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言葉を酸素にする人たち #スロー・フロー・ブログ
熊本県のとある田舎町。
30冊の『ZINE(ジン)』を展示するイベントが開催されていたので見に行ってきました!
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『ZINE(ジン)』とは、MAGAZINEの“ZINE”が由来で、個人やグループが自由に制作・出版する冊子のことです。
本の形もテーマも文体も、紙の種類にも決まりがなくて、とにかく自由。誰でも思ったことを、思うままに表現できる世界最小のメディアとも言われています。
はじめてZINEを見たのは去年。鳥取県にある汽水空港という本屋さんでしたが、静かに佇むZINEからとてつもないパワーを感じたのを覚えています。
そのときの記事はこちら。
中でもインパクトがあったのが、矢萩多聞さんの『インドしぐさ事典』。
他のZINEにも共通して言えることは、いい意味で「誰が興味あんねん!」ということをていねいに、ときにはざっくりと、愛を込めて形にしているのがよくわかるのです。
知らなかった街が現れる瞬間。
今回のZINEのイベントが開催されたホステルとカフェを兼ねた宿泊施設で数カ月間働いていた方のnote記事を読んでいて、まさにと思った表現がありました。
20年住んだ地元なのに、4カ月働いただけで今まであったことのない面白い人たちと出会えた。
僕も、この地域に初めて来たのは去年の年末で、滞在日数は合わせて一週間もありませんが、正直、高齢者が多くてよく見るチェーン店がポツポツ点在しているありふれた田舎町という印象しか持っていませんでした。
でも、ZINEという共通キーワードを掲げたらこんなにおもしろいクリエイターや言葉を生業にする人たち、それに興味がある人たちが集まるのかと小さく感動しました。
カフェも併設しているし、今日は日曜日だからという理由もあるかもしれません。
それにしても、ZINEが並んだコーナーは10〜30代の若い人たちも含め、たくさんの人であふれていました。
知ったつもりになっていたところに、突如知らなかった街が現れた。そんな体験でした。
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好気性の菌のように。
菌は大きく分けて、「嫌気性」、つまり空気(酸素)を嫌う子たちと、「好気性」といって空気(酸素)を好む子たちがいるそうです。
酸素がなければ、嫌気性か好気性かはわからない。
でも、酸素があれば、自然と好気性細菌たちはそこに集まってくる。
言葉を酸素としたとき、僕は間違いなく好気性細菌です(笑)
今日、集っていた人たちも言葉好きの方が多いはずです。「類は友を呼ぶ」とは言い得て妙ですよね。
一部ですが、イベント内で展示されていたZINEや言葉を写真でご紹介します。
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最後に、ZINEの魅力について語られた素敵な記事をシェアして今日の記事を閉じようと思います。
noteを読んでくれてありがとう! 僕らしく、優しさのリレーをつなぐよ。