逃避の散歩 108.ゴールは六本木、港区鉄道駅ラリー(Aルート編)
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JR目黒駅東口にいる。
ここから港区に入って軽く歩こうと思う。
以前通過した同区内の鉄道駅は、ゆりかもめの新橋駅から芝浦ふ頭駅(3回)、銀座線の表参道駅から新橋駅(9回)、品川駅(36、83回)、田町駅(52回)。都営大江戸線赤羽橋駅(100回)の計12駅。なので、それ以外の駅を歩いて行くことになる。
念のため補足をすると、新橋駅は銀座線5番口の近くにJR線の改札口があり、ゆりかもめの駅の地下に都営浅草線の駅がある。また都営大江戸線汐留駅もゆりかもめ駅の地下に位置する。以上のことから、これらの駅は通過済みとして扱う。
いつもは2~3時間程度で一気に歩くルートを構築するが、今回は趣向を変えてスタート地点の違う2方向からいつもより軽めの1時間半以内で六本木駅へ着くことを想定した。これから歩くルートはAとする。通過する駅と順番は以下の通りだ。
白金台駅→都営浅草線高輪台駅→JR高輪ゲートウェイ駅→都営浅草線泉岳寺駅→白金高輪駅→麻布十番駅→六本木駅
スタートの駅まで向かわないと話は進まないので歩き始めよう。都道312号・目黒通りを東に進み、都道418号・北品川四谷線と合流し首都高速2号目黒線の高架下を通る上大崎交差点を抜ける。
東京都庭園美術館と国立科学博物館附属自然教育園の前を通過し、白金台交差点で信号待ちになる。ここで目黒通りと重なっていた都道418号線は左へ分岐して外苑西通りになる。信号が変わり、横断歩道を渡って南側の歩道へ。左折してディスカウントストアの前を通過する。
小さい角を越えて信号手前右側に、今回のスタート地点となる駅の出入口が見えてきた。
JR目黒駅から10分で南北線と都営三田線が停まる白金台駅1番口前に到着しウォームアップ完了。ここから改めて開始。さっそく先にある信号前の角を右折する。
駅出入口の裏側にあるNTTの施設前を越えて左右の分岐を右に入り、突き当りを左折。白金台幼稚園の右側「この先車両の通り抜けできません」の看板がある道へ。
進んでいくと階段があり、それを下りる。そこから緩やかな上りを進み、右手前側に地蔵がある十字路に出る。そのまま奥へ進み、二つ先の十字路を左折する。手前の電柱にある「畠山記念館」の案内板が目印となる。
畠山記念館の前を通り、最初の十字路を越えると「二輪の自動車以外の自動車通行止め」の標識が設置された細い道があり、道の右側にある街区表示板を見ると「品川区 東五反田四丁目」と書かれている。この道はちょうど港区と品川区の境を通っている。
港区側のやや左に寄ってこの道を通過する。最初の角で区境は右側に移動し、次の角で白金児童遊園に差しかかると道幅が広くなる。同遊園と頌栄女子学院高校の横を抜けて国道1号・桜田通りに出る。交差点右手前に交番があり、その隣に駅の出入口がある。
11分経過、都営浅草線高輪台駅A2口前を通過。
横断歩道を2段階左折し、桜田通りと二本榎通りの間を通る一方通行の車道に入って北上する。意外と車通りが少なく、住宅街の中を抜けていき、突き当りで右折。
都の歴史的建造物に選定された高輪消防署二本榎出張所がある高輪警察署前交差点の横断歩道を渡って二本榎通りを横切り、長い坂を下る。最初の信号を越えたところから桂坂になり、坂下は国道15号・第一京浜の高崎二丁目交差点に出る。横断歩道を渡り、奥まで進んで左折。
3年前から延々と工事をしている仮囲いに挟まれた道を進むと、そのほぼ中央にエスカレーターがある(トップ画像参照)。案内板が示す通り、このエスカレーターに乗ってペデストリアンデッキを右に行くとJR高輪ゲートウェイ駅なので、通過証明で改札口を撮りに行く。
ふと思い出したが、ビル建設の現場は2020年には変なプレハブ施設やテントが並んだ広場になっていて、何かのイベントをやろうとしていたけれど、緊急事態宣言でまともに運用されなかったんだよな。
