WINTER GRACE -GLAYだけで冬ソング18曲を集めてみた-
本日東京は雪、雪、雪でした。
これみよがしに雪ソングを聴いています。
好きな曲が多いんよー
こんな状況にぴったりな曲は2つ思いつきます。
「東京に降る雪、、、」 / メリー
冬東京 / LAREINE
メリーのほうは路地裏で冬の寂しさを誘い
ラレーヌのほうは都会のウィンターラブストーリーを思わせます。
同じ東京の雪を歌わせてもこんなに情景が違うからV系って面白いんです。
冬ソングに好きな曲が多いので
各ジャンルごとにプレイリストを提案してみたりもしました。
さて、冬の女王といえば広瀬香美ですね。
そしてアニソン界の冬の女王は水樹奈々だと少し前に証明しました。
ということで冬の帝王、
GLAYだけでウィンターソングリストを作ってみました。
いろんな視点から冬を切り取っていてバラエティも豊かなので
是非このプレイリストで聴いてみてください!
冬とGLAY
01 つづれ織り
まずつづれ織りってなんやねん。
TAKUROはなんだか小難しい歌詞が多いのですが
ついに曲名にまで侵食してきました。
楽曲は重苦しく、まるでHEAVY GAUGEにでも収録されてそう。
正直言って大好物です。
のしかかる降雪に埋もれてしまいそうです。だから「私を見つけて」
正確にはこれは冬ソングではなくて
いろんなシガラミが折り重なって押しつぶされそうなのを
雪に例えている内省曲です。
幾重にも降り注ぐ出来事が編み込まれ顕現したのがあなたなのだ、
という感じのタイトル付けなのかな?
02 Missing You
そこから続けるのはGLAY屈指のダークソング。
明確な怒りを比喩満載でお送りいたします。
あなたに降る夢の飛礫
すんごいパワーワード。
打ちのめされた私がまさに今ここに居るわけです。
昨今のGLAYはこの辺の暗喩を潜めて直接的な言葉を選んでる気がしますが
個人的にはこの頃のような皮肉塩梅が好みなんですよねぇ。
曲もPVもGLAYで最上級に好きな曲です。
03 氷の翼
最初タイトルだけ見たときはどんなアッパーな曲が来るのかと思ったら
飛翔感など微塵もなく墜落するような曲でした。
翼が凍ってるんだからそりゃそうか。
昨今のGLAYでとてもかなり好きな部類。
やっぱり重たい歌詞が好き。
こういう曲をたまにやるからGLAYが好きなんですよ。
白に寄り切らない感じがまさにグレイなのです。
04 Winter, again
GLAYの代表曲。
これを知らない人は日本人じゃない。
こんなに伝わりにくい歌詞でこんなに大ヒットするなんて
彼らの音楽の芸術性が大爆発した作品ではないでしょうか。
北海道出身だからこその雪への思いの投影の仕方は
他の邦楽アーティストを凌駕していると思います。
05 シキナ
このアルバム自体がスルメアルバムで、
最初はもの足りなく感じるんですよね。
でも、深い。
さすがGLAYの名を冠したアルバム。
歌詞は重めなんですがオケは逆に軽快で、
最終的にはこのアルバムで一番好きな曲になってました。
哀しいふりをしてるけど、完全に断ち切っている強い歌詞。
思えば『STREET LIFE』もそういう歌詞でした。
06 Winter Moon Winter Stars
キラキラとしたタイトル通りの爽やかな楽曲。
というかなんだか全体的に若造りな仕上がり。
V系に傾倒してなかったらデビュー当時は
こういう曲をやってたんじゃないかなぁという想像が捗ります。
てかこれシングルできらなかったんですね。
こんなにポップなのに。
最近彼らが表題曲をどういう基準で選出しているのか全くわかりません。
07 Snow Flake
当時表題曲と併せてかなり聴き込んでいました。
ストレートな冬ソング。
冬ソングといえば、というイメージは元々付いていましたが
ここまでまっすぐに冬や雪をフューチャーしたものは
実は存在していなかったのです。
だいたい無情なる人の世を嘆くか身内を思いやることに
冬の要素が付随していただけなので。
故に、GLAYの純正冬ソングと言えばこちらなのです。
08 HAPPINESS -WINTER MIX-
シングルカットされWINTER MIXと副題がついたこちら。
ぶっちゃけ耳で聴くだけだと
アルバム曲とそんな大きく印象は変わらないのですが
PVが漂白なのとゴスペルコーラスでそっれっぽく感じるのが不思議です。
ただ今でもシングルっぽくないよな、と思ってます。
HAPPINESSっていうタイトルなのに全然ハッピーじゃない。
なんでこんなに盛り上がらない曲を……というのは客観的な意見で
楽曲自体は元々大好きです。
というか個人的にHEAVY GAUGEが強すぎる。
09 冬の遊歩道
タイトルからゆったりとした牧歌的な楽曲が来るのかと思ったら
意外にもにシリアスでいい意味で裏切られました。
最初は静か過ぎるくらいなのに少しずつ激情が雪崩れ込んでいく構成。
最後の畳み掛けが最高ですね。
こういう譜割りを凌駕した詰め込み歌唱大好き。
稲葉浩志の『遠くまで』みたいな、
ミディアムなのに極厚のロック魂を感じます。
10 ホワイトロード
こちらも熱いですね。冬ソングなのに。
Winter, againのアンサーソングのような歌詞のテーマを感じます。
故郷を見せてあげたい、と思ってたけど
故郷はあなただった、と愛する人と向き合う内容がGLAYらしい。
TAKUROの歌詞って移り変わりが見えて面白いんですよ、人間臭くて。
あの頃の言葉が作り物だとかそういうわけじゃなくて、
血が通ってるナマモノだと言うことが歌詞に宿っている、
そしてその表現が詩的なところが最高です。
そうした歌詞の変化を楽しむのもGLAYファンの一興です。
11 彼らの HOLY X'MAS
アルバム2作連続でクリスマスソングを収録するというのは
広瀬香美以外に存在するんでしょうか。
ただ山下達郎やB'zに比べてなんて抑揚のない方向性。
彼ら、と第三者の視点で描かれていて
それが却って無力な自分を嘆いているように感じます。
前作よりは幸せを噛み締めようとしている分明るいですけどね。
というか前作がかなり問題作よね↓
12 Christmas Ring
GLAYのクリスマスソングは暗い、と言われてしまう所以。
私も最初聴いたときに、クリスマスにどんだけ苦い思い出があるねん……
と勘ぐってしまうくらい、ただひたすら後ろ向きな楽曲です。
どちらかといえばT.M.R『Burnin'X'mas』に近い心情なのが殊更に怖い。
いや、むしろ心ここにあらず感がより失意に満ちています。
まぁ、私は大好きなんですけど。
ただクリスマスには聴きたくないですね。笑
今年も雪のない年の瀬
と上京して毎年絶対この歌詞が頭をよぎります。
13 誰もが特別だった頃
鐘の音が心地良いのでこの位置に置いてみました。
実際こちらはクリスマスソングなのかな?
