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逃避の散歩 172.新武蔵境通りと伏見通り

久しぶりにJR三鷹駅から線路沿いに西へ歩くと、三鷹跨線人道橋が解体されている様子が目に入る。

以前、武蔵境駅に向かう途中で寄った(34回)が、実際に解体されている様子を見ると寂しさを感じる。とはいえ、これを見るために電車庫通りを歩いているわけではない。今回歩く都道12号・新武蔵境通りの起点である塚交差点に向かっているところだ。

右へくの字に曲がるカーブがある交差点で左の角に入り、突き当りを右に入り、次の角を左折してあみだくじのように南下する。さくきょの仙川に架かる上連雀第三之橋を渡り、上連雀神明社がやや左前に見える都道134号・連雀通り(143回)に出たら右折。JR三鷹駅から17分で到着する。

新武蔵境通りは都道12号・武蔵境通り(170回)を受けて北へ境浄水場がある玉川上水までは三鷹市と武蔵野市の境を沿って進み、途中で道番号が変わり、関前三丁目交差点までがその区間となる。横断歩道を渡って西側の歩道に移り、右折と同時にスタート。行政区分上だと現在武蔵野市にいる。

4分に上連雀一之橋南交差点を過ぎ、仙川に架かる上連雀一之橋を渡る。さっきの上連雀第三之橋の上流に位置し、まだ柵渠なので車幅に対して非常に短い。そして、名称板に「第」の字が抜けているのは不思議だ。

上連雀通り北交差点、境南町一丁目交差点を経て7分にJR線の高架下にある上連雀三丁目交差点を過ぎる。

以前、JR三鷹駅からJR武蔵境駅へ向かった際、この交差点を東から西へ線路沿いに進んで初めてこの通りを横切ったのを覚えている。境一丁目東交差点を過ぎて右へ曲がるところで三鷹市に移るが、横断歩道を一つ経て玉川上水に架かるいちょう橋を渡ると再び武蔵野市に戻る。

そして、いちょう橋交差点から境浄水場の東側を通り過ぎる。同浄水場の西側を通るのがスタート地点の境交差点から分岐した本来の都道12号・武蔵境通りだ。

19分、境浄水場の北東に位置し都道7号・井の頭通りとの交点となる関前一丁目交差点に出る。ここで都道12号から7号に変わる。番号からも分かる通り、五日市街道の支線区間となる。

浄水場北停留所を過ぎると左へカーブし、その途中で交差点を一つ過ぎる。カーブを抜けてわずかな直線から次の交差点の手前から下りはじめ、その交差点を過ぎたところにある関町3丁目南停留所から右へカーブ。そしてカーブが終わるところで関町3丁目停留所を過ぎる。

26分に新武蔵境通りの終点で五日市街道との交点となる関前三丁目交差点に到着。ここから東側へ行くと、都道121号・三鷹通り(146回)の起点である武蔵野中央交差点、吉祥寺通り(163回)が都道113号から114号に替わる八幡宮前交差点がある。

この先は伏見通りに名称が変わり、都道の番号がいったん外れる。このまま横断歩道を渡り、先へ進もう。同じ関東バスで別系統の関前三丁目停留所、八幡町交差点を過ぎる。

32分に都営武蔵野中央公園正面口前を通過。この公園は中島飛行機武蔵製作所跡につくられたもので、同製作所といえば昭和19年11月24日のB-29による初の東京空襲の目標とされ、その空襲で生き延びた1人に映画監督の岡本喜八がいたという。それを含め同製作所は敗戦までに計9回空襲を受けた。

ちなみに、さっき通ったいちょう橋の横にある人道橋のぎんなん橋は同製作所への引込線橋台跡を利用して造られた。ここでなぜ妙に詳しい話が出てきたのかと言うと、最近岡本喜八の映画を観ていて、興味が出て関連した文章を読んでいたからだったりする。

都立武蔵野北高校の前にある西武バス武蔵野北高校前停留所と関東バス武蔵野北高校停留所を経て、36分に都道7号・杉並あきる野線との交点となる関前橋交差点を過ぎると西東京市に入ると同時に伏見通りが都道7号として五日市通りの支線に変わる。

