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写真好きがフォトグラファーとしてご飯が食べられるようになるまでの全記録|22日

おはようございます☀

先日、友人に誘っていただき箱根に二日間滞在してまいりました!

午前中に新宿で撮影したあと、そのまま箱根へ。

箱根で起きたドタバタ劇は以前記事に書いたところですが、今回は箱根で考えた「日本人としての性質」について書きたいと思います。

結論としては、「まず、自分の心の中を片付けよう。そうして、空いたスペースの中に他の誰かをそっと招けばいい。」というお話です。

箱根で乗ったタクシーの中での出来事

僕は、「寒い」というだけで(物理的にも比喩的にも)、自分の足元しか見えなくなり、心に余裕がなくなっていくタイプです。もしかしたら、そういう人は意外と多いのかもしれません。

雪で車が渋滞していたんですね。
大きなトレーラーが二台、互いに別の方向に進みたいのだけれど、道が狭いのと雪でスリップしてしまうかもしれない危険性から立ち往生。パトカーや除雪車、トレーラーの運ちゃんたちがなんとか協力し合って、どれくらいかかったかな、多分1時間弱くらいの時間をかけてようやく動き出しました。

僕たちが直接できることはなかったので、約5分ごとに90円ずつ上がっていくタクシーの料金メーターを横目で気にしながら、通れると信じて待つしかありませんでした。

そんなとき、運転手さんが「うちは車が小さいんだから、先に通してくれよ」「警官ならもっと動けよ、そのためにうちらは税金を払ってるんだろ」「(トレーラーが通るスペースを確保するために何度か車をバックさせてほしいと言われて)また下がるの? さっきもう通れるって言ったじゃん」。そんな言葉を使われていました。

さらに、警官の方がタクシーの運転手さんのイラつきに影響されたのか、「邪魔な二台(乗用車)を行かせたんで、どうぞ通ってください!」と僕たちに媚びるように言い放ったことでした。ためにスペースをつくってくれたのはありがたいけど、「邪魔な二台」という言葉がすごく気になりました。「これか!」と思いました。

僕が「これか!」と思った理由

アフリカのタンザニアのブンジュという200人の小さな村で、村人と生活を共にしながら、人々を幸せにする“ティンガティンガ“という絵の描き方を学び、アフリカンペイントアーティストとして活動しているショーゲンさんという方がいます。

ショーゲンさんが滞在していたブンジュ村では、一万四千年もの間、土地の奪い合いや戦争がなく平和が続いたとされる縄文時代の日本人の教えが人々の暮らしのベースにあるそうです。

ある日、今に感謝することを忘れ、作業するように生活するショーゲンさんに村人はこういいます。

ショーゲン、なんで日本人は心のゆとりを失ったんだ?

今の日本人は、みんなそうなのか?
空も見上げられない人が多いのか?
誰かに、心のゆとりを持っていかれたのか?

本当の日本人はそうじゃなかったんだ。

世界中で一番、空を見上げる余裕を持っていたのが日本人なんだ。
取り戻してくれ、今すぐに。

世界中の人が一番大切にしないといけないのは、日本人だとおれは言い切れる。
だから、その感性を取り戻してほしい。
日本人は、心の豊かさと、ゆるがない心の安定を持っている人であってほしい。

それが日本人の役割なんだよ。

縄文マインドのベースは心の余裕

もし、雪山で立ち往生しているときに、その場の全員が縄文時代の平和マインドをもっていたら、どうだったのだろうと考えてしまいます。

少なくとも、少しでも場に貢献してくれている人たちに感謝の気持ちが自然と湧いてくるだろうし、他の車のことなんてどうでもいいという考え方はしなかったと思います。

またあるときは、ブンジュ村で考えられている感謝について告げられます。

感謝の気持ちを伝えたいって思う時の心は、どういう状態だと思う?

心に余裕があるときなんだ。

心に余裕がないと、誰も感謝を伝えたいなんて、思えないよね。

僕は、運転手さんやおまわりさんの言葉を一部を切り取っているだけですし、何日も一緒に過ごしたわけではないので、お二人の心に余裕がないと言いたいわけではありません。

自分も含めて、こういうことってよくあるよなと思うのです。自分は何もせず問題の原因を人のせいにしたり、他の人たちはどうでもいいから、とりあえず自分が助かればいいと考えてしまうことが。

心に余裕をためるコップがあるのだとしたら、もしかしたらカラカラに乾いてしまっている状態なのかもしれません。

心の余裕ってどうやったら生まれるのでしょうか。

僕の場合は、一回のご飯にたくさん時間をかけてていねいに味わって食べるとホッとしたりします。
掃除も同じく、掃除機よりもホウキで床を掃いているとなんだか心がやすらぎます。
ウクレレを奏でているとき、カメラを撮っているとき、手書きで文章を書いているときも同じです。

でも、これらは形に見えるので分かりやすいですが、別のことを考えながら心ここに有らずの状態でやることもできます。傍から見れば、落ち着いているように見えても、その人の意識はその場にいないかもしれません。

だから、結局は今を感じることなんだと思います。
実際、未来を過度に心配したり、過去を悔やんだりしている自分に気づいたときは、今日一日に意識を向けると力が湧いてきたりします。

まず、自分の心の中を片付けよう。
そうして、今をたっぷり感じられるようになったら外に目を向けて、空いたスペースの中に他の誰かをそっと招けばいい。

これからも、人の心に余裕や遊び心を生むようなワクワクする写真を撮りたいと思います。

僕にとってのお金と余裕の関係性

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