【いぬぼく展】妖狐×僕SS・藤原ここあ展に行ってきました
私がアニメ・声優にハマるきっかけとなった作品、【妖狐×僕SS】が
連載15周年のこのタイミングで「いぬぼく展」を開催してくれました。
アニメから数えれば12周年。ちょうど一回りというわけです。
そりゃ時間も経ちますよねぇ……
にもかかわらず、公式からの発表を見てみると
連日大盛況の様で、自分が受け取った整理番号から想像するに
一日1000人以上は軽く超えて来場していることになります。
(15時に来場して整理番号960番台で80分待ち。18時頃フリー入場)
(コラボカフェは入れなかった)
土日の時間指定前売り券はほぼ完売。
平日でもこれだけ集客してることを踏まえれば
未だに人気が衰えていないということがわかるでしょう。
「いぬぼく展」の見どころ
は、全部
白鬼院凜々蝶 を演じた日高里菜さん と
雪小路野ばら を演じた日笠陽子さん が
語ってくれています。
内装もこちらでおおよそ見れます。爆
なので今更自分が語れることはないような……。苦笑
カメラに映ってないところだと、
凜々蝶と双熾の手紙のやりとりが立体で短冊になってるルームがあります。
プリズム加工された書面に包まれて二人の世界にどっぷりと浸かれます。
あと藤原ここあ先生の生原稿が【いぬぼく】と【まほあく】の2箇所あり
そこが渋滞発生ポイント。
鉛筆で描かれている繊細な筆跡に彼女の存在を感じ感動を禁じえません。
そして何より、アニメ未消化部分のPV映像が流れているスクリーンが。
もうここアテレコして絵を動かすだけでアニメができるじゃん!という出来栄えで、日笠陽子がインタビューで答えている「声入れたい」と仰っていた部分がこちらになります。
漫画絵にBGMがついてるだけなのですが、もうこれが絵コンテでいいじゃん
と思うほど十分な見ごたえがあり立ち止まり必至。
続編への期待をこれまでもかと煽られました。
もちろん全頁が展示されてるわけではありませんが
来場したほとんどの人がおそらく漫画も履修しているため
ストーリーを連想させるのに十分な量の絵が連なっています。
原作で泣ける人ならここでも涙できると思います。
私は泣きました。
こうしてみると蜻蛉の活躍が目覚ましいな……さすが私の推し。
いえ、一番好きなキャラは鴉丸クロエなんですが
彼女アニメに出てきてないんで。グッズもほぼ皆無だし。
まさか最終話この二人が繋がるとは当時も思ってませんでしたけどね。
(命と思紋の繋がりは4巻時点で疑ってましたけど。)
とかとかいろんな感情を想起させてくれるほど、
作品愛の溢れる展示会でした。
原作ファンはみんな唸ったと思う!
お気に入りのグッズは蜻蛉×凜々蝶のアクリルブロックが綺麗で素敵。
あと買ってない人はいないであろうパンフレット。
メインキャスト全員のコメントも集めてるし
テキストにも愛が込められてて読みごたえばっちり。
約2週間という短い期間ではありますが
時間とお金の都合がつく人は是非行くべき空間であると断言します!
