【歌詞解釈】小松未歩の『通り雨』は本当は叶わないと知りながら濡れた愛
隔月恒例、考察という域を超えて妄想をお届けするシリーズの第22弾。
小松未歩の1曲だけで1時間話すという企画の一環として執筆する、
下書きというかカンペとなります。
開催は来週6/25。
興味のある方は是非覗きに来てくださいませ!
『私さがし』の中の『通り雨』
『私さがし』のカップリングである『通り雨』。
曲調的にもなんだかどちらもトレンディドラマのワンシーンのような印象を私は抱いています。
よって『通り雨』は『私さがし』の中での出来事、
その結末に至る過程であった一つの思い出という立ち位置と
私は解釈しています。
そのためにはまずは『私さがし』の解説をしなければいけないのですが……
まぁ端的に”あなたとの恋愛を経て教わったことを糧に新しい自分を探すわ”という、前向きな失恋ソングと捉えています。
それを踏まえて、『通り雨』の解釈に行ってみましょう。
始めから叶わない恋模様
逢いたいのに躊躇うのは、相手の都合を知っているから。
忙しくしてるのを知ってるとか、社会的立場がちょっと上だとか
いろんな要素があると思います。
「あいたい」という真っすぐなその心自体が、その枷になってしまってるのです。
それこそ、何かきっかけがなければ進まないほどの。
逆に言えば、何か些細なきっかけでもあればすぐに駆け出してしまいそうなほどの、純粋な想い。
通り雨というものをそのきっかけにして
枷が外れた足はその反動で飛び出していきます。
突発的なその勢いに気持ちもまだ固まってないまま走り出したので
どんな顔して会えばいいかもわからないのです。
とりあえず行ってみた!後先考えずに!
夢を叶えるためにはいろんなものをかなぐり捨てて進んできた私。
それを恋に向けたことがなかったからこうして戸惑っているのかもしれない。だって、愛はなぜか悲しい結末になるの。だけど。
今、手段を選ばずに欲しいものはアナタ!だから私、上手に笑って!
それが最良の一手のはずよ!
通り雨が通りすぎたから雨は上がった夕暮れの空。
行くかどうか迷ってたことが馬鹿らしく思えるくらい
一緒に笑い合えれば一緒に晴れてく心。
通り雨というハプニングは空がくれた
「あいたい」という正直な気持ちを露わにする。
濡れた髪と体を温め合うという理由まで付加してくれて
二人は体温を重ね合います。
理由は何も聞かないで。ただ会いたかっただけなの。
そのまま抱きしめていて。こうすることが本望だったの。
「愛してる」と口を衝いて出た言葉は思わずこぼれた本心だから
いつか別れる時が来てもこの日の私を責めないで……
この通り雨のように些細なきっかけを積み上げながら
予定調和じゃない特別を生み出さないと終わってしまいそうな関係だから
そんな綱渡りのようなスリルにのめり込んでいく。
理由は何も聞かないで。今だけでいい、私だけを見て。
いつか別れる時が来ることはわかっているけれど
「愛してる」と口を衝いて出た言葉は思わずこぼれた本心だから……
この通り雨が降っているうちだけでいい――
想いは止まらない。
Afterword
というわけで、叶わない相手との慕情だと捉えて解釈してみました。
相手は先生ですかねー、上司ですかねー、年上ですかねー、もしかしたらP…
いやなんでもないです。そんな相手とのひと時のランデブー。
『私さがし』に引っ張られて、こちらも初めから叶わないと思ってる風に感じ取ってしまいました。
通り雨と恋愛ってどう結び付けても一時の気の迷いとかそういうのしか出てきません、自分には。
「計算じゃないわ」はほんとに計算じゃないんです。
「逢いたいのにためらう」
「真っすぐなその心」
「通り雨に打たれ走った」
「気が付けば」
「やるせない気持ち抱えたまま」
「手段を選ばず」
「ハプニング」
「正直になれるチャンス」
「ただ抱きしめて」
すべて瞬発的な行動で、深く考えて出したものは一つもないんです。
まだ駆け引きができるほど達観できてないんです。
数学じゃ測れないのが恋愛じゃないですか。知らんけど。
そんな感じで。
影響されないようにまだスピーカー記事は読んでません苦笑
書き終わったのであとでお邪魔します。
また次回更新した際はよしなに。
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