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逃避の散歩 168.狛江通り

調布市にある京王線国領駅で降りる。

正直に言うと、府中市まで延びる「旧甲州街道」(167回)を歩き終えて引き返してきたところだ。なんとなく、もう少しだけ歩きたくなったこともあり、以前から歩こうと思っていた道の終点に来たというわけだ。

同駅東口ロータリーから北側すぐのところに国領駅入口交差点(トップ画像参照)がある。さっき歩いた旧甲州街道で最初に通過した交差点でかつ、これから歩く狛江通りの終点だ。この通りは都道11号の一部で隣の狛江市に南東へつながっている3キロほどの区間で、これから始点を目指して進む。

横断歩道を渡り、西側の歩道へ移動してから開始だ。

国領駅東口のロータリー前を再び通り、最初の交差点の先にある小田急バス国領四丁目停留所を過ぎた3分に左へ少し曲がり、次の交差点手前で南国領停留所、そして曲がり終わりのところで国領八丁目停留所を過ぎる。

7分に市道の品川通りとの交点となる国領町八丁目交差点を過ぎる。同通りは、市内駅ラリー(93回)でここから西にある京王線飛田給駅から稲城市のJR矢野口駅まで向かったとき、飛田給駅南口交差点からこの道に出て中央自動車道の高架がある飛田給小入口交差点辺りまでの短い区間を歩いている。

調べてみたら、現在の東端が京王線つつじが丘駅で西端が飛田給駅南口交差点の先にある車返団地東交差点。その先で府中市になってしみず下通りに変わって東京競馬場西側を通る都道9号・府中街道につながっている。実際に歩いたら面白そうな印象はある。

東京慈恵会医科大学国領キャンパス前と慈恵医大第三病院前停留所を過ぎ、慈恵医大第三病院前交差点に差しかかるところでふと目に入った街区表示板でいつの間にか狛江市に入っていたことに気付く。

どこで市の境を通過したのか、他の歩行者の邪魔にならないところへ移動して検索する。同大キャンパスの看護学科校舎がある辺りが境だった。同じ市内を通る都道114号・松原通り(166回)と同じくらい幅が広い2車線道路なんだから、案内標識があっておかしくないのに不思議だ。

そういえば、昔調布市から多摩川沿いに延びる染地通りを自転車で走ったことがあって、やっぱり境を越えたことを示す案内標識がなく、しばらく走って「ようこそ狛江市へ」という立て看板をやっと見つけ、いつの間に越えたのかと困惑したことがある。

他の所にあるかもしれないが、今のところ狛江市の案内標識を確認したのはさっき述べた松原通りとその終点と合流している都道3号・世田谷通り(144回)の2か所だけだ。特に松原通りのあの分かりづらい設置場所には疑問を呈したい。

とはいえ、別の自治体へ入ったことを知らせる案内標識が常にあるわけではないのは当たり前か。そして、慈恵医大第三病院前停留所から京王バスの路線も停車する区間に変わっている。

慈恵医大第三病院前交差点を過ぎて左へ緩やかにカーブしつつ、13分に狛江営業所停留所がある小田急バス狛江営業所前を過ぎ、そこから右へカーブをして都営狛江団地停留所を過ぎたところでまた左へカーブする。

そういえば、学生の頃までは狛江市がどこに位置している自治体なのかわからなくて、なんとなくのイメージでなぜか町田市と同じだと思い込んでいたことがあったし、多摩川へ遊びに小田急和泉多摩川駅を降りたことがあったのに、そこが狛江市内の駅であることも知らなかった。恥ずかしい。

カーブを抜けた先の緑野小前交差点から街路樹が並ぶ。狛江市立緑野小学校停留所を過ぎると緩やかに右へカーブし、その途中で松原停留所に差しかかるところで左側にこの先にある交差点の案内標識が見える。

右は和泉多摩川、左は仙川駅、進む先は世田谷通りと書かれていたことで、以前通った交差点に出ることを知る。この辺りであの通りと交差するのかと思いながら歩を進める。

21分にさっき述べた松原通りとの交点である松原交差点を過ぎる。一見、直線のように見えて右派の緩やかなカーブは続いている。和泉本町停留所を過ぎ、そして狛江市役所前停留所から狛江市民センター前交差点を渡り、27分に狛江市役所の前を通過する。

そして狛江市役所前交差点を経て29分に小田急線の高架下を過ぎる。進行方向から見て右側すぐのところに小田急線狛江駅がある。この通りでは最後のバス停となる東和泉一丁目停留所を過ぎる。ここで小田急バス単独の停留所に戻る。

案内標識が見えてきたところで、その先の終点も見えてきた。

32分に始点の狛江三叉路交差点に到着。世田谷通りとの交点でもある。正直なところ短くて地味に感じるけど、旧甲州街道と世田谷通りのバイパス路のようになっていて、品川通りや松原通りと交通量のある道と交差しているのは面白いと思った。

都道11号自体はまだ続きがあって、この交差点を左折して世田谷通りとの重複区間を20分ほど進み、砧中学校下停留所の先にある交差点を右折して入る多摩堤通り全てがそれにあたる。

多摩堤通りは荒玉水道道路を歩いた時(136回)に横切っている。そしてここでは出ていないが、過去に何度か一部の区間は歩いている。だが、あの交差点から始点まで通して歩いたことが一度もないので、いずれは歩きたい。

陽も暮れてきたので、小田急狛江駅に引き返し、電車に乗って帰ろう。

今回のルートはこちら。