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Twitterでイイネをくれるアーティストは誰だV -Why make happy at my heart-
数多の支持を既に抱えているのにも関わらず
なぜこんな下々の民へまで慈悲を欠かさないでいられるのか……
承認欲求という言葉は時として
嘲りの形容詞として扱われることも少なくない昨今
それをも厭わず地道な布教活動の一環として
一人ひとりの心を直に灯し続けることに感銘を受ける――
いや、そんな捻くれた見方は無粋かもしれない。
純粋にその行為が崇高だと信じて施行しているのかもしれない。
ならば、私はその誠意に応えたい。
君がくれた笑顔に報えるために
私は声を上げて君への讃美を歌おう。
小さな声だけど、他の誰かへ届くと信じて。
introduction
私はTwitterのアカウントを、プライベイト用のともう一つ、
音楽再生履歴だけを延々と流し続けるアカウントを所持しています。
いわゆるnowplayingと添えられるアレです。
#nowplaying : 「Myself」 / アイドルカレッジ 【トゥルーエンド プレイヤー】
— HB (@hide_ache1111) April 17, 2022
いろんな楽曲を流しているので
結構なアーティスト数の曲が呟かれているわけですが
たまにこんなツイートにもイイネ!がつくことがあります。
特に目的はありませんが、強いていうなら
アーティストがエゴサしたときに
「私は聴いていますよ、大好きです」という念を込めています。
伝われ―
というわけで今回は、第5回、
きっとエゴサで見つけてくれたであろう
研究熱心なアーティストを紹介します。
今回はメジャーアーティストやバンドを中心に。
個人的に「え、意外!」と感じた方々です。
つぶやく人多いだろうから大変そう……と余計な心配をしてしまいます。笑
というわけで、
本人が確実に読んでくれた、と思うときっと嬉しくなれるので
この方々のファンなら積極的に呟いていきましょう!
①クアイフ
絶対的、鍵盤系ドラマチックポップバンド。
女性ボーカルがキーボードの弾き語りで、男性陣の楽器隊が支える体制。
ポップさ全開でどの楽曲にもピアノが飛び舞うので実にきらびやかです。
だいたい女性ピアニストを擁するとバラードに比重が偏りがちなのですが
ここはアップテンポなものが多く、"ドラマティック"と自称するだけあって
緩急のついた選曲が個人的にツボです。
確か聴き始めたのはマーティ・フリードマンが
どこかで「いま好きなバンド」として名前を挙げたからだったと思います。邦楽嗜好の彼が好むということで
やはり日本人らしいメロディがふんだんに使われているんでしょうね。
近年のほうがよりドラマティックに進化しているので
最新から聴いてくのが吉かも。
②スピラ・スピカ
新鋭のピュアポップロックバンド。
2018年デビューと、私が紹介する記事の中ではとびきり新人ですね。苦笑
そのイメージのままにフレッシュさ全開。
デビュー曲であるこちらに一発で琴線が震えました。
カップリング曲もすべてポップな作品が並んでおり
この歌声のストレートなピュアアプローチが
自称しているバンドイメージをまったく裏切りません。
今の所アニメタイアップがほとんどを締めているので
第二のnano.RIPEのような印象を受けます。
③嘘とカメレオン
アングラ感の残るアンティークポップロックバンド。
どこか古臭い単音ギターが特徴的なバンドサウンドがおもしろい嘘カメ。
なんだか冴えない風貌の演奏陣がアングラ感を醸し出しつつ
ボーカルもどちらかと言えば平成初期の流行なような出で立ちで
おおよそ狙ってダサかっこいいを演出しているような印象を受けます。
軽快ながらも安定したバンドサウンドは聴き心地がよく
かと思えばちょいと毒を含んだ言い回しが耳に引っかかり
文学的なタイトルや歌詞と相まって不思議な気分を味合わせてくれます。
歌詞を謎解いてタイトルを考察してみるのも楽しそうですね。
聴き始めたのはアニメ【SNSポリス】より。
こういう哀愁カオティックサウンドに弱いのですよー
④パノラマパナマタウン
古き良き軽快なガレージロックバンド。
こちらも狙って古臭いサウンドを奏でるダサかっこいいバンドです。
あまりシリアスな曲が多くないのが(※個人的に)玉に瑕ですが
早口で捲し立てる楽曲が気持ちいいです。
この手のバンドで
各メンバー名義で全員が作曲を手掛けているのは珍しいかも。
割合がかなり少ないのですが
タノアキヒコ氏作曲のものが個人的ヒット率100%なので
彼の音楽の趣味を知ってみたいですね。笑
歌詞だけ読んでると結構反骨心高いですね。
これはロックバンドですわ。
⑤それでも世界が続くなら
哀愁直情系ヘヴィアコースティックロックバンド。
反骨心丸出しなのがこちらのバンド。
意味深なバンド名に意味深なアルバムタイトル。
「どんな音楽なんだろう」と思わずにはいられない題字とアートワークに
まんまと引っ掛かり手を出してしまったバンドです。
想像通りの引きこもり系激情型ロックでした。
メッセージ性強すぎ!
amazarashiあたりが好きな人に刺さりそうな歌詞をしており
社会的マイノリティに寄り添う内容はなかなか刺激的。
聴く人によっては嫌悪感すら抱きそうですが
絶対共感する人も、いえ、救われると感じる人すら居そうです。
⑥キミノオルフェ
孤高のポエトリィロックシンガー。
ex-蟲ふるう夜に のボーカリストによるソロプロジェクト。
以前のこのバンド後期でも見られたのですが
平然と語りを入れてくるのが特徴でしょうか。
その声質がまた哀愁たっぷりでかなり好み。
歌い上げるタイプの歌唱もお手の物で、
この歌と囁きのギャップが最高に感情を揺さぶってきます。
もっとシギみたく絶唱にふりきってもいいのよ?笑
プロジェクト名も意味深ですし歌詞もメッセージソングが多いので
じっくりと歌詞カードを読んで聴き浸りたいタイプの作品群です。
⑦歌姫楽団
平成に蘇った昭和歌謡バンド。
思わずジャケットの古臭い画風のジャケットで手を出してしまったバンド。
期待通りの哀愁たっぷり現代風昭和歌謡がそこには多数収録されており
こういうサウンドを欲してた溜飲がごっそり下がりました。
イイネを押されて「まだ活動してたの!?」と思ったら
どうやらボーカルはソロやユニットで活動を継続している様子。
そして近年一夜限りの復活を果たした模様。
おー、こういうの知れるのは嬉しいですね。
声質も昭和歌謡を歌うために生まれたのではないかというほど似合っており
こういうサウンドが好きな人は手を出して間違いないバンドですよ。
⑧VRAIN
サイバティックメタルバンド。
なんというか……このPVといいバンドロゴといい
CDのジャケットもフォトショ初心者が作成したような
かなりダサめなアートワークが目立っていたVRAIN。
(※最新アルバムはちゃんとその辺のメタルバンドのような大仰なナイスなジャケに仕上がっています)
しかしサウンド自体は電子音も多用した真っ当なメタルサウンドで
確かに本格派からしたらちょっと音は薄いかもしれませんが
逆にそこがV系ライクな私にはツボでした。
実は最近まで格納していた音源が
2018年のHDDクラッシュにて消失していたことが発覚。
どうりで最近聴いてないと思った!
そして久々にCDを取り込んだことによって再聴し
イイネを押されたことによって今も尚活動していることを知りました。
素晴らしき連鎖反応です。
集めてない音源あるから集めないと。
Spotifyで過去音源も解禁してくれないかなぁ。
⑨Yun*chi
重度のチップチューンデジタルポップシンガー。
チップチューン、オートチューン、何でもいいのですが
わかりやすく電子音に思いっきり振り切ったサウンドを歌うアーティスト。
この方向性なのに
中田ヤスタカから一曲も楽曲提供受けてないのが不思議です。
kzから受けているのは非常に納得なのですが。
英語タイトルすべてに「*」をつけていたり
アートワークが毎回アーティスティックだったりで
音楽だけじゃなく随所に拘りが見えるのが好感。
作曲に関わらなくても尊敬している数少ないシンガーです。
2017年からCD発売を確認できていなかったので不明でしたが
イイネを押されたことによって今も尚活動していることを知れました。
イイネを押すことって私のようなライト層に存在を主張するのに
めっちゃ効果的ですね!
⑩Mosaic.wav
アキバ発、電波曲の第一人者。
世間的には、いえニコ動民にとっては
『ガチャガチャきゅ~と・ふぃぎゅ@メイト』が
とても有名だと思うのですが
個人的には電波曲は滅多に気に入らないので好きじゃないです。苦笑
でも電波曲は実に様々な音の洪水を乗りこなす必要があるので
音楽的技術が一級品なのはお墨付き。
たまに奏でられるシリアス楽曲がクオリティ高いのは自明の理なのです。
こちらの楽曲やカップリングの『氷雨降る、月に叢雲』も最高。
個性は確かに薄いかもですが
このボーカルはMosaic.wavの何者でもないでしょう。
てか彼らのこと呟く人多そうなのにイイネ押すのか……すごいな。
Afterword
というわけで、以前イイネをくれた方々の紹介でした。
もちろん程度こそあれ好きで集めているアーティストの方々です。
是非ご視聴あれ!
基本著名な方ほど、
お客さんとの距離感を図り間違えるとろくなことがないので
イイネは期待できません。
いえ、別に私はそれが目的でSNSは利用してませんが
でも、やっぱり反応があると嬉しいものですよね。
本人が反応しなくても
熱心なファンがイイネ・RTしてくれるパターンもあります。
それも
あぁこのアーティストの熱烈なファンはこういう人なのか
という指標にもなるのでそれはそれで楽しいです。
さぁ、みんなも好きな人のことは好きだと声高に叫んで
エゴサした有名人を元気づけてあげようじゃないか!!
私はこれからもここに挙げた方々を聴き続けます。
大好きだーーー
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