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逃避の散歩 161.都道423号・渋谷経堂線

地図を見る癖があるとわかるが、都道や県道などの都道府県道は意外なところに起点と終点があったり、「なぜ?」と疑問が湧くような狭い道が指定されていたり、道幅が狭いなどの原因で自動車やバイクでは一気に全線を通り抜けられないようになっていたりと、不思議なことが多い。

今回は都道423号・渋谷経堂線を歩く。通して歩くのは初めてだが、昔から普段使いで歩いていた区間があり、都道であることを知ってからは疑問が湧きながら歩いている。

世田谷区にある小田急線経堂駅北口前の交差点に来た。この小田急線の高架下が都道423号・渋谷経堂線の終点だ。今回はここから目黒区を経由して渋谷区神泉町にある都道317号・山手通りとの交点にある始点へ向かって歩こうと思う。

なぜ終点から始点に向かうのかというと、始点の渋谷はここから東にあるので、夕方の今は始点から終点に向かって歩くと逆光で通過証明の撮影がしづらいから。もっと日の高い時間に歩けばいいじゃないかとも思うだろうが、今は真夏。大量の汗を流して歩くとかそこまでバカじゃない。

小田急線の高架下を過ぎ、経堂本町通り商店街のゲートをくぐる。50メートルごとに左右へ少し曲がる道を4分過ぎたところで区役所経堂出張所の前を過ぎた辺りで商店街の街灯が終わり、続けて以前“初詣”(22回)で小田急線の高架から通過した丁字路の角に出る。

この丁字路の一部は数年前から金網に囲まれた空き地になっている。正しくは小田急線の高架から世田谷通り(144回)と都道427号・瀬田貫井線(137回)との交点となる交差点までつながる道路(参考)の建設地だ。その丁字路を過ぎた辺りで右へ曲がると「踏切注意」の標識が見えてくる。

8分で瀬田貫井線との交点となる東急世田谷線の宮の坂3号踏切を通過すると道に沿って金網で囲まれた道路建設地がまた散見されるようになる。そう、この辺りから環状七号線までの直線上にある土地は片側一車線両側通行の車線にするための拡幅工事(参考)の対象になっている。

11分に地蔵がある丁字路の先でいままで相互通行できた道が車が1台入れるくらいの幅しかない一方通行に変わる。先の角を右折すると、最初の角は道路建設地になっている。だが、現時点で都道となっているのはこの南側にある次の丁字路。角にあるカーブミラーと車両侵入禁止の標識が目印となる。

今まで歩いてきた他の都道でもそうだが、幅が狭い一方通行が都道を通るといつも疑問が湧く。区立梅丘やまぼうし公園がある次の十字路をそのまま直進して左に折れていくとその先にまた金網に囲まれた道路建設地と奥に信号が見える。

16分に区道の区役所西通りとの交点となる国士舘大学北交差点に出る。23区役所巡り(130回)でこの交差点の北側を通り、この南側すぐの所には烏山川緑道(54回)が通っている。

信号が変わり横断歩道を渡ると、また車両進入禁止の標識がある。この先は道幅が狭く、大きく左へ曲がるカーブになっている。通過する車両が意外と多いので、それに気を付けながら進む。

20分に区道の世田谷区役所通りの起点となっている区立世田谷中学校前の交差点に出る。この世田谷区役所通りの南側に烏山川緑道の勝橋跡があり、それを越えて坂を上ると世田谷区役所(129回)がある。

S字状のカーブを抜け、区立若林小学校前を過ぎた辺りで左へカーブしながら緩い上りになり、そして同校の隣にある世田谷保育園前を過ぎた辺りから道路建設地に挟まれ、車幅制限がある狭い一方通行の道になる。

進行方向から見て右側に目をやると先に信号が見える。そこが環状七号線との交点だ。ここ数年通るたびに道路建設地に変わった場所が増えてきた。もし拡幅工事が終われば、この辺りの風景はさらに大きく変わる。どこの道もそうだが、「今だから」通れる風景の記憶は大事にしたい。

左へ曲がり、坂上となる区立教育総合センター前の窮屈な十字路を右折し、片側二車線両側通行の車線に出たら左折する。

27分に環状七号線との交点となる若林陸橋交差点に出る。この横断歩道を越えるとこの道は「淡島通り」と名称がつく。そして入ってすぐ左側に小田急バスの若林営業所、右側に東急バスの若林停留所がある。そして若林折返所から交差点一つ過ぎる。

続けて代田中筋停留所を過ぎた先の二つ目の交差点は区道の鎌倉通りとの交点となっている。京王井の頭線下北沢駅西口前を通る道だ。代沢十字路停留所から区道の茶沢通りとの交点となる代沢十字路交差点を35分に過ぎる。

