ルックバック観てきた
20歳の年にマンガ家のアシスタントとして上京するも自分の努力が足りずに挫折…それから関東に住み続けること30年…
簡単なイラストは都度描いてましたがマンガを描こうにも描く題材が全く閃かないのでもう一度話の作り方から学ぶかと数年前からアマゾンプライムでアニメを見始め、一昨年なんとなく見ていた「チェンソーマン」
基本的にリアリティの無いマンガ・アニメはあまり見ないのですが「チェンソーマン」は見せ方、ストーリーのテンポ、ノリがバツグンにいい!
原作者は藤本タツキ先生、しかも現在31歳。20年ほどマンガ離れてたんで藤本タツキ先生はもちろんスゴイ人がどんどん出てきてるんやとびっくりしてました。
で、藤本タツキ先生の漫画で「ルックバック」がスゴイとネットで噂のこと。遅ればせながら今年の5月に電子書籍で購入させていただきました。
ネタばれになるのでストーリーは極力いうつもりはありませんが刺さりすぎました…小学校の学級新聞で4コマ漫画を毎回掲載し、クラスの皆から尊敬を集めて少し天狗になってる藤野と画力はバツグンだが人が怖くて不登校になった京本。この二人が卒業の時に藤野が京本に卒業証書を渡しに行くことから始まる物語。
この藤野の話、自分も実体験で同じことを経験してるんです。小学4年の時にキン肉マンに出てくる「ロビンマスク」というキャラクターが好きでロビンマスクを主人公にしたパロディマンガを描いて同級生に見せると「すごい」「おもしろい」って言われ将来マンガ家になれるともてはやされたものでした。
子供の頃の成功体験で物事を「楽しい」と感じられ継続することでクリエーターやスポーツ選手は生まれるんやろなと思う反面、歳をとるにつれて自分より優れた人がごまんといることを知り継続をしなくなり諦めてしまう人もごまんといるそのうちの一人になった気がしました。
そんなことを想いながら読んだ原作ですでに涙腺崩壊。今日映画を見に行って号泣まではいかないまでも帰りの電車でもずっと涙が止まりませんでした。
3年前に心身ともに疲れて十数年勤めてた会社を退職、去年は離婚も経験し「さて一人になった、どうするか」と思った時に「久しぶりにマンガ描いてみるか」って思考になり、めちゃくちゃまとまりのないものを垂れ流してました…現在更新止まってて申し訳ありません(;'∀')
もうプロになる気力・体力は無いもののもう一度マンガを勉強して残りの余生で無理のない程度でマンガを描きたいなと思ってたところに出会った「ルックバック」最高でした。
絵描きはもちろん音楽とか少しでもクリエーターを目指した方には刺さる作品やと思います。
ルックバックは藤本タツキ先生の「描くことの楽しさ」「描くことの苦悩」とかを現したものなのかなと…「藤」野と京「本」合わせて「藤本」だと漠然と思ったり…
真意は分かりませんが…
四十過ぎて人間関係がめちゃくちゃ大事やなと思い、十数年前からサッカー観戦を通じて仲良くしてもらってる方々、高校時代には繋がりのなかった同級生と新たなつながりが出来てとてもよくしてもらってます。
自分ももういい歳なのでそろそろ故郷に帰って余暇はのんびりマンガを描きながら生活をしたいなと考えてます…