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逃避の散歩 183.大久保通りの未登場区間を辿る

「そういえば、大久保通りって全て通り抜けていないな」と、都道436号(182回)を歩き終えて帰りの地下鉄の中でふと思い浮かんだ。

大久保通りは、杉並、中野、新宿の3区にまたがる道で、過去に新宿区駅ラリー(9697回)と23区役所巡り(134回)でも神楽坂上交差点から若松町交差点の区間と通ったことがある。だが、全区間通り抜けるには気が進まなかった。

理由は二つ。まず先に述べた区間は一時、普段使いでよく歩いていたので自身であまり新鮮味を感じないから。そして通り抜けるにはつらい雑踏区間があるからだ。だが、先日明治通りの穴埋め(179回)をやったことで、ここで登場していない区間だけ歩けばいいのではないかと思い立った。

それでも、つらい雑踏地帯は通過することになるのだが。


飯田橋交差点から筑土八幡町交差点

ということで、飯田橋駅そばの飯田橋交差点に来た。同交差点は大久保通りの東端に位置し、かつ行政上の終点でもある。ここから筑土八幡町交差点までの約400メートルが埋まっていない最初の区間で、都道25号・飯田橋石神井新座線の一部となっている。

横断歩道を渡り、今回最初のバス停留所となる都営バス飯田橋停留所を過ぎると上り勾配になり、区立津久戸小学校とJCHO東京新宿メディカルセンターの間に架かる歩道橋で坂上になり、東京新宿メディカルセンター前停留所を過ぎると、3分で筑土八幡町交差点に到着。

ここで以前23区役所巡りで文京区役所から新宿区役所へ向かった時に通った都道25号の支線と合流する。そしてこの先の神楽坂上交差点から都道433号になる。ここから若松町交差点までの区間は省略し、都営大江戸線牛込神楽坂駅から乗車して若松河田駅まで移動する。

若松町交差点から大久保通り入口交差点

都営大江戸線若松河田駅から歩いて5分、若松町交差点に来た。ここから今回の終点となる杉並区の大久保通り入口交差点まで歩く。いまいる若松町交差点は進行方向から見て左側が以前も歩いた同駅方面、右側が坂下に東京メトロ早稲田駅がある夏目坂となる。

歩き始めて4分、都営バス戸山町停留所から国立国際医療研究センターが見える。そして国立国際医療センター東交差点、国立国際医療センター前交差点、国立国際医療センター前停留所を経て都営戸山ハイツアパートが周囲を囲う戸山公園前の名称なし交差点を過ぎる。

次の総務省統計局角交差点から長い下り坂になる。途中で新宿ここ・から広場前停留所を経て区立東外山小学校前を過ぎたところで坂下になる。すぐ上り坂になって右へカーブしながら大久保通り停留所を過ぎる。

13分に明治通りとの交点となる大久保二丁目交差点(25114回)を通過。ここからはJR大久保駅の辺りまでは観光客がひしめく雑踏地帯に入る。大久保二丁目停留所の先にある大久保交番前交差点でこの先のJR新大久保駅の混雑を回避するため歩道を対向側に移動。

だが、これは功を奏さない。何か食べながら歩いていたり、店の前で行列ができていたりなど、通行量に対して歩道が狭い上に人の流れが遅すぎてとにかく進みづらい。やはり、昼間にこの辺りを歩いてはいけないと後悔する。

今回、もしこの大久保通りを端から端まで歩いていたら、この区間は中間に位置するので、苛立ちが最高潮になっていただろう。そう思いながら少しでもこの酷い雑踏を抜けようと歩を進め、区道のつつじ通りとの交点であるJR新大久保駅前の交差点(トップ画像参道)に出る。

つつじ通りは、歌舞伎町の北側を通る都道302号の支線である職安通りからほぼ線路沿いに都道8号・新目白通り(178回)まで延びている。区内駅ラリー(98回)でも通ったが、JR新大久保駅前の交差点から高田馬場駅までの間はツツジの街路樹になっていて、人通りが少なくて歩きやすい。

