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逃避の散歩 129.東京23区役所を渡り歩く(その1)


【はじめに】

大田区役所(トップ画像参照)の前にいる。ふと東京23区の役所を通過点として、何日かに分けて歩いてみようと思ったからだ。

今回はそれを行うにあたり、通過する区の順番を決めた。

大田区→品川区→目黒区→世田谷区→杉並区→中野区→練馬区→豊島区→板橋区→北区→荒川区→足立区→葛飾区→江戸川区→江東区→墨田区→台東区→文京区→新宿区→渋谷区→港区→中央区→千代田区

そして、歩くための決まりごとは以下の通り。

・なるべく今まで歩かなかった(出てこなかった)道を選ぶ。
・なるべくわかりやすい道を選ぶ。
・できる限り人混みを避ける。
・地下道などショートカットの手段は有効に使う。

また、今回のシリーズは以前やった鉄道駅ラリーとは違い、各区役所間で個別で実際の移動距離と所要時間を計測して行く。

1.大田区役所から品川区役所

ほぼグーグルマップの検索結果に従って歩いて行くことにした。距離は6キロメートル、予想所要時間は1時間23分だ(参考)。

移動開始。大田区役所の隣にある蒲田駅東口の前を通過し、そのまま商店街を北へ抜けていく。以前、羽田方面を歩いた時(89回)に、この東口から始発の京急蒲田駅まで歩いた。

多摩堤通りが下を通る駐輪場を過ぎると呑川へ出る。この川は過去に東急目黒線(26回)、東急大井町線(68回)、東急池上線(80回)、大田区内の11駅(85回)の計4度、何らかの形で通過した。

JR線鎌田第2橋りょうのガード下を抜け、川沿いに右へカーブして北へ進んで最初の橋となる馬引橋を渡って左折。次の右への角を入ってJR線の線路沿いに進む。

最初の踏切で左へ進んで線路から離れ、丁字路をそのまま進み、次の十字路を右折して再びJRの線路沿いに出る。いつも車窓からしか見ていない風景だったが、それを歩く機会が訪れたというわけだ。上下2車線と道幅が広く、歩道は桜並木となっている。

16分、妙に気になる独特なアーチが設置されている新井宿踏切(遮断機側の名称板で確認)を通過。さらに1つ踏切を越えると、沿道は一方通行の1車線になる。そして22分経過、高さ制限1.7メートルという低さの作尻ガードの前を通過する。JR高輪ゲートウェイ駅北にあるガードといい勝負の低さだ。

蒲田駅から数えて4つ目の踏切を過ぎて26分経過、環状七号線の春日橋下を通過すると車両が通り抜けられないことを案内する看板があり、車両止めがある突き当り左折しつつ山王三丁目児童公園の前を通過、そして次の十字路を右折し、少し線路から離れる。

次の突き当りの三叉路で右の先に線路があるのを確認しつつ、左前の道へクランク状に進むとまた線路沿いに戻る。踏切前で突き当り、そこから左前にある狭い路地へ入り突き当りを左折。

33分が経過したところでアーケード商店街を通る都道421号・池上通りに出る。ちなみにこの通りは、東急池上線(80回)と品川区11駅(83回)で一部歩いている。

アーケード商店街を抜けたところでまた線路沿いになり、少し下ったところで山王二丁目交差点を渡り、そのまま上り坂を進む。この辺りは大田区内の11駅(84回)の時以来、久しぶりに通る。

37分経過、JR大森駅西口前を通過。その2分後に坂上の同駅北口につながる商業施設の前と山王口交差点、そして大森貝墟碑入口前を過ぎるとまた下り坂になる。

そういえば、大森貝墟碑は検索すればわかるが、碑が建てられた頃は大森貝塚があったとされた場所だったが、後の調査でそこから300メートル北にある品川区立大森貝塚遺跡公園のあたりに貝塚があったことが判明した。それまでは、荒川区と足立区の『奥の細道』始発点のような状態だったのかな。

42分経過、坂下になったところで品川区に入る。そこから100メートルほど進んだところで、先に触れた区立大森貝塚遺跡公園の前を通り過ぎる。ちなみに、同公園には大森貝塚碑がある。

同公園を過ぎたところから道は上りになり、最初の横断歩道を渡って逆側の歩道へ移動する。そこから次の信号で一旦平坦になり、46分に鹿島神宮から分霊された鹿嶋神社を過ぎ、47分に区立品川歴史館のあたりでまた上りになるが、同館を過ぎると平坦な坂上になる。

49分に大井警察署入口交差点を過ぎ、53分に東急バスの大井本通り停留所を過ぎたら次の角を左折。最初の角を右折し、そこから1車線の道を進んで55分に区立山中小学校の前を過ぎ、その1分後に光学通りと合流する大井三ツ又中通り交差点へ出る。