25分経過、JR高輪ゲートウェイ改札口に到着、すぐに引き返してエスカレーターを下り、先へ進む。
そういえば、以前朝の通勤時間帯にこの駅前を歩いたことがあるが、品川駅と田町駅、両隣の駅の同時間帯の賑わいとは打って変わり、静かだった。現在建設中のビルと南側への歩行者用通路が完成すれば少しは状況が変わるのかもしれないが、存在が宙に浮いている印象はぬぐえない。
仮囲いに沿って左に曲がり、泉岳寺交差点を2段階右折する。
30分経過、都営浅草線泉岳寺駅A2口前を通過。ここから都道415号・高輪麻布線に入り、伊皿子坂を上っていく。
上り始めてすぐ、右へ曲がる角の信号から奥に赤穂浪士にかかわりのある泉岳寺がある。角を曲がり、信号のない横断歩道を越えたところ右側にあるNHK交響楽団の事務所の前を過ぎたら次の信号で左に曲がる。
二本榎通りと聖坂が合流する伊皿子交差点を越えさらに少し上った都バス高輪一丁目停留所のあたりで坂の頂点になり、そこから魚籃坂と名が変わり長い直線の坂を下る。桜田通りと交わる坂下の魚籃坂下交差点で横断歩道を渡ったら左折し歩道橋のある方へ進むと駅の出入口が見えてくる。
42分経過、南北線と都営三田線が停まる白金高輪駅2番口前を通過。このまま歩道橋を渡り同駅3番口前を過ぎて高輪麻布線の支線に入り、魚籃中央歩道橋を過ぎたところでさっき通った魚籃坂下交差点からの本線と合流し北上する。
46分経過、首都高速2号目黒線の下にある古川橋交差点に差しかかる。渋谷川と古川に沿って歩いた時(100回)以来だ。このまま直進して麻布通りに通称が変わる都道415号を進む。
49分経過したところで三の橋歩道橋、52分経過したところで二の橋交差点の横断歩道を渡る。以前はこの交差点から川沿いの横道へ入っていったが、今回はこのまま直進していく。54分経過したところで麻布十番駅1番口前に差しかかるが、その手前に横断歩道があり撮影がしづらいので先の出入口へ。
56分経過、南北線と都営大江戸線が停まる麻布十番駅4番口前を通さ証明撮影して通過。この出入口前にある一の橋交差点の横断歩道を渡った先に古川の曲がり角に位置する一の橋公園と一之橋がある。
次の駅の方向から考えると、このまま商店街の中を抜けていくのも一つの方法だが、昼間はいつも人通りが多いので避け、麻布通りに戻って北上してすぐの新一の橋交差点へ向かい、横断歩道を渡ってから左折して都道319号・環状三号線を進む。
1時間経過したところで十番稲荷神社の隣にある同駅7番口前を通過する。
1時間4分、六本木ヒルズのけやき坂下の交差点前を通過。以前、六本木ヒルズから下北沢(50回)や新宿駅南口(53回)へ歩いている。
このまま坂上まで上り、首都高速3号渋谷線の下を通る都道412号・六本木通りに出る。そして右折すぐの所に六本木駅1a口があるので、それでゴールにするのも悪くはないが、そこからだと日比谷線の改札しかないので、今回はすべての路線が停まる入口の一つまで向かう。
まずは交差点を右の横道に入り、環状三号線を外れる。その角にある案内板によると、あと450メートル。5分もあれば着くだろう。年季の入ったビルが立ち並ぶ通りの坂を上っていく。1時間7分が経過したところで左から芋洗坂、右から饂飩坂が合流する三叉路に差しかかる。ここは芋洗坂を上る。
1時間8分経過、六本木通りと外苑東通りが交わる六本木交差点に出る。1980年代はこの交差点の周囲は昼夜問わず騒がしかったが、今では少し落ち着いた感じもある。ちなみに、さっき坂下の前を通過した饂飩坂の坂上はいまいる位置から案内標識が見える外苑東通りとなっている。
左の角にある洋菓子店「アマンド」の前を過ぎれば、目的の出入口が見えてくる。
1時間9分、日比谷線と都営大江戸線が停まる六本木駅3番口前に到着。まあ、想定内の時間なので悪くない。
今回はここをゴールとするが、次に歩くBルートでは別の出入口にする予定だ。というわけで、電車に乗って退散。
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(Bルート編)へ続く。