西武新宿線のガードとJR線の第三大久保ガードを抜けて21分にJR新大久保駅前と新大久保駅前交差点と新大久保駅前停留所の順に通過すると、少しだけ人通りが穏やかになる。あと少し、あと少しでこの雑踏が終わる。早く抜け出したい。

23分にJR大久保駅北口がある第二大久保ガード下を抜けて大久保駅前停留所を経て、25分に区道の小滝橋通りとの交点となる北新宿一丁目交差点の横断歩道を過ぎて雑踏地帯を脱する。ちなみに、同交差点を右折して小滝橋通りを北上すると都道25号・早稲田通り(156回)と合流する。

26分に関東バス大久保駅前停留所を過ぎる。ここからしばらくは関東バスだけの路線になる。そして同停留場から二つ先、柏木区民センターの案内標識が目印になる交差点から下り勾配になり、途中で北新宿停留所を経て坂下の北新宿三丁目交差点を過ぎる。

区境に位置し桃園川(47回)と神田川の合流点に架かる区境末広橋を渡り、33分に中野区の地名標識を過ぎる。進行方向から見て左側には桃園川緑道の端跡が角を通過するたびに見えるようになる。

東中野一丁目停留所を経て、37分に宮下交差点停留所と都道317号・山手通り(154回)との交点となる宮下交差点を通過。次の交差点との間で右へカーブし、東中野二丁目停留所を過ぎる。同停留所から明治通りから来た京王バスの路線も加わる。

交差点一つ隔てて中野一丁目停留所、谷戸小前交差点を経た堀越学園前交差点の先で堀越学園停留所を、その次の名称なし交差点と紅葉山公園下交差点の間で漫画『ゴルゴ13』のさいとう・プロダクションと紅葉山公園下停留所を過ぎる。

そして中野保健所停留所と中野郵便局を過ぎた53分に、都道420号・中野通り(鮫洲大山線、65回)との交点となる中野五差路交差点に出る。人通りはあるが、さっきの大久保二丁目交差点から北新宿一丁目交差点までの間に比べれば明らかに穏やかだ。

信号待ちをしている間、以前、桃園川緑道と中野通りを歩いた時に工事で閉鎖されていた桃園橋跡に目をやると工事が終わった姿になっているので、ちょっと覗いてみる。

橋桁を撤去したことで、味気ないスロープ道に変わってしまった。事情はあったんだろうけど橋跡であることが分かるような名残は残して良かったんじゃないかと思う。信号が変わりそうなので交差点に戻る。

横断歩道を渡るとすぐに左へカーブし、中野三丁目停留所、宮園橋交差点、桃園川緑道の宮園橋跡を通過すると次の交差点で右へカーブする。そこから二つ先の交差点手前で中央5丁目停留所を過ぎると、バスは関東バスの路線のみになったことに気付く。

同停留所がある交差点を過ぎた59分に杉並区の地名標識を通過する。その先で右へカーブして田中稲荷前交差点と今回最後のバス停留所である高円寺南五丁目停留所、そして次の東高円寺駅北交差点を過ぎると交差点を一つ隔てて案内標識が現れ、緩やかな上り勾配になる。

1時間5分、都道318号・環状七号線との交点で終点の大久保通り入口交差点に到着。この通り、大久保通りは大久保の雑踏地帯を除けば静かで歩きやすい道だ。今回はやむなく雑踏が一番混む昼間に歩いたが、本当は朝の通勤時間帯が歩くには一番向いている。

さて、予定があるので、ここから最寄りのJR高円寺駅(29130回)に向かう。大久保通り入口交差点を二段階右折して都営バス高円寺南四丁目停留所がある桃園川緑道を横切り、次の角を左折して南中央通りに入る。

大久保通り入口交差点から4分に高円寺の地名の由来となった宿しゅくほうざん高圓寺がある高円寺前交差点、6分に杉並八小北交差点を過ぎ、高南通りとの交点となる高円寺南四丁目交差点を右折。緩やかな上りの勾配を進んでいく。

10分でJR高円寺駅南口に到着。というわけで、ここから新宿方面の電車に乗って移動だ。

今回のルートはこちら
・飯田橋交差点から筑土八幡町交差点
・若松町交差点から大久保通り入口交差点