あとはその正面の北側に延びる道をただ進むだけだ。名称なしの交差点に続いて大井町駅入口交差点と一本橋交差点を過ぎると、1時間ちょうどに都道420号・鮫洲大山線(61回)と東急大井町線(69回)の高架が交わる品川区役所前交差点で信号待ちとなる。

信号が変わった。東急大井町線の高架下を抜ければ、目的地は目の前だ。

1時間2分、品川区役所前に到着。グーグルマップの予想所要時間より21分早い。続けて目黒区役所へ向かう。

2.品川区役所から目黒区役所

グーグルマップの検索結果は3つ出るが、選んだのは桐ヶ谷通り経由となっている経路(参考)をベースにして歩くルート。ベースの予想距離は5.3キロメートル、予想所要時間は1時間16分。

品川区役所の対向側にあるしながわ中央公園へ移動し、歩道橋がある北側の角を左折する。下る道を進んで2分経過、JR湘南新宿ラインが通る苗木原踏切を渡り、さらに下って3分経過、JR横須賀線と東海道新幹線のガード下を抜けていく。

少し進むと上りになり、そのまま直進。突き当りを右折し、そこから2つ目の丁字路を左折する。その丁字路の目印は、正面の先が下り坂になっていることだ。そして最初の角を右、次の十字路を左へ行き、駄菓子屋を目印に次の角を右。ここで下りとなり、坂下の戸越銀座商店街に出る。

戸越銀座商店街を通るのは、東急池上線(81回)と品川区内11駅(82回)の時以来だ。出て左側に進み、同商店街のアーチを過ぎた最初の十字路を右。保育園がある突き当りを左折する。そこからは道なりに進む。

この手前の丁字路と奥に見える郵便ポストを覚えている。品川区内11駅のときにJR大崎駅から百反通りを経由して戸越銀座商店街へ向かう途中で通った。このまま、右へカーブする先へ進む。

16分経過したところで百反通りの交差点に出る。左折してゆるやかな上りとなっている道を直進すると、17分に首都高速戸越出入口の下にあり、東急池上線の線路の上を通る跨線橋と交差している国道1号・第二京浜の百反通り交差点に出る。

そして同交差点を越えた18分に首都高速荏原出入口の下にある国道2号・中原街道の桐ヶ谷交差点を越えて桐ヶ谷通りに入ると、旧中原街道と交わる最初の交差点から緩やかな上りと下りが連続する。

26分経過、東急目黒線(26回)の上を通過する。同線不動駅の南端からすぐのところだ。そして、かむろ坂通りのかむろ坂上交差点を通過する。ここからは名称のない通りに変わる。

最初の十字路がある手前から下り坂になる。坂下にある次の十字路もそのまま通り、龍泉寺が見えてきたところで左側に車両止めが立てられた角を左折して路地に入る。それを抜けると、上下2車線の道路に出る。側にあった電柱広告下によると、元競馬場前通りと記されている。

都立林試の森公園の出入口があるところから右へ上りとなり、坂上の手前から左へカーブする。しばらく直線が続き、東急バス渋72路線の入谷橋停留所を目印に先の角を右折する。最初の十字路までがさらに上りとなり、そのままバス停2つを過ぎつつ北上し、41分に都道312号・目黒通りへ出る。

左側にある油面交差点の横断歩道を渡り、その奥にある油面地蔵通り商店街へ入る。ちなみに、逆方向へ進んだ元競馬場交差点に目黒競馬場の記念碑がある。実は、単純な移動距離だと元競馬場交差点からの方が若干近い。しかし行き方が少し面倒なので、少し遠回りでもわかりやすいこの道にした。

緩やかな上りになっている通りを北へ進んで46分経過、油面通りと交わる十字路へ出る。そして左折して最初の角を右折。そこから50メートルほど進んで左側に区立中町せせらぎ緑地公園から下りになる。48分に坂下で中町通りと交わる祐天寺裏交差点を通過、そこから上りになる。

祐天寺に差しかかるところで坂上になり、同寺の東側を通り過ぎる。

51分が経過したところで駒沢通りの祐天寺前交差点に出る。この通りは東急東横線の渋谷―自由が丘間(38回)や鮫洲大山線(65回)などでお世話になっていて、最近では渋谷区トイレ巡り(126回)で通っている。

西日がまぶしいが、進む方向は陽に背を向けなければならない。そして、ここまで来たら目的地まであと少しだ。同交差点から数えて最初の信号を過ぎたあたりから下りになり、東急バス恵32もしくは渋71路線のけこぼ坂上停留所からすぐの所にある2つ目の信号で横断歩道を渡り、歩道を変更する。

そこから更に信号を1つ過ぎると歩道橋が見え、目黒区総合庁舎の案内標識が付いているので、それに従って手前の角を左に入り坂を上る。

56分、目黒区役所に到着。少し余分に歩いているが、それでもグーグルマップの予想所要時間より20分早く着いた。なお、実際に歩いた距離は約5.5キロメートル、予想所要時間は1時間19分だった(参考)。

次は世田谷区役所だ。

(その2)へ続く。