新柳沢団地東交差点を渡り、次の信号の手前にある伏見通り停留所を過ぎたところから下り坂になる。

40分に坂下で都道4号・青梅街道との交点となる東伏見交差点に出る。小平市と西東京市の石神井川を歩いた時(145回)以来だ。横断歩道を渡ると、都道7号から233号の支線に変わる。東伏見稲荷神社停留所から東伏見稲荷神社前交差点を渡り、階段を上って都立東伏見公園の中へ入る。

車道は西東京東伏見トンネルに入り、同公園の下を通る。この辺りの地名は西東京市東伏見なので間違っていないけれど、西と東が一緒になっている名称は軽く混乱をしてしまう。

東伏見稲荷神社の敷地内には中島飛行機武蔵製作所への空爆による殉職者の慰霊碑がある。その横を通りつつ下り坂となっている通路を進み、S字になっている上り坂から千駄山ふれあい歩道橋を渡って西武新宿線の線路の上を通過し、トンネルの進行方向出口との合流点(トップ画像参照)に出る。

富士町六丁目停留所を経て50分に都道245号・新青梅街道との交点となる保谷中南交差点に出る。横断歩道を渡ると長い直線が続き、保谷中学校停留所と中町六丁目停留所を経て交差点を一つ越えたあたりで下りとなり、伏見通郵便局前の辺りから右へカーブしながら上り坂に変わる。

中町一丁目停留所と交差点一つを過ぎ、1時間1分に都道233号・保谷新道との交点で西東京市役所保谷庁舎がある保谷庁舎前交差点に出る。横断歩道を渡ると都道234号・前沢保谷線の支線に変わる。

西東京泉町五丁目交差点とその次の信号は西側の歩道を移動することで信号待ちをすることなく通過。そして都立東伏見公園と同じ要領で下に潜る西東京下保谷トンネルの入り口手前の側道に入るとこれまで広すぎた歩道の幅が狭まりつつ上り坂になり、1時間8分、西武池袋線の線路前に出る。

手前が地下歩道、奥が跨線橋の二択となっている。迷うことなく前者の下保谷地下歩道を通り抜けてトンネルの進行方向出口と合流する保谷一小東交差点を過ぎるとまた歩道の幅が広くなり、さらに少し進んだところから緩やかに下り始める。

そういえば、東伏見公園を越えたあたりから雲が増えてきたな。どうせ曇り空になるなら、もっと早くなってほしかった。

下りが続く1時間13分、都道25号・飯田橋石神井新座線(171回)との交点となる下保谷二丁目交差点に出る。さっき保谷新道を横切っているのだから、ここに合流するのは必然のことだ。

横断歩道を渡り、次の交差点で坂下になるとそこから長い上りが続き、左右に農地が広がる。中には防風林が立っているものもある。

二つ先の西東京北町六丁目交差点を過ぎると坂上になり、その先で終点の交差点を知らせる案内標識が目に入る。それによると300メートル先なので、あと3分くらいか。交差点を一つ経て丁字路の終点が見えてきた。

1時間23分に、伏見通りの終点にして都道24号・練馬所沢線との交点となる名称なしの交差点に到着。ちょうど埼玉県との境に位置し、看板が並ぶ奥側は新座市となる。

さて、ここから近くの鉄道駅は西武池袋線保谷駅となる。このまま右折して北側の道へ渡らないように気を付けながら進むと、最初の交差点で埼玉県との境を離れる。西東京市のコミュニティバス「はなバス」の北町4丁目住宅停留所を過ぎ、次の信号なしの交差点で練馬区に入る。

同区に入ってから二つ目の交差点を右折して南下。練馬西大泉五郵便局を過ぎたところから下り坂になり、練馬区のコミュニティバス「みどりバス」の西大泉五郵便局南停留所を経て、坂下の信号付き交差点で西東京市に戻り福泉寺通りとなった上り坂を進む。

福泉寺の前を通過し、次の交差点で都道25号と合流する。横断歩道を渡りそのまま市立あらやしき公園の前を通過してさらに進むとバスとタクシー乗り場があるロータリーが見え、西武池袋線保谷駅に到着する。

クールダウンを兼ねてゆっくり歩いたので23分かかってしまった。

今回のルートはこちら
(グーグルマップの問題で、一部が本来と違うルートになっています)