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11日間毎日ライブ会場へ足を運んで感じた7つのこと

歌を歌う人というのはそれはそれは世の中に溢れているわけですが
そのスタイルも人ぞれぞれです。

声を張り上げ朗々と歌い上げるタイプ。
しっかり音程を取り聞かせるタイプ。
パフォーマンスを磨き上げその一環とするタイプ。

奇しくもこのゴールデンウィーク11日間、
仕事柄や趣味だったりの都合で
毎日誰かしらの現場で歌を聴いて感じたことを綴ってみようと思います。


藤田幸也、及びヴィジュアル系が好きな理由

5月2日は友人に誘われてKαinのライブへ赴いたわけですが
彼らはいわゆるV系、ヴィジュアル系と呼ばれるジャンルに属しています。

結果的にではありますが、彼らは世界観重視の演奏を心がけていますので
歌唱法もそれを表現することに特化していることが多いです。

それゆえに感極まって通常の譜割りよりもパッションを優先し
いわゆる"アドリブ"部分が多用されることが間々ありまして
CDと違う歌唱が聴けるのが醍醐味となるわけです。

音符通りただ上手く歌うだけならCD(スタジオ音源)でいいじゃない
というのが持論であり極論。
ライブに赴く意味すらないと思ってます。

この友人とも話していたのですが
やはり生で聴くからには、プラスアルファの要素が欲しいと願う
その期待感があると思うんですよね。

……まぁ、Kαinは10年以上、
その比べるべく音源を正式リリースしてませんが!

MCもライブの大事な要素

あと、なんならMCの内容も比重が大きく
むしろセットリストが限られているのであれば
それを聞きに行ってると言っても過言ではありません。

Kαinのフロントマンである藤田幸也は
それはもう明け透けなMCが評判で、優に何十分と喋っています。
ブラックジョークたっぷりで業界内外かまわずぶった切るので
むっちゃ面白いのです。

私が足を運ぶ数少ないバンドであるJanneDaArcとかwyse、Waiveあたりは
すべて関西バンド。Kαinも同様。
やはりMCが面白く、比較的MC時間も長いです
その長尺に絶えられるユーモアと内容というわけなのです。

友人は次の日に森口博子のライブへ参戦したらしいのですが
彼女もバラエティアイドルとして活躍した過去があるので
MCがきっと面白いだろうなというのは想像に難くありませんね。

歌声の変化を経年劣化と捉えるかそれも味と捉えるか

余談なんですが、森口博子の歌声は全盛期のそれと比べて
まったく遜色ないそうです

逆に藤田幸也は過去に大病を患ったことからも
かなり歌声はしゃがれ、昔の低く張りのある声とはちょっと程遠いです。

過去↓

最近↓

最近同じ様に感じた例としてはDEENでしょうか。
少し前に『夢であるように』がテイルズ周年で
新曲のカップリングとして再録されているのですが
かなり……年齢を感じる歌声になったなぁと。

SHOW-YAなんかは今の声になって久しいですが
昔の音源を聴いてみると過去はダイブ張り艶があるなぁ、と
思わずにはいられません。

それはそれで深みがあっていいと感じる方も多いと思いますけどね。
あと歌唱は楽器と違って体調とダイレクトに密接していますので
むしろ当然の経過と言えるでしょう。

奇しくも
寺田恵子と相川七瀬がデュエットする映像をDVDで持っているのですが
寺田のパワフルなハスキーボイスの隣で
相川七瀬の変わらぬ瑞々しい歌唱との対比がありありと見られます。

相川七瀬もロックシンガーとして結構歌い叫ぶタイプだと思うのですが
この歌声の維持力は素直にすごい。
過去音源と最新音源を並べて聴いてもあまり違和感がないのです。

浜崎あゆみや持田香織はかなり聴き心地は変わっていますよね。
だからといって今がひどいとは微塵も思いません
それでも歌い続けてくれることが素直に喜ばしいです。

音楽を続けてくれる、それだけでいい

5月2日は藤田幸也の誕生日であると同時に
hideの命日でもあります。
当たり前ですが、それ以来彼の新作や生声を聴くことは叶わないわけです。

そこまで行かなくとも、解散や活動休止によって
二度とそのアーティストの楽曲が更新されることがなくなることは
枚挙に暇がありません。

たとえ劣化だと揶揄されようと
音楽活動を続けてくれている、
それだけで喜ばしい事実に変わりない
のです。

JanneDaArc解散から3年経ちました。
小松未歩が新作を発表しなくなってから16年経ちました。
そう考えると、こんなCDが売れなくなってしまった時代でも
継続して新作を発表してくれる往年のアーティストに頭が上がりません。

5月4日はかつて私がマネジメントを担当していた
8bitBRAINのライブに招待され、赴きました。

彼女たちもまた、幾度も解散の危機があったことは
誰よりも深く存じております。

されど歩みを止めず、
メンバー脱退が超頻繁に行われるこの業界では異端とすら言える、
2年間不動のメンバーで現在も活動を続けています

音楽性がラウドでフロアをグッチャグチャにする方向性故に
このご時世、
思うように規模を拡大できないもどかしさは感じていると思いますが
それでもこうしてはつらつとしたパフォーマンスが見られるのは貴重です。

個性的、という言葉は氾濫しまくっていてもはや価値がないのですが
それでもピコピコ+デスヴォイス+エフェクターヴォイスに加え
演劇要素すらある振り付けは唯一無二
だと断言させてください。

