逃避の散歩 175.都道32号・秋川街道
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久々にもっと西の郊外へ行きたいなと思っていたら、JR武蔵五日市駅(92、128回)に来てしまった。改札口を抜け、バスロータリーから都道7号・五日市街道と都道31号・秋川街道が合流する武蔵五日市駅前交差点を右折。藤堂31号・秋川街道を西へ進んで4分で今回の起点となる東町交差点に着く。
ここから真っ直ぐ進めば檜原村方面に向かう都道33号・檜原街道だが、今回はこの東町交差点で都道32号に番号が変わる秋川街道を案内標識通り右折する。本来の名称は八王子五日市線といい、このあきる野市から八王子市の国道20号・甲州街道の本郷横丁交差点まで一本でつながる。
早々に下り坂となり、少し左へ曲がりつつ右へUターンする。そしてS字に曲がった先でさっき通過した道の下を抜ける権田トンネルを通り、右へカーブして秋川に架かる秋川橋を渡り、対岸の交差点を経て秋川橋停留所を過ぎたところで上り坂になる。この辺りは西東京バスの路線だけのようだ。
信号なしの横断歩道が見えてきたところから中村停留所を過ぎたところから少し勾配が上がり、少し右へ振ってから左へ2段階のカーブをし、小林坂停留所を過ぎたところで右へ大きくカーブする。
上り坂はまだ続く。カーブを抜けた先で留原停留所と留原交差点、次の丁字路交差点を過ぎた18分に都立小峰公園の前を通る。小峰公園停留所を過ぎて小峰工業団地の案内標識があるところで右へ大きくカーブし、新小峰トンネルに入る。
少し進んだところで見た案内標識によると、さっき通った入口から出口までの距離は656メートル。御多分に漏れないが、歩道がありながらも基本的に人が通過するのを想定していないのか、途中で暗い箇所(トップ画像参照)もある。
車が数台過ぎ去っただけで、かつ歩いているのも自分だけなので、暗い箇所ではディストピア系SFの世界のような雰囲気を味わえ、ある意味で楽しい。以前、青梅市から奥多摩町まで向かった時(91回)もそうだったが、郊外のトンネルを一人で歩くとそんな感覚を味わえるので好きだ。
30分経過、トンネルを抜けるとそこは八王子市だった。同市に入ったことを知らせる案内標識が目に入る。グーグルマップによると、この辺りが頂点で標高240メートルほどあるそうだ。そして終点の本郷横丁交差点まで長い下りが続く。
空気が少し涼しく感じるが、日差しが強いのですぐ先の交差点で横断歩道を渡って対向の歩道へ移動する。今は周囲に住宅が少ないので気休め程度でしかないが、少しでも日陰のある所を通りたいからだ。
今熊山登山口停留所と今熊停留所を過ぎ、37分に一級河川の川口川の横に架かる名称のない橋を通過する。そこから糀谷停留所、羽生入橋前を経て糀谷橋を渡る。川口川はこの通りに沿って交差しながら流れているようだ。同橋を過ぎたところから右へカーブし、傾斜が少しだけ強くなる。
帝京八王子高校入口停留所に差しかかるところで左へカーブし、信号のない交差点を過ぎたところで傾斜が緩やかになる。スクールバスはあるんだろうけど、周囲には何もない山間の場所にある学校の近くを通ると、想像しただけでも通学が大変だなと思ってしまう。
久保橋停留所から久保橋を渡るところでまた左へカーブする。この辺りはゆるやかに蛇行しながら進むようだ。
市立上川口小学校がある上川口小学校停留所と上川口小学校交差点のあたりからまた傾斜が少し強くなる。途中で右から左へS字に抜けて田守橋を渡ったところでわずかに上りとなる。田守神社前停留所から55分に都道61号・山田通りとの交点となる上川霊園入口でまた下り始める。
ここで都道61号との重複区間に入る。交差点を一つ経て新関戸橋を渡り、戸沢停留所を過ぎたところで通る路線が1つ増えていることに気付く。1時間ちょうどに都道61号・美山通りとの交点となる上川橋交差点に出たところで重複区間は終わる。
右の急カーブから続けて左へ抜けたところで森下停留所と釜の沢橋交差点を過ぎ、まだグーグルマップに反映されていない新しい橋の幻境橋と丁字路交差点から右へのカーブになり、GMGゴルフ場停留所を経て黒沢橋交差点のすぐ先の支流に架かる黒沢橋を渡る。
1時間13分に圏央道の上川橋とその下にある圏央道上川橋停留所を過ぎ、直前の警戒標識通りにつづら折りのカーブを抜けていく。この辺りで道のりの半分を越え、住宅の密集率が上がる。