対向側にある区立太子堂中学校を過ぎたあたりから左へ曲がり、太子堂中学校停留所を過ぎた辺りで下り坂になり坂下へ。40分に都道420号・鮫洲大山線(65回)と区道の梅丘通りとの交点である淡島交差点を越えるとすぐに北沢川緑道(16回)を横切る。

淡島停留所からこれまでの東急バスに加え小田急バスの路線も追加される。次の交差点で鮫洲大山線と分かれて右へ曲がり、淡島交番前交差点を過ぎた辺りから上り坂になる。44分に鮫洲大山線の補助線との交点である下代田東交差点(144回)を過ぎる。

代沢一丁目停留所を過ぎたところで平坦な道になり、交差点を二つ挟んで池尻住宅前停留所を過ぎたところでまた上りになる。そして49分に筑波大学附属駒場中学高校がある交差点で目黒区に入り、区立駒場野公園前から左へカーブしていく。

同交差点から駒場停留所を経て、京王井の頭線駒場東大前駅への案内標識がある二つ目の交差点の辺りから以前六本木ヒルズから下北沢まで歩いたとき(50回)に歩いた区間に入る。だが、進行方向は逆で、その途中にこの通りの終点がある。

都立駒場高校からS字カーブになり、松見坂上停留所を過ぎて松見坂(トップ加増参照)を下る。松見坂下停留所を過ぎ、58分に山手通り(155回)との交点である松見坂交差点を渡り、上り坂を進む。

坂を上り切って青葉台四丁目停留所を過ぎて1時間1分、案内標識はないが渋谷区と目黒区の境にある今回の終点、渋谷区神泉町の都道423号の始点に到着。あと1分縮めて切りのいい時間にしたかったが仕方ない。

だいぶ日も暮れてきて、心地よい風が吹いている。もう少し歩きたくなったので、クールダウンがてら今回の道と交差していたあの道を歩くか。距離も短くてちょうどいい。

<おまけ>

小田急線東北沢駅から鮫洲大山線を北へ2分弱のところにある交差点に、先ほど横切った茶沢通りの起点がある。名の由来は三軒茶屋とこの交差点がある北沢を結んでいるからだ。

さっそく歩き始めよう。進行方向から見て左側の歩道を進む。その理由は後で。区立北沢公園の前を過ぎた少し先で意外と勾配がある下り坂になる。区立北沢三丁目公園の前を過ぎた辺りで坂下になり、そこから少し上りながら左へカーブ。

少しの直線から5分に下りながら左前方へS字に曲がり、その先でさらに左へ曲がりながら小田急線の線路跡につくられた下北線路街の「Reload」と「空き地」(850回)の間を過ぎる。

陽が完全に沈もうとしている8分、鈴なり横丁の前を通過しながら右へ大きく曲がる。この通りの路線を通る小田急バスの折返しがある北沢タウンホールとその前にある北沢タウンホール交差点を経て10分に京王井の頭線の高架とその下にある下北沢駅前停留所を通過。

下北沢というと混んでいるイメージがあるかもしれないが、この辺りは比較的静かだ。下北沢駅入口交差点(17回)から代沢五丁目交差点、代沢五丁目停留所、そして代沢三叉路交差点を過ぎ、やや左側にカーブしている先を進む。森巖寺西交差点から代沢小学校前交差点辺りで通りの半分を過ぎる。

次の交差点で北沢川緑道を横切り、代沢小学校停留場を経て梅丘通りとの交点となる代沢交差点を19分に過ぎる。ここから緩やかな勾配の上りとなり、あの倉田保昭の事務所と道場の前を過ぎ、代沢十字路停留所から、さっき西から東へ通過した代沢十字路交差点を22分に、今度は北から南へ通過する。

そして下り勾配を進みつつ、商店街に入る。

途中、二つの交差点の間で太子堂停留所を過ぎ、28分に烏山川緑道(54回)の太子橋跡を通過。ここまで来れば終点まであと少しだ。この先の交差点を過ぎた辺りから上りとなり人混み地帯に入るが、三軒茶屋銀座停留所、三軒茶屋停留所を過ぎれば終点は目の前だ。

32分、終点で都道3号・世田谷通りと国道246号・玉川通りとの交点である散見茶屋交差点に到着。日が暮れたばかりの時間帯はまだ人で混みあっているが、深夜になると一気に静かになるので、この通りは深夜に歩くのが個人的にはお勧めではある。

実は腹が減っているものの、この辺りで飯を食うことがないので、勝手知った下北沢まで引き返そう。電車だと渋谷経由で遠回り、路線バスも待つより歩いた方が早いし。

今回のルートはこちら。
(グーグルマップの問題で今回は分割しています)
小田急線経堂駅前から宮の坂3号踏切まで
宮の坂3号踏切から終点まで
茶沢通り