振り付けの中に"アンドロイドがアンドロイドのネジを回す"とか
"ピッチャー投げました、打った―!"とか
手話満載とかあるんですよ。なんという独創性。

暴れる必要はありませんので、
見てるだけでなかなか興味深いと思いますよ。自慢の娘たちです。

歌唱力重視で選出されたメンバーなので聴くに絶えうるでしょうし
ロックバンド顔負けの「頭振れ!」「かかってこい!」という煽りもするし
泣けるMCも笑える掛け合いも見せるし
贔屓目ながら
クオリティ高いパフォーマンスユニットだと思うんですけどね。

(反面、「何色担当の誰々です」的な自己紹介も存在しない上に、
媚びを一切しないアイドルらしからぬ側面もありますが、
個人的にはそこもオススメポイント)


アイドルしてる意味って何さ

現在お世話になっている職場は、イベントスペースです。
基本、土日祝に会場をセッティングし受付業務に準じています。
(Twitterで筋肉痛とか言ってるのは重いスピーカー等を運んでいるから)

別にバンドも使えるらしいのですが
野外ということもあり今のところ100%アイドルが使用しています。

そりゃあいろんなユニットを必然的に観ることになるのですが
そりゃあまぁ色んな様相をしていますよね。

ただ、まぁ、ぶっちゃけ歌唱力の差って明確です
prediaはさすがに上手かったなぁ。とか思う程度には。

前職で感じていたことを吐露すると、
口パク(じゃないにしてもボーカル被せあり、とかね)は
どうしても魅力半減しますよね。

ダンスが本領だ!と言わんばかりのパフォーマンスをするならまだしも
ふりふり手を振って笑顔を振りまくだけのライブを
「パンパカパンパン!」とかって自ら言っちゃうようなコールを
どうしても肯定的に捉えることができません
でした。

お遊戯会よろしく、どうしてこんなのがこんなに人気なんだろう……
と思ってしまうこともしばしば。

CDで聴いてる分には気にならないのですが
ライブで聴くとなると……
仕事なので口には出しませんが!

ファンの質

で、さ。

そういうとこのファンもちょっと微妙だなと思うことがありまして。

私が従事しているイベントスペースは「COCOA」という
コロナ感染予防アプリの提示が必須なのですが
ここでわりとひと悶着起こるんですよね。

ルールに背いているにも関わらず反抗的なのは決まって中年男性
炎天下で水分補給をむっちゃ促してるのに
頑なに聞く耳持たずぶっ倒れるのも中年男性

もちろんそうじゃない人も多いんですが
接客業20年の私の経験則からも、おおよそ問題行動を起こすのが彼らです。
最近の若者のほうが断然聞き分けいいですよ。

それに加えて女性客の品行方正っぷりが際立つ際立つ。
昨日とか風男塾だったのでファンは8割女性で超平和。
受付もスムーズで、11連勤最終日だったのに一番仕事が楽でした。

逆に演者側は男性アイドルのほうが印象よかったりします。
挨拶がちゃんと元気!なのはほとんどの女性アイドルもそうなんですが
楽屋での態度とか男性アイドルは揃って腰が超低い
イケメンは心もキレイなのかな。結構意外なんですけど。笑

初めての韓流現場

5月1日は別の人からの案件で韓流現場だったんですが
驚きなのはそのお値段。
チケット3万円!ツーショット1万円!1対1動画4万3千円!
それが馬鹿みたいに売れる!

えっと奥様方。旦那さんの小遣いは制限するのに
自分は湯水のごとく使ってるじゃないですか……
と思わずには居られない事実にびっくりでした。

むしろこれが相場だと思ってるなら
趣味に費やす金額がこれくらいだと思いこんでいる節がありそうですね……
旦那さんその1/10の金額で楽しんでますよ
ライブ現場に行く夫婦ならの話ですが。

そして、お世辞にも歌はうまくない!笑
すべての韓流がこうではないのでしょうけど、
とてもこんな大仰なホールで聴く歌とは思えないっ

口パクじゃないだけマシなのでしょうか。
きっと歌唱力以上の魅力的ななにかがあるんだろうな
私にはわかりませんでしたが。

ただ人柄はよかったです。
アイドルじゃないけどアイドルよりアイドルっぽい現場だ……
そう思いました。

一見なんにも盛り上がってないように見えるのは
男性アイドルの現場もそうなんですけどね。

男性はむっちゃ盛り立てるけど、女性は微動程度。
おかしいな、ヴィジュアル系だと女性はむしろ暴れている印象なのに
郷が違えばこんなに変わるものなのでしょうか。


Afterword

サムネが職場の光景です。(映ってるのはMC中のpredia)

というわけで、note休止していた期間=GW連勤の総まとめの感想でした。
偉そうに高説垂れてますが
私には演者としての才能はないので所詮外野の声です。
自分の好きなものの好きな部分が浮彫りになっただけですね。
苦手なものの苦手な部分は変わりませんでした……

やっぱり私はヴィジュアル系がお好き。
そしてライブはごく一部、特別好きなモノ以外は別段行きたいとは思わない

という理念です。

ライブが好きじゃないのにライブ現場で働いてるのも因果ですね。
過去もケイタイ嫌いなのにスマホ修理屋に居たのと似ています。
好きこそものの上手なれ、じゃない人生です。
嫌いなものが得意ってどんな才能の意地悪やねん。


世間的連休も終わりましたし
次回からは通常更新に戻ります。
よって次回の更新は5/11(水)になります。

カラオケに行く予定があるのでちょっとそれについて書いてみようかな。
キャンペーンが始まるのです。

よしなに。


最後まで長文お読みいただき誠にありがとうございました。 つっこみどころを残してあるはずなので 些細なことでもコメント残してくれると嬉しいです!