別の支流に架かる影沢橋を渡り、影沢停留所と西田橋交差点を過ぎた1時間20分に右へカーブしながら川口川に架かる川口橋を渡り、川口橋停留所を過ぎる。八王子市役所の川口事務所前にある川口事務所交差点と川口事務所停留所を過ぎ、川口小学校停留所と川口小学校交差点の手前から上りになる。
ここまで勾配の強弱があるものの下りが続いていたので面食らう。またこの辺りで今まで並行していた川口川と別れる。川口小学校入口交差点を過ぎ、つづら折りのカーブを抜けて上榎停留所を過ぎた先の信号で坂上になる。
榎木停留所と榎木交差点から左カーブを抜けると直線になり新川口停留所を過ぎ、次の桜株停留所から右、左のつづら折りを経て川口やまゆり館停留所と川口やまゆり館前交差点、そして唐松停留所と松枝小学校西交差点を渡り市立松枝小学校前を通過する。
1時間48分に都道46号・高尾街道との交点である楢原町交差点を過ぎる。この交差点からこれまでまばらだった車通りが一気に増え、歩道が狭くなる。西東京バス楢原町営業所の一角にある楢原町停留所を過ぎると、停まるバスの路線が6に増えていることに気付く。
いつも休日や出勤前などに時間を取ってのほほんと歩いていてなんだけど、今回の秋川街道を含め、郊外に住むには自動車を運転できるのが必須だなと実感する。軽自動車の販売代理店が通り沿いにやたらと見かけるのは、燃費や維持費を考えても生活必需品になるからだろうし。
また、年齢や身体の状態など何らかの事情で運転できない人にとっては路線バスがたとえ1時間に1本しか走らない路線でも重要な交通手段になっているのは容易に想像できる。
話が逸れてしまった。一本松停留所から妙に広いのに名称なしの交差点を経て、神社前停留所と楢原小学校東交差点を過ぎる。
2時間1分に市道のかすみ学園通りとの交点となる丁字路交差点の東楢原交差点東楢原交差点を過ぎ、続けて中央自動車道富士吉田線高架下の東楢原停留所を通過する。次の交差点から左へカーブしつつ少し傾斜のある坂を下る。
ここまで一見平坦に見えながらも緩やかに下っていたので、久々に分かりやすい下りだ。西中野三丁目停留所に差しかかるところでまた傾斜が緩やかになり、名称のない交差点を一つ越える。
2時間8分に市道の市役所通りおよび中野中央通りとの交点となる八王子市役所北交差点を過ぎると、また勾配のある分かりやすい下り坂を進む。
途中で西中野2丁目停留所を過ぎ、名称なし交差点を過ぎて中野停留所に差しかかるところでやっと平坦な道になる。時計を見ると2時間12分が経過したところ。途中で上りがあったとはいえ、ここまで1時間42分もの間、長い坂を下りてきたということだ。
中野上町郵便局停留所を過ぎたところで右へ大きくカーブし、途中で中野上町郵便局前の交差点を抜けていく。
2時間16分に少し上りになり、萩原橋北交差点から浅川に架かる萩原橋を渡って萩原橋南交差点を通過。さすがに浅川を越えると、いま歩いている地点が終点まで残り僅かなところなのはわかる。
平岡町停留所、市道の北大通りとの交点となる元本郷町交差点、そして元本郷地域安全センター前交差点を過ぎると、甲州街道と合流することを知らせる案内標識が目に入る。
最後のバス停である本郷横丁停留所を過ぎた直後の2時間23分、終点の本郷横丁交差点に到着。
さて、ここから最寄りの駅はJR西八王子駅だが、交通の便を考えると距離差が約300メートルしかないのでJR八王子駅だ。交差点を左折して甲州街道を東へ。
本郷横丁東交差点の先にある織物組合停留所から京王バスと神奈川中央交通バスの路線も兼用になり、八幡町二丁目交差点から国道16号・東京環状との重複区間西端および都道166号・八王子街道と都道506号・八王子白山線との交点となる八幡町交差点を過ぎる。
続けて八日町四丁目停留所、夢美術館西交差点、夢美術館東交差点、八日町一丁目停留所、八日町西交差点を過ぎると東京環状との重複区間東端となる広いスクランブル交差点に出る。横断歩道を渡り、そこから放射線に延びる商店街の西放射線ユーロ―ドを通る。
ペデストリアンデッキを上り、19分でJR八王子駅北口に到着。
ターミナル駅なので人出が凄い。急いで電車に乗って退散しよう。
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