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アート × 新規事業

最近ビジネス書を読むようになった。
このような変化があったのは、
ビジネス書を読む必要性を感じるきっかけと
その成功体験に基づいている。

私は新規事業を頻繁に考えている。
新規事業の検証を進めるその中で、
初期顧客に対してのヒアリングを
うまくやれていないのでは?
と思うことがあった。

そこでプロダクトリサーチルールズ
という本を読んだことが
ビジネス書を読む成功体験となった。

そこからはちょこちょこと
ビジネス書を読むようになっている。

13歳からのアート思考

正式には、
「自分だけの答えがみつかる
 13歳からのアート思考」
(著:末永幸歩)
という本を最近読み始めた。

この本を手に取ったのは、
なんとなく気になったからである。

なんとなく気になったのは、
新規事業の検討にあたって
自分に必要なのでは
と思ったからなのではないかと思う。

このNoteを書いている時点では
全体の15%ぐらいしか読んでいないが、
すでに結構気に入った部分があるので
一部紹介する。

「鑑賞」のためというよりも、
作品情報と実物を照らし合わせる
「確認作業」のために美術館に行っている

タイトル:自分だけの答えがみつかる13歳からのアート思考 著:末永幸歩

いかにも想像力を刺激してくれそうなアート作品を前にしても、こんな具合なのだとすれば、まさに一事が万事。 「自分なりのものの見方・考え方」などとはほど遠いところで、物事の表面だけを撫でてわかった気になり、大事なことを素通りしてしまっている——そんな人が大半なのでは

タイトル:自分だけの答えがみつかる13歳からのアート思考 著:末永幸歩

正しく私もその大半の一人だと思った。

そして同著では、
アーティストとして
アート思考を体現するためには
アートとして表現されているもの
(例えば絵画や工芸等)
そのものだけをとらえるのではなく、
そのアートを生み出す過程に本質があると
と私は読み取った。

同著ではアートは
「表現の花」、「興味のタネ」、「探究の根」
に分解している。

表現の花ではなく、
興味のタネ、探求の根を自分の中で
育てることがアート思考を
ひいてはアートを形作るとのことだ。

いざ美術館へ

アート思考を読み終えていないが、
私自身も自分なりの見方を鍛えたいと思い、
国立西洋美術館で開催されている
「モネ 睡蓮のとき」を鑑賞しに行った。

元来私は美術を
特別に好んでいるわけではないし
美術館には自らの意思では
行ったことがない。

結果から言うと私は
美術館での時間を
とても楽しむことができた❤️

「モネ 睡蓮のとき」で掲載されていた
美術作品全体の6分の1ぐらいを見るのに
1時間半ぐらいかかったし、
時間がなかったので
全体の6分の1だけ見て美術館を出た。

「1時間半かかったら良い」
と言うものではないが
私は自分なりの見方をすることに
満喫することができたし
1つの美術作品を見ることに
全然飽きを覚えなかった。

私なりの美術の見方

私の「興味の種」は
"人の成長"と"斬新なアイデア創出"などにある
その視点でモネの絵画を鑑賞した。

「ジヴェルニー近くのセーヌ河支流、日の出」
「柳、セーヌ河の朝」
などを鑑賞して
モネは「露」「木の枝」「風」「雲」
このような物体を介することで
光の煌めき方が変わることに気づいて
その違いや輝きの美しさに
感動したのではないかと想像した。

そして、感動する瞬間を求めて
あらゆるものを観察し
そして実際に感動があった瞬間を考察して、
抽象化し気づきを得たのではないか。

その気づきをもとに
現実世界に別の形で感動が
具体化される瞬間がないかという視点で
世界を観察していたのではないかと思った。

そうして観察する中で
新たな気づきを得て
それを再度表現していくことで
新たな表現の花を実らせたのだと思った。

感動とイノベーションのサイクル

私は、モネの絵を鑑賞する中で
下記のように思うようになった。

「興味のタネ」は
「感動という栄養」をもとに
「探求の根」を伸ばす。

そして興味のタネを
芸術作品だけではなく
あらゆるものを観察するときの
メガネとしていくことで
気づきを得る機会は
どこにでも眠っている。

話は変わるが
「トリリオンゲーム」という作品の中で
「人は感動した瞬間に課金する」という
言葉が出てくる。

ビジネスでもアートでも
感動したら探求して
感動したら愛着が湧くのではないかと思うと

新規事業でサービスを作ったら
・サービスでユーザーを感動させること
・サービスの中で探求する余地を与えること
が重要なのではないかと思った。

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