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鈴木愛奈の声優メタルが本格的で凄い!

皆さん、声優:鈴木愛奈さんの新着MVは見られたでしょうか?

視聴した私の感想は「声優メタルの新たな金字塔、ここに建つ!

恥ずかしながらこれまで鈴木愛奈さんのアーティスト活動をまともに聴いたことがなかったことを悔やみました。
どうやらこれまでも布石はあったらしく、豪華なコラボレーションが行われていたようなのでここにまとめてみます。


鈴木愛奈×Imperial Circus Dead Decadence

煌 [Diluculum]

こちらが先日公開されたMVです。
静かなピアノから荘厳なストリングスが重なり大仰なクワイアからのブラストビート!ドラムが疾走するとブリッジに台詞が加わり本編へ。

なんという様式美!
こんな本格的なプロダクション、その辺の職業作家が作ったとは思えない!

それもそのはず、作曲も編曲も演奏も、ICDDこと
Imperial Circus Dead Decadenceが担っているのです。

最初この組み合わせを知った時、
てっきりICDDに鈴木愛奈が参加したのかな?と思いました。
なんせ過去に小岩井ことりが参加した経緯がありましたから。

しかし予想と反して全編鈴木愛奈のみの歌唱。
つまりこれは鈴木側からの依頼で実現したコラボということになります。

数あるメタルバンドの中からICDDを選ぶセンスよ!
それは見事に鈴木愛奈の新境地に達することを叶えました。
声優×シンフォニックゴシック最高!待ってました!

ICDD側もいつものカオティックダークさは抑えめにしている辺り
意外に器量あるなと思いました。笑

だって普段こんな音楽してるんですよ。(※シャウト注意)

実は個人的には同人音楽即売会にて1st・2ndアルバムをジャケ買いしており
うわーヴィジュアル系っぽいわーなんて聴いておりました。
あんまりグロウル・ホイッスルなシャウトは好まないので
そんなに頻繁に聴いてるわけではないのですが
かれこれ10年以上聴いてるわけですね。

いやぁまさかこことコラボするとは。
しかもいい感じに融合して。
本家にも感じているメロディの弱さはちょっとありますが
それでも留飲を下げるには美味しすぎる旋律です。


鈴木愛奈×Unlucky Morpheus

憂い微睡に抱擁 [Tenebrae]

同アルバムに収録されているこちら。
上記よりメロディアスで、むしろこっちのほうがリード曲っぽいです。

メロディのクサさが満載のこちらを料理したのが
アンキモことUnlucky Morpheus

なんとこちらも国産メタルバンドです。
もともとヘヴィながらもアニソンらしいキャッチーさを誇るバンドで
ヴァイオリンも組み込むシンフォニックさが売りです。

女性ボーカルですし、ICDDよりもぜんぜん万人にお勧めできます。笑

アンキモも同人界隈の中ではかなり人気なほうではあったのですが
初期は東方カバーばかりで個人的にはあまり聴いてなかったんですよね。
オリジナルをやるようになってからは大好きです。

そして、そんなアンキモはついに今期アニメタイアップを勝ち取って
知名度アップのチャンスを得ています。

すごいキャッチーですねぇ。
さてこのアニメが売れてさらなる飛躍なるか!?要注目です。


鈴木愛奈×SABLE HILLS

Apocalypse Day

【邪神ちゃんドロップキック 世紀末編】主題歌。
これ、アニメ見てた時も随分本格的な音してるなぁと思ってたんですが
なんと本場のバンドが作曲編曲してました。

邪神ちゃんのキャラソンも同様にヘヴィな方向性だったので
邪神教徒=ヘヴィロックというのは通例なのでしょうか。笑

こちらを制作したのがSABLE HILLS。メタルコアなバンドです。
こちらもICDD同様、楽曲提供に至って少し凶悪さを緩和してますね。

だって普段こうですよ(※シャウト注意)↓

デスボイスばかりでメロディアスとは無縁のサウンドです。
むしろ過去のほうが顕著で、むしろ最近クリーンボイスが増えた印象。
まぁ正直アニソンファンにはICDDもSABLE HILLSもお勧めできません。

ただ!楽曲提供したらちょうどいい塩梅になって超かっこいい!
声優ってすごい濾過装置ですね。一気に聴きやすくなっちゃう。


鈴木愛奈×MinstreliX

Liberer le sceau

次はメロスピあいにゃ!
いろんなメタルの流派があると思いますが
個人的にはこの方向性が一番好みでございます。
声優が歌うのに適してると思ってます。ゴシックかメロスピ!

曲調的にもMinstreliXでしかなく、全く個性を殺してません
クサい!歌メロが、フレーズが、悪臭注意報!
同じメタルでも日本人ってこういうのは好きだと思うんですけどねぇ。

私、MinstreliXはちょっと詳しいですよ。2007年から好んで聴いてます。
でもMVは初めて見ました。
……ぶっちゃけヴィジュアル系じゃん!? えー、一部のメタラーさん、
これがよくて摩天楼オペラがダメな理由がわからんのだけど!?

クラシカルなメタルいいですねぇ。大好物です。
これと声優の融合、いいですねぇ。大歓迎です。

もともとアニソンっぽいテイストなんで
男性ボーカルが聴けるなら全然オススメできますね。


鈴木愛奈×yucat

WONDER MAP

最後はゴシックなこちら。
この曲を聴いて喜多村英梨の再来か!?と思いました。
なんで今まで聴いたことなかったんだ……
ジャケットワークといいこのMVといい
声優ゴシックのお手本のような作品ではないか。

普通最初はこのテイストでもだんだん薄くなってくのが
声優のアーティスト活動の常だと思うのですが、鈴木愛奈は逆ですね。
1stが一番ポップで、2ndで半分シンフォニックで
最新のミニアルバムが一番ロックしてる。
この方向性が好きなんですかね。是非継続して推し進めてほしいです。

こちらを制作したのが加藤有加利、ことyucat。

RYTHEMのメンバーである彼女ですが
ソロワークはプログレッシブでファンタジーな音楽性の活動をしています。
鈴木愛奈への提供曲はそちらのテイストを感じますね。

メインソングライター、と言っていいかは分かりかねますが
1st・2ndではそこそこの割合の作曲を担当していて
センスいいなぁ……と思ったり。
安易な売れ線を狙ってないなというのがわかる布陣です。


コンセプチュアルなミニアルバムでメタルへとアピールした鈴木愛奈。
はたして以後の活動はどういう方向性で行くのか。

楽しみで仕方がありません!!


Afterword

というわけで鈴木愛奈特集でした。
”それ風”の楽曲制作だけじゃなく、
ちゃんと本家と本格的なコラボをするのが特徴ですね。

今までこうして声優が正当メタルバンドと本格コラボした例を
私は二つしか知りません。

鈴木このみ×Dradon Guardian

小岩井ことり×BLOOD STAIN CHILD


前回メタラーに対するアンチテーゼを働いたとは思えない記事になりましたね。笑
だから、私はメタル好きなんですよ!
ヴィジュアル系を貶すメタラーが嫌いなだけです。
同様にヴィジュアル系しか聴かない人とも意見は合いませんが。

メタルを歌う声優が増えますように、といった側から
メタルを歌う声優が出てくれました。幸せです。

たまにでもいいからまたこういうのお願いします!

最後まで長文お読みいただき誠にありがとうございました。 つっこみどころを残してあるはずなので 些細なことでもコメント残してくれると嬉しいです!