逃避の散歩 79.昭島・福生、2市横断鉄道駅ラリー
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いま国営昭和記念公園とつながっているJR西立川駅の公園口(北口)にいる。
以前、小金井・国分寺・国立の3市を通過したときに延長戦としてこの駅の南口まで歩いてきたのだが(71、72回)、今回はここをスタート地点として、初めて歩く昭島市と福生市の駅を踏破していく。JR立川駅から慣らしで歩いてきたので、体は軽く温まっている。
昭島市と福生市それぞれの市内ある駅の数はともに4。JR線の青梅、五日市、八高の3路線が通っているのも共通している。また拝島駅だけ西武拝島線の終点でもある。ルートは以下の通り。
(西立川駅→)東中神駅→中神駅→昭島駅→拝島駅→熊川駅→牛浜駅→東福生駅→福生駅
公園口を正面に見て右側にある階段を下りると、そこからは昭島市だ。
右側に見える昭和記念公園の駐車場は車が一台もない。それもそのはずで、今日は珍しく休園日だ。人も車もほとんど通っておらず、歩道も広くて非常にのどかだ。最高か。
4分進んだところで昭和記念公園の西端に差しかかり、車道が右に曲がるところで左側に歩道の入口が見える。車輪止めの横を通ってその歩道に入ると最初よりも線路沿いとなり、バスロータリーに出る。
周囲は再開発工事をしているのか、奥が金網で塞がれているように見える。もしかして袋小路に入ってしまったか? 少し動揺するが、さらに駅寄りに進んでよく見ると右奥に通行用の歩道が見つかり、安心する。
スタートから9分経過、バスターミナルの歩道を抜けて東中神駅北口前を通過。再び線路沿いに。グーグルマップで確認しているので先に言っておくと、拝島駅までの昭島市内のほとんどは線路沿いにほぼ一直線の道を歩くだけとなる。
最初の信号がある富士見丘小南交差点と最初の踏切でほんの少し車や人の通りがあるものの、その先からは人も車もほぼ遭遇しない。静寂の道をただ無心になって歩ける。いま自分は贅沢な時間を過ごしている。
さらに踏切の前を1つ越えて19分経過、「中神立体」という名称版が付いたを立体交差を通過する。
少し足を止めてグーグルマップを見ると、下を通っているのは多摩大橋通り。この前、立川市内の西武拝島線を歩いた時(78回)に通過した、玉川上水に架かる天王橋、五日市街道と合流する天王橋交差点を通っている道だ。
3つ目の踏切の手前で駅舎らしきものが見え、さらに進むと右側にはロータリー、左側に駅の出入口が見える。
21分経過、中上駅北口前を通過。
続けて線路沿いを歩く。ここから今まで歩いていた北側の沿道から最初の踏切を渡って南側の沿道に移動する。28分経過、何かの施設が線路を隔てて右側に見えてきたところでまた立体交差に差しかかる。
その陸橋部で少し立ち止り、どの道が下を通っているのかを調べる。通っているのは諏訪松中通りといい、このまま北上すると西武拝島線西武立川駅の近くに出る。ちなみに、右側にある施設はアキシマエンシスという市の学習施設だそうだ。
さらに進むと、やはり右側に大型の駐車場が見えてくる。さらに奥に見える建物の感じからして、何か商業施設のものかもしれない。以前に書いたかもしれないが、基本的に下調べで目印になるところ以外は詳しく調べないので、その時になって初めて知ることが多い。
突き当たって自転車駐車場の横を通り過ぎ、駐車場に差しかかったところでそれを隔てて駅のホームが、さらにその奥には建物があり「MORITOWN」と記されている。大型の商業施設なのは間違いないようだ。後で小休止を入れるタイミングでちょっと調べてみよう。
そう思っている間に次の駅前ロータリーが見えてきた。
38分経過、昭島駅南口前を通過。
ロータリーの南側にある通りに出て、そのまま西へ。46分が経過し、昭島消防署前交差点を越えたところで江戸街道に入る。そして間もなくして、八高線の高架の下をくぐる。続けて松原町二丁目交差点で道が右へ曲がるとともに拝島駅を知らせる案内板を見つける。
次の東京西徳洲会病院前交差点で左側にあるイトーヨーカドーを見て思う。日本のフィクションで登場人物が日常会話するシーンで、これやイオンを入れるだけで、直接描かなくてもその人物の背景が勝手に思い浮かぶ万能さがあるよなあと。
そこから4つ目の信号がある松原町四丁目交差点で右に入ると、次の駅とロータリーが見えてくる。
58分経過、昭島駅南口前を通過。先にも述べたが、この駅の北側には西武拝島線のホームがある。これで昭島市内の鉄道駅はすべて通過。このまま奥の商店街を通り抜け、小さな稲荷神社がある突き当りを左折する。
すると、福生市に入ったことを知らせる案内板が。さらばだ昭島市、そしてはじめまして福生市。
その先にある信号を右折して山王橋通りに入る。国道16号線を通す武蔵野橋の下にある交差を通り抜け、住宅街の中をただひたすら進む。1時間8分が経過したところで、進行方向から見て右前の歩道の先に歩行者用の小さな踏切が見える。
拝島駅から今まで同じ線路を走っていた五日市線と青梅線が分かれ、東側に五日市線の線路が来るので、位置から考えて五日市線のもので間違いないだろう。さらに4分経った1時間12分、通りが踏切と合流する。ここで通りから線路沿いの左へ外れ、さらに少し進むと駅舎と出入口が見えてくる。
1時間13分経過、福生市唯一の五日市線駅である熊川駅出入口前を通過。ここで軽く水分補給。その間にさっきの昭島駅の北側にある施設について調べる。やはり再開発で作られたショッピングモールか。南側の道に移動して正解だった。
駅前の路地を抜けると都道29号線のバイパス新奥多摩街道に出る。そして北側の踏切を越え、玉川上水に架かる福生橋を渡ってすぐ右側の短い階段を下りて住宅街の道を真っ直ぐ抜ける。
1時間20分経過、再び山王橋通りと合流する。最初の交差点で右側を見るとその奥側に踏切が見える。あれが青梅線の線路だろう。
路肩が狭いことに不安を覚えつつも、そのまま通りを進む。コンビニエンスストアがある突き当りで五日市街道と合流する。交差点の横断歩道を渡り、コンビニエンスストアの右隣にある道に入ると、次の駅舎が見えてきた。
1時間26分経過、牛浜駅西口前を通過。そういえば、この福生市に入ってから駅前にバスロータリーがないな。
このまま線路沿いに進み、多摩橋通りと合流する2つ目の踏切を渡る。何かの工事中らしく、そのまま真っ直ぐ先には進めず、警備員の誘導で歩行通路に案内されて回り込むような感じで先を進む。
原ヶ谷戸第二交差点で左折してやなぎ通りを入れば、福生駅が近い。だが、最初に決めた通過順に従う理由があるので、そのまま直進する。
右側に見える原ヶ谷戸どんぐり公園の前を通過するあたりから上り坂となり、1時間40分経過したところで八高線の踏切を通過。多摩橋通り入口交差点で拝島駅の近くでその下を通過した国道16号線と合流、そのまま左折する。通りの向こう側はあの横田基地だ。
実は、横田基地を通るこの道に出たのは、正直に言えば遠回りだ。さっきの踏切を越えてすぐのわらつけ街道交差点を左折して同街道を北上した方が早い。単純に外からでも横田基地をこの目で見ておきたかったのが理由だ。
なぜかヤシの木が街路樹として一定間隔で植えられている歩道を進み、1時間45分経過、横田基地第二ゲート前を通過。初めて同基地の前を通っているわけだが、拝島の北側からこの先まで国道16号線沿いに壁が続いているその敷地の広さに唖然とする。
この辺りは元々は戦闘機や輸送機などの離着陸による騒音問題、近年では同基地で廃棄した消火剤が原因の水質汚染問題も知られている。もっとも、水質汚染は同基地に限らず日本全国各地の米軍基地周辺で起きている現在進行中の公害問題ということくらいは学のない自分でも報道で知っている。
次の東福生駅前交差点を左折し、踏切手前のわらつけ街道を右に入り少し進むと、跨線橋と駅舎が見えてきた。だが、駅名を記したものが確認できないので殺風景な感じがする。とりあえず跨線橋の階段を上る。
1時間52分経過、東福生駅入場口前を通過。Suicaの簡易改札口だけがポツリと置いてある無人駅だ。そのまま西口側に抜けて本日最後の駅へ。
ちなみに、牛浜駅から近い福生駅よりも先にこの駅に来た理由は、無人駅であることからわかる通り電車の本数。いまの時間帯に1時間に2本しかなく、仮にここを最後の駅にすると来たタイミングによっては30分以上待たされるので、ならば明らかに本数のある駅を最後に持っていくのがいいだろうと。
西口の広いロータリーからそのまま真っ直ぐに抜けている富士見通りに入り、西多摩産業道路と合流する東福生交差点を越えると長い下り坂になる。その坂を下り切ったところで福生駅東口交差点に出る。横断歩道を渡って角を右に折れると広いロータリーに出て、最後の駅の出入口が対向に見える。
2時間5分、福生駅東口に到着。これで昭島、福生市の鉄道駅を踏破。
今回はもうここからJR青梅線に初めて乗って帰るが、今度この先を歩くとしたら熊川駅からあきる野市の駅を攻めるか、またはこの駅から羽村市と瑞穂町にある駅を攻めるか。未踏の地ばかりなので興味は尽きない。
だが、この先を奥に行けば行くほど電車や時間の問題は悩みどころだ。
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【おまけ】
実は今回、JR西立川駅までは以前国立市から歩いた時(72回)と同じくJR立川駅から歩いてきたので、ついでに多摩モノレール全駅を歩いた時(74回)に書いた、立川北駅北口側の階段を下りたそばにあるサンサンロードの散歩コース案内板を撮った。
サンサンロードと昭和記念公園入口(あけぼの口)のあたりは混むが、北側はいきなり人通りが少なくなるので、歩きやすくておすすめ。