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逃避の散歩 164.品川区の「旧東海道」

JR品川駅の港南口から線路沿いに南へ進む。八ツ山歩道橋のある交差点に出たら、右折して八ツ山アンダーパスの北側(進行方向から見て右側)の通路に入る。左へ曲がり、階段を上るとちょっとした広場に出る。ここまで徒歩10分。

つまるところ、以前区内駅ラリー(83回)でも通った2体のゴジラが現れた地点だ。この先の公衆トイレの隣にある京急本線の踏切から南へ延びる、グーグルマップで旧東海道と記されている品川区の道を今回は歩く。積載量3トン超の大型車両は通れない一車線一方通行の道だ。

始点の踏切(トップ画像参照)には案内標識の代わりとして警報器の手前に傍示棒があり、線路の右側を見ると京急本線北品川駅のホームが見える。渡って坂を下っていく。商店街の名前が書かれた名称板が付いた街灯に海抜が記されている。いまは9.6メートル。

そういえば、地理的に考えれば区内駅ラリーをやった時とは逆だから下り坂なのは当然で、この先二つの川を渡るはずだから、海抜はどんどん低くなっていくよなとぼんやり当たり前なことを思いながら長い下り坂を進み、商店街となっている道を進んでいく。

5分に海抜が半分になったところで八ツ山通りと歩道のようにつながっている区立品海公園前で街灯の商店街の名称板が変わっていることに気付く。最初は「北品川本通り商店会」だったが「北品川商店街」になる。そこから少しだけ海抜が上がる。

そして8分に区立聖蹟公園の出入口を経て第一京浜の北品川三丁目交差点から通る「北馬場参道通り商店街」が合流し、都道317号・山手通り(155回)との交点である東海道北品川交差点に出る。

ここに案内標識があれば山手通りを歩いた時に気付いたはずだけど、いつも下調べでもグーグルマップをぼんやりと流し見程度で確認するだけで、細かい地理は忘れた状態で歩くため、その時になっていまさら気付くことはよくある。

信号が変わったので同交差点の横断歩道を渡り、先へ進む。

10分経過したところで目黒川(36回)に架かる品川橋を渡る。たしか目黒川河口まで徒歩でおよそ10分ほどの所に位置している。

橋を過ぎたところで「品川宿場通り商会」に変わる。少し進んで13分に信号のある名称なし交差点の手前で初めて案内標識を見つける。そしてこの交差点を過ぎると道幅が狭くなる。そこから三つ目の丁字路で少し左前へ曲がった先で区立上南小学校の前に来たところで「青物横丁商店街」になる。

18分に都道421号線(142回)との交点である東海道南品川交差点を過ぎる。同交差点を過ぎるのは3回目。だが、過去2回は東西方向だったが、南北を進むのは今回が初めてだ。

品川寺と海雲寺の前を通り抜け、22分に都道420号・鮫洲大山線との交点となる交差点に出る。ここから左折して4分ほどのところに鮫洲大山線の起点である八潮橋交差点があり、また右側を見ると50メートルほど先に京急本線の高架が見える。

同交差点の南側、正面左右に立つ鉄製の傍示棒に「東海道 龍馬がゆく」と記されたプレートが付いている。首を傾げてしまうがすぐに大雑把な地理が脳裏に浮かび、これが付いている理由をおぼろげに想像する。それで思い浮かんだ理由はこの後で。そしてここから「鮫洲商店街」に変わる。

そして丁字路二つと緩やかなカーブを過ぎた25分に、同交差点から一つ目の十字路を通り抜けようとしたとき、既視感を覚えて左右を見る。右の角に京急本線の高架に駅のホームが見える。

以前、区内駅ラリーで通った京急本線鮫洲駅近くの十字路だった。その証拠に、左の角に鮫洲試験場への案内標識がある。

そして27分に信号付きの名称なし交差点に出たところでおもむろに左を見ると奥に土手が見える。自分が認識しているこの辺りの地理の記憶が正しければ、勝島運河の土手だ。同交差点から1分ほど進んだところで鮫洲商店街の街灯がなくなり、左へ曲がりながら下る。

下りの途中で丁字路を連続で二つ過ぎたところで右へ曲がりほぼ直線の道に。途中、案内標識があるところで緩やかに右へ湾曲してから直線に戻り、34分にまた既視感がある角を通り過ぎる。その先の橋に差しかかるところでその既視感は間違っていなかったとことが分かる。

34分に立会川(140回)に架かる浜川橋を渡る。さっき通った角はまさしくこの橋の前に京急本線立会川駅方面から抜けた「立会川商店街」のものだ。

ついでだが、鮫洲大山線の交差点にあった傍示棒にプレートが付けられていた推察を明かすと、おそらくこの辺りに関係しているのではないかと。西側にある第一京浜沿いの一角に土佐藩江戸下屋敷があったといわれ、東側にある新浜川公園の辺りは坂本龍馬が砲台を警護していたといわれている。

つまり、プレートはそれにあやかり坂本龍馬好きの人が付けるのを思いついたのだろうと勝手な想像をしたのだが、この辺りから1キロメートル近く離れているところにあるのでやっぱり疑問だ。これ以上の話はやめよう。

天祖・諏訪神社の前を過ぎ、35分に競馬場通りとの交点となる名称がない交差点に出る。通りの名の通り、この交差点を左折するとしながわ区民公園勝島口、首都高速1号をはさんで大井競馬場と東京モノレール大井競馬場前駅(82回)がある。

事前に確認したルートの記憶が正しければ、終点まであと少しだ。横断歩道を渡ると、道幅が狭くなり、商店街の街灯もなくなる。

さっきの交差点から100メートルほど進んだところでやや右へ曲がり、そこから自転車専用車線が左右につく。そして39分にしながわ区民公園の中央口前を過ぎる。この公園は区内駅ラリーで京急本線大森海岸駅から東京モノレール大井競馬場前駅に向かう際に水族館口から通り抜けた。

その隣にある区立鈴ヶ森中学校の前を過ぎると、終点が見えてきた。

41分に国道15号・第一京浜と都道316号・湾岸通りとの交点である終点の鈴ヶ森交差点に到着。右側に案内標識と鈴ヶ森刑場跡がある。

さて、ここから大田区のJR大森駅まで少し遠回りになるが間違えにくいルートで歩く。第一京浜の歩道橋を渡って京急本線の高架沿いに南へ進み、最初の交差点を右折。そこからひたすら直進し、JRの線路沿いに突き当たるまで進む。突き当たったら左折し、大井水上公園へ。線路沿いを南下する。

「品川」の文字モニュメントがある自転車駐車場の前を過ぎ、大森駅前保育園の隣にある北口改札への階段を上ったら到着。信号待ちを含めてかかった時間は12分。実は、この改札口から電車に乗るのが初めてだったりする。

今回のルートはこちら。