【妖狐×僕SS】とは
妖怪の先祖帰りが住まう高級マンションを舞台に
人間関係に不器用な主人公が従順すぎるボディガードに翻弄されながら
変人が多いと評判の住人たちとの交流を描くラブコメディ。
――だと、アニメしか見ていない人は思うでしょう。
実際それは漫画でいうところの2.5巻分にしか相等しておらず
全11巻あるうちのほんの一部分にしか過ぎないのです。
というシリアスなナレーションがアニメ本編でも使われていましたが
アニメ最終回の場面から漫画は徐々にシリアス方面へ傾倒。
"先祖返り"という宿命を伴いながら人間関係は更に深いところで繋がり
やがて”百鬼夜行”と呼ばれる妖怪同士のバトル展開を見せていくのです。
アニメ勢からすると想像だにしない衝撃的な結末を迎え第一章が完結。
いくつも存在する並行世界の一端を”IF”として第二章が構築され
その行動如何によって生まれた第一章のとある分岐点と融合し
繰り返された歴史を終幕させる最終章へと展開していきます。
過去の失敗からグッドエンドを導く【STEINS;GATE】的とも言えますし
エンドレスエイトを招いた【涼宮ハルヒ】的とも言えますし
概念的にはそういう大ヒット作品と比較できるほどのポテンシャルを
本来は持っている作品なのです。
好意的に見ればヒットしたと捉えられる作品、
ならばなぜ第2期が制作されないかといえば
……それは原作者の藤原ここあ氏が逝去したからに他なりません。
幸い【妖狐×僕SS】は完結したものの
次作【かつて魔法少女と悪は敵対していた】は絶筆となってしまったのです。
体感、アニメ続編を希望する声も多かったように感じますし
声優陣も未だに話題にしてくれるくらい印象に残ったであろう作品。
フィジカルだけで言えば十分な要素は揃っていたと
贔屓目に見てですが思うんですよ。
【いぬぼく】と【まほあく】
されど、原作者の逝去により絶望視されていた第2期は
一筋の光明に恵まれます。
そう、【かつて魔法少女と悪は敵対していた】、
通称【まほあく】がここにきてのアニメ化、放送決定。
しかもキャラクターデザインが【いぬぼく】と同じということで
コラボイラストを作成。
その一枚絵が月刊誌ガンガンJOKERを占拠。
さらに、そのタイミングでこの「いぬぼく展」開催。
これは、ひょっとしたらひょっとするのでは!?
実際そうは上手くいかないものかもしれません。
ですが希望を見いだせたというだけで個人的には心躍らされました。
今はその事実だけで幸せなのです。
この展開で、絶対に第2期待望論はさらに噴出、再燃したはず。
この流れを汲み取らないというのは愚策の極み。
財布のひもが緩くなった【いぬぼく】ファンを刈り取らないのはもったいではないか!?
いぬぼく展のグッズコーナーを見てごらんなさいよ。
手提げキャットをパンパンにしてレジに並ぶ人のなんと多いことか。
それに倣って私も結構散財しました。笑
しかも来場者の9割が女性です。
女性は推しのためなら金に糸目はつけない人種ですよ。(←偏見)
今第2期を放送したら、パッケージ版が売れないこんな時代でも
一定数売れる見込みがあるのでは!?
どうかどこかの偉い人がこの盛況ぶりに気が付いて
ビジネスになると考える人が現れることを心から願います。
アニメから12年経ってるんですよ。
そこそこ経済力を持った猛者どもが挙ってお金を落としますよ!
Afterword
【いぬぼく】に関しては過去にも書いてきたので内容はもはや重複してる部分は多いのですが、何度でも言いたくなるんですよ。「2期希望」。
というかアニメ化されてる部分を考えると2期だけでは足りないんですけどね。途中まででもいいですし駆け足でもいいです。
とりあえず完結まで見届けたい。
声のついた犬神命と鴉丸クロエを拝みたい。それだけです。
ちなみに念のため、今回のサムネにいる渡狸は以前の一番くじの景品なので
今回のいぬぼく展では販売されていません。
ただぬいぐるみの蜻蛉を見てたら乗せたくなったので乗っけただけです。
とりあえず、現地に行ってこんなにもまだ【いぬぼく】を好きな人がいるんだ!という驚きと嬉しさが感じられて幸せ。
ほんとに愛されている作品なんだなと思わされました。
日高里菜と日笠陽子は最近も雑談で話題にしていましたし
他のキャストもちょいちょい旧Twitterでネタにしてますし
ちゃんと記憶に残る作品であることは間違いありません。
今回パンフレットのコメントでそれは揺るがないものだと知ることもできました。
リバイバル作品も多い昨今のアニメ事情。
【政宗くんのリベンジ】が6年ぶりに第2期やったし
【デート・ア・ライブ】は足掛け11年で第5期までやってるし
まったくない可能性ではないはず。
なにより声優が全員現役で全員売れているアゲアニメ。
全員が全員前向きだと信じて
是非とも続きを描いてほしいと願うばかりです!