
概念の掛け算 × 新規事業
誰かが作った仮想概念の土俵
誰かが定めた「"仮想概念"の土俵」であり、「他の人と同じルールの土俵」の中で競争をしていること自体、実は過当競争に巻き込まれているだけなのでは
私が半年前に
坂井風太さんのNoteを見て、
心に残った言葉だ。
坂井風太さんはこの言葉を
社会人のキャリアの考え方として
述べていたが
イノベーションにおいても
同じことが言えると感じている。
破壊的イノベーション
破壊的なイノベーションが起こるときは
下記のように
新しい市場の定義がされる。

上記の図でいうと
「市場Aにあるサービスが一般的に提供する価値」
という誰かが作った仮想概念で戦うと、
市場Aのサービスと競合して
激しい競争に巻き込まれることになる。
Wii
例えば、
wiiというゲームは新しい市場を定義した。
その当時、ゲーム市場では
コアユーザーである
子供が求めるリアリティのある
複雑なゲームが一般的だった。
この仮想概念の上で
似たゲームをリリースしても
数あるゲームの一つになってしまう。
Wiiは
既存のゲームのように、
リアリティのある複雑な動きを
ゲームのコントローラーから
指で操作して再現するのではなく
ユーザー自身の体の動きを
捉えることで、
リアリティだが複雑ではない
ゲームを新しい価値として提供した。

仮想概念の結合
スティーブ・ジョブスの有名な言葉に
"connecting the dots"というものがある。
スティーブ・ジョブスは
己の探究心から大学で、
カリグラフィー※の講義を受けた
ここで学んだことは、
Appleでその後発売されるMacに
活かされている。
もし、私が大学であの授業に飛び入りしていなかったら、Macには多数の書体も、字体間を一定幅にする機能もなかったでしょう。そしてWindowsはMacを単にコピーしたものなので、パソコンがこういった特徴を持つことはなかったかも知れません。もし、大学をドロップアウトしなかったら、カリグラフィーのクラスには参加することもなく、パーソナルコンピュータが今あるような美しい書体を持つことはなかったでしょう。
(スタンフォード大学でのジョブズ氏のスピーチより)
私の中でも
仮想概念が繋がる瞬間を
体験することがあった。
(何がどう繋がるかは説明を省く)
分人主義
ゲーミフィケーション
具体化 / 抽象化
破壊的イノベーションの理論
これらの個々の仮想概念は
私が生み出したものではないが、
今自分の中で、繋がりを持って
新しい世界感(仮想概念)を
生み出しつつある。
意図的なイノベーション
異なる概念を結びつけることができるとして
それを意図的に生み出すには
どうしたらいいのか
下記の2つが重要だと思う。
「問を自分の中に留め続ける力」
と
「探求のタネに対して億劫にならない心」
人が新たな仮想概念を蓄えるのには
一定の時間がかかる。
その間、
問を自分の中にとどめ続けておくことが
必要になるだろう。
そして、
新しいことに対して興味と
探究心を持ち、
探究心に対して、
素直に行動できることも重要だと思う。
上記のように思うが、
まだ自分の中で納得感が少ないので、
意図的に仮想概念をつなげる方法についての
問を自分の中に留めておきたい。