
パナがやっちまった件(素人がプロなるための260週の記録)
(第72週)
今週、びっくりしたニュースが入ってきました。
なんと、愛用するLumixの広告、マーケティングに使われていた写真がストックフォトのもので、Lumixで撮ったものではなかったという件です
詳しくは↓
私もIT企業でマーケティングを統括していますが、マーケターとして絶対やっちゃいけないやつです。
例えばメールとか、イベントの案内の挿絵など、もちろん、マーケティングプログラムにストックフォトを使うことは多いです。でも製品の説明などには絶対、撮影をしたオリジナル写真を使うのは鉄則です。
なんでストックフォトなんか使ったんでしょうか?
謎です。。。
さらに内容がひどい。
例えば
①像面位相差AFの説明で「こんなに正確にピントが合いますよ」と説明してストックフォトからの転用
②リアルタイムLUT(カメラ上で、あらかじめ用意したカラープロファイルをあてて自分好みの写真に仕上げる機能)の説明でストックフォトしよう。。。あとからPhotoshopで色変えてるやんか!
③さらにレンズ説明で「こんなボケ感で出せますよ」という標準ズームの説明でストックフォト。。。さらに画素数も、ストックフォトでは、そのカメラの2倍くらいの画素数のオリジナル写真が売っているなど。。
完全に虚偽なのです。。
Lumixのマーケティングでは、ここ数年、クリエイターやユーザーにフォーカスしてコミュニティを作ってきました。クリエイターが作ったカラープロファイルなども提供し、ユーザーが作るLumixカラーの世界にフォーカスしてきたはずです。
マーケティングコストがないならば、クリエイターたちにNDAで先行して機材を配って、その作例を集めて素材にするなんてことは十分できるはずです。
でも、それができないのは、組織構造やマーケティングオペレーションのスピード感などに問題があるのではないかと思います。
(推測するに、分業化がすすみ、製品マーケティングの部署とWeb制作、プロモーションなどをするマーケティングコミュニケーションの部署がスケジュールの共有などうまくできていなくスピード感がない)
繰り返しになりますが、ここまでくると完全にコンプライアンスの問題、虚偽表示の領域なのですが、お詫び文を見てさらに愕然。。
28日に掲載されたお詫び文では。。。
・使用許諾をとったストックフォトを使ったことは認める
・新製品を使った写真でなかったことの説明がわかりずらかった
・それを表記した場所もよくなかった
って。。。
そもそもそういう問題じゃないだろうと思いました。
この謝罪文も炎上して、現在は以下の文面が掲載されています。
ひさびさに、本当にひどい炎上案件を見た気がしますが、実は新卒で数年間この会社がまだ漢字表記だった時に在籍していたことがあります。
こういう謝罪文がどういう経緯でつくられていて、誰がどんな承認を取って掲載されるか如実に見てきました。
30年経っても責任回避の悪しき伝統が残っているのが、本当に残念です。
「しっかり、しなはれ!」墓場から”経営の神様”の声が聞こえてくるような気がしました。
愛情をこめて”パナしっかり!”ということで
今日はこの辺で。。。
*ぜひ!こちらのnoteとあわせて、以下をよろしくフォローお願いします。
投稿する励みになります!
@hide_k_photoのインスタアカウント