで「踏切注意」の標識を過ぎる。
この先の踏切というと、位置を考えるとあの路線しかないだろう。
53分に西武多摩川線白糸台駅北側の踏切を通過。進行方向から見て左側に同駅のホームが見える。交差点を一つと白糸台一丁目停留所を経て、多磨霊園南参道との交点となる不動尊前交差点から道幅が広くなる。
白糸台一丁目交差点を渡り、多磨霊園駅入口停留所と若松町一丁目西停留所を過ぎると、1時間4分に都道248号・新小金井街道との交点である東府中駅東交差点へ出る。進行方向から見て右側を進むと人見街道(141回)の終点があり、左側に視線を向けると京王線の立体交差が見える。
立体交差の上を通る道は市内駅ラリー(119回)で通過した品川街道で、この先で合流する。横断歩道を渡り、東府中駅停留所がある自動車教習所の前を通過すると、その敷地を隔てた先に品川街道が見え、合流しようとしているのが確認できる。
1時間7分、品川街道と合流する京王線東府中駅北口前を通過。ここからしばらくの間は市内駅ラリーで京王線府中競馬正門前駅へ向かったときと一部重複する区間を進む。
駅前の交差点と京王線が本線と競馬場線に分岐したところにある踏切(トップ画像参照)を渡る。ここで今まで進行方向から見て左側、つまり南側を通っていた同本線の線路が交差して北側に移動する。
八幡町二丁目停留所を経て1時間13分に武蔵国府八幡宮の参道口となる鳥居の前を通過。駅ラリーではここを左折したが、このまま直進して交差点一つと八幡宿東停留所を過ぎた1時間16分に京王線府中競馬正門前駅からの抜け道と合流。
1時間18分に北を都道15号・小金井街道、南は市道の競馬場正門通りと合流する八幡宿交差点に出る。この交差点が小金井街道の起点となっている。下石原一丁目交差点に次いで都道の起点がある交差点の通過だ。
宮町二丁目交差点、大国魂神社東交差点ときて、1時間20分に大國魂神社前交差点を過ぎる。この交差点は市内駅ラリー(120回)で、ここから北側にある京王線府中駅から南西にあるJR府中本町駅へ向かった際に、対向の並木側から通過した。そして今回もこの辺りは人混みがすごい。
信号を一つ隔て、府中市役所前交差点を渡り、市役所西停留所を過ぎる。この辺りまで来ると、人通りは一気に落ち着く。グーグルマップによると、この停留所の少し先の辺りで、JR府中本町駅から地下に入るJR武蔵野線の線路上を通過する。
下川原緑道との交点、髙安寺前と信号を二つ越えた先で右へ少しカーブしつつ下り、片町二丁目交差点から上りになる。
片町文化センター停留所を経て、1時間31分に坂上で分倍河原駅北側にある京王線線路の踏切を通過。東府中駅近くからここまでほぼ一直線で結ばれているのが分かる。そしてここから最後の直線になる。
旧甲州街道では最後のバス停留所となる分倍河原駅北停留所から、市道の分梅通りとの交点となる美好町三丁目西を含めて四つの交差点を過ぎる。その途中でイチゴ狩り園の前を過ぎる。自分が知らないだけで他にもあるかもしれないが、都内の住宅密集地にイチゴ狩り園があるのは珍しいと思う。
さて、ついに終点が見えてきた。
1時間39分、終点の本宿町交差点に到着。この交差点で再び甲州街道と合流する。そして、この交差点も市内駅ラリーでJR西府駅からJR北府中駅に向かった時に通過した。
ここから最寄りの駅はJR西府駅だが、引き返して同駅と比較して300メートルほど遠い分倍河原駅へ向かうことにする。あることが思い浮かんだので、京王線に乗って新宿方面へ向かう。
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