確証は持てませんが歌謡的なメロディが好みです。
間奏のサックスとかめっちゃエモいです。
それがよけい懐かしさを醸し出して、クリスマスキャロルが流れる頃に
流れてもおかしくない曲調じゃないでしょうか。
14 Time for Chrstmas
ようやくちゃんとしたクリスソングが発売されました。
一応このミニアルバムの表題曲ということになるのかな?
やればできるじゃない!
しかもちゃんとGLAY節炸裂でまったく違和感がありません。
特に気にしてなかったので長年女声が誰なのか知らなかったんですが
これJUJUだったんですね……
15 冬のエトランジェ
MISIAへ提供した楽曲のTERU歌唱Ver.。
なにげにTAKUROは楽曲提供もそこそここなしてますが
セルフカバーはこれが唯一かな?
できればスタジオ収録してあるモノであってほしいけど
ライブバージョンでも聴けるのは非常に嬉しかったです。
16 SORRY LOVE
当時この曲を受け止めるのに難かったです。
SORRYとLOVE。日本人が理解できる単語ツートップですが
これが重なるととてつもない重圧感がのしかかります。
SORRYになったLOVEとは、いったい実生活でなにかあったんじゃないか……
と邪推したくもなります。しませんが。
なにげにChristmas Ringとは別の意味で問題作ではないでしょうか。
むしろ今の自分に刺さります。食い込みすぎてちょっと痛いです。
17 HEART SNOW~心に降る雪~
表題曲の『precious』と併せて家庭愛を感じる楽曲。
つまり大人のGLAY。この曲もかなり好みですね。
よってこちらも冬の曲ではなく
いろいろな感情を雪に直喩した内容となっており
つづれ織りとは対になっていると解釈しています。
向こうは雪に質量があって押しつぶされそうになってますが
こちらは抽象的に置き換えられ綺麗に消化していって、
それが年を経て心の許容量が増えたということなのかな。
18 あなたといきてゆく
この曲は個人的に最後に持ってきたくなります。
『春を愛する人』では各季節をめぐり春に回帰しますが
こちらは冬に着地点を置いてます。
この曲も家族愛を感じる楽曲ですね。
GLAYの歌詞は学生の頃はピンとこなくても
年齢を重ねるごとに理解できて染みるようになります。
昨今の若人は歌詞を聴いてないみたいですが……もったいない。
受動的に音楽を流すんじゃなくて、
たまには吟味してみるのも楽しいものですよ。
AFTERWORD
昼間にこんな呟きをしたんですが
こちらの完全版になります。
『neuromancer』や『TWO BELL SILENCE』を
クリスマスソングに数えるか悩みましたが。笑
この他にも曲調に冬を感じるものがあったり(時の雫とか)
歌詞に雪の情景が浮かぶものがありますが(FAIRY STORYとか)
独断と偏見でこちらの18曲に収めたいと思います。
よく打順でセットリストを話し合う場面を見かけるので
多少はそちらも意識した感じで。
GLAYは雪国出身の友人同士で組んだバンドということもあって
ウィンターソングを作らせたら
彼ら以上の適任者はいないんじゃないかとまで思っています。
福岡出身の広瀬香美や愛媛出身の水樹奈々という
後付の武装とは違うのだよ!
……そもそも水樹奈々に冬のイメージを普通の人は抱いてないか。
あと広瀬香美も大好きなのだわ。
あと、全部書き終えてから気づいたんですが
『氷の翼』とか、タイアップ先に準じた歌詞もあったかもですね。
気にしたことなかったんで失念していました。
まぁいいじゃない。解釈は人それぞれです。
というわけでまだまだ終わらないウィンターソング紹介。
今度はどこに焦点を当ててみようかな。
最後まで長文お読みいただき誠にありがとうございました。 つっこみどころを残してあるはずなので 些細なことでもコメント残してくれると